ご相談 次々出てくるスポーツ界の裏事情や不祥事。これだけ続くと、何か共通する理由があるのではないでしょうか? 30代男性 遙から 全日本剣道連盟の居合道部門で、八段(これが最上位)への昇段審査などの際に、審査員に受審者が現金を渡していたことがわかった。 昇格にあたりその前に審査員に金銭を渡す慣習は、果たして問題なのか。 バスケットの選手たちがアジア大会で犯した不祥事については、「税金で行う競技だから」身を律せねばならない、という処罰の理屈が付いていたが、居合道はオリンピック競技ではない。 “気持ち”としての付け届けを周りがけしからんと叩く対象にしていいのだろうか、と考える機会になった。なぜなら、日本は付け届け文化が根付いているからだ。 慣習と不正の分岐点は 居合道をスポーツと見るか、古典文化と見るか。スポーツならば「審査員に金銭など、そんな不正はあってはならない」という理屈はストンと納得で