2023年12月13日、記者会見を終えた岸田首相に一礼する松野博一官房長官。松野氏はこの翌日、自民党・安倍派による政治資金パーティー収入の裏金化疑惑をめぐって辞表を提出した。 REUTERS 日本とアメリカをしょっちゅう行き来していると、両国のメディアでそれぞれの国の出来事がどう切り取られ、報じられているかの違いを如実に感じる。特に、日本の地上波テレビで流れる日本語のニュースだけを見ていると、2〜3日も経つと、海外で起きていることがとても遠く思えてくる。また、日本について、外の世界が何をどう報じているかが分からなくなる。 「日本人は、自分たちが他からどう見られているかを非常に気にする民族である」ということは、しばしば指摘される。これは、ある程度は偏見に基づいたステレオタイプかもしれないが、ある程度は当たっていると思う。 日本のテレビには「日本がいかに外国人に人気の観光地か」「和食がいかに世
マイナカードと健康保険証の一体化が混乱を極めている。高齢者の不安を煽るメディア、若者たちの絶望……私たちの眼前に広がるのはグロテスクな社会の深淵だ。橘玲氏が明かす“言ってはいけない”マイナ騒動の真実。 (たちばなあきら/1959年生まれ。2002年、国際金融小説『マネーロンダリング』でデビュー。代表作『言ってはいけない』の他に『無理ゲー社会』など著書多数。最新刊は『世界はなぜ地獄になるのか』。) 「なんなんだ、この店は。客をバカにしているのか!」 ランチを食べに近所の店に入ろうとしたら、いきなり怒鳴り声がして、顔を真っ赤にした高齢の男性がぶつかってきた。妻なのだろう、同じくらいの年の女性が顔を伏せて、あとに続いた。 その店では、注文はテーブルに置かれた専用のタブレットで行なうことになっている。昼時でレジ前には精算の列ができており、スタッフはみな配膳に追われていた。その男性は席に案内されたも
3月7日、イギリスのBBCが、2019年に亡くなったジャニー喜多川氏の、少年への性加害を取り上げたドキュメンタリーを放送した。コラムニストの河崎環さんは「ジャニー喜多川氏の性加害疑惑は、過去にも一部のメディアで取り上げられており、いわば『公然の秘密』だった。今回のBBC報道に対する日本の反応には、少年への性加害に対する海外と日本の価値観の温度差がはっきりと表れている」という――。 「子どもにそんなものを見せるな!」 いわゆる国際結婚をしている友人が、こうこぼした。 「たまたま出演者の中にジャニーズがいるテレビ番組を子どもと見ていたら、英語圏出身の夫が血相を変えて走ってきて、『そんなものを子どもに見せちゃダメだ!』って、テレビを切ったの。『ジャニーズ事務所のタレントが出ている番組を見ること自体が、(ジャニー喜多川氏によって行われていたと疑われる)性的搾取をOKだと肯定することになる。大人の我
注意:被害の訴えが詳述してあり、動揺するかもしれない内容が含まれます。(BBCドキュメンタリー「Predator: The Secret Scandal of J-Pop」は3月7日に、BBC Twoでイギリスで放送されました。日本では「J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル」の題でこちらで視聴可能です) ジャニー喜多川氏は日本のポップカルチャー、日本のアイドル文化を作り上げた立役者だった。喜多川氏が創設した男性のみのタレント事務所「ジャニーズ事務所」は、人気男性アイドルグループを次々と世に送り出した。「チャート1位を獲得した歌手を最も多くプロデュースした人物」としてギネス世界記録にも認定された。「最も多くのナンバーワン・シングルをプロデュースした人物」、さらには「最も多くのコンサートをプロデュースした人物」にも認定されている。 一方で、喜多川氏には性的搾取の疑惑が、常につきまとってい
2022年12月21日10:00 カテゴリ経済一般マーケット 黒田総裁は何を考えたのだろうか? 日銀総裁10年の節目、任期満了まであと4カ月。就任早々の大規模緩和、黒田バズーカ砲、2%のインフレ目標…。あの頃の黒田氏の写真を見るとまだ若々しかったですが、最近はしわの数が増え、おじいちゃんになった気もします。 昨日のサプライズとなった日銀の大規模金融緩和の修正を受けて多くのメディアは批判的トーンとなっています。理由は専門家のほぼ誰も今回の軌道修正を予想していなかったことに対する「怒り」であろうと察します。が、海外勢はいつか来るこの道をずっと期待して国債を売り持ちにしていました。日経には投資家が中央銀行を負かせたのはソロス氏が英国の中央銀行を打ち破って以来ではないか、と記しています。これはいくら何でも大げさすぎだと思います。むしろ、私には負けたのは日銀ではなく、日本の市場関係者と専門家だったの
2022年10月14日10:00 カテゴリ社会一般日本の社会 言論のクオリティ 少し前の話題ですが、奇妙な記事だなと思いました。ひろゆきこと西村博之氏が呟いたツィート、「座り込み抗議が誰も居なかったので、0日にした方がよくない?」という沖縄辺野古基地工事現場の様子を書き込んだことが炎上したと報じられた件です。 その記事の見出しは「『終わったな…』沖縄抗議団体めぐる炎上で溢れる“ひろゆき離れ”の声…『ただの性格悪いおっさん』『所詮揚げ足取り』」というもの。 正直、内容はどっちもどっちなのですが、それ以上にヤフーのコメントランキングの1位になっていることにびっくりです。もちろん、私も網に引っかかって読んだ側なので強いことは言えませんが、あらゆる方面に「舌鋒鋭く」切り込んでいくスタイルでマスコミに引っ張りだこのひろゆき氏の論法、いや戦法はAあるいはBという主軸の常識観の中、突如Cという見解を示す
2022年09月28日10:00 カテゴリ日本人論日本の社会 なぜ国を二分化するほどの議論となったのだろう? 安倍元首相の国葬が終わりました。国を二分するほどの賛否が起きたのは何故なのだろう、と改めて考えてみたいと思います。 二つの意見が強く対峙するケースは日本だけではありません。アメリカ、欧州、英国ならず、タイや韓国を含め、何処の国でも発生している問題であって日本が特別でもないし、安倍氏の国葬問題が異様なわけでもありません。むしろ、国を割るほどの議論が一時期、出現しなかったことこそ異質な国家であったとも言えます。 私が知る国内の闘争は60年安保をピークとした壮絶ともいえる国民(=労働者)と政府のぶつかり合いだったと理解しています。あれをピークに国民は戦うことを少しずつ止めていきました。ストもしない、組合はより経営側の意図を組み、ボーナスは満額回答が続きます。日教組なんて私が子供の頃は近寄
完全に国際情勢や社会情勢からかけ離れた私事について失礼いたします。このところ縁あって高校卒業までの時期について取材を受けるインタビューが相次いでいます。おそらく日本の多様性が進む中でヒントを見つけようという取材意図があると思います。ここである問題が頻繁に起こります。
新型コロナウイルス感染が明らかになった岸田文雄首相は22日、首相公邸でオンラインによる公務を開始した。 同日夜にオンライン形式で行われた記者会見で岸田首相は、「国政に遅滞が生じることがないよう全力を尽くす。様々な国民の皆さんの不安や心配に思いを巡らせる貴重な機会にもしなければならない」と述べた。 AFP記者「(記者たちが)集まっている」 会見の内容よりネット民の注目を集めたのはオンライン記者会見に臨む岸田首相を取材する記者たちの姿だったようだ。岸田首相は、コロナ感染を受けて、オンラインで記者会見を行ったが、記者たちがわざわざ首相官邸に出向いていき、オンライン記者会見を取材する様子がネット上で“失笑”されている。 フランスの通信社・AFPの福栄奈津子記者は、英語で次のようにツイート。 Interesting Japan’s PM Kishida is talking remotely to
カナダからです。日本のテレビで外国人が日本大好き的なコメントをするインタビュー番組ありますよね。そもそもあの番組は日本に来ている外国人にインタビューするので日本礼賛的なコメントが出ます。あれが全部だと思うと間違えます。テレビやニュース、新聞も疑ってかかることが大事です。有名チェーンレストランの値上げに関してもネガテイブな言い方で報道していました。ネガテイブな言い方で報道することによって視聴者は自然とバイアスかかっています。値上げによって給料も上げたらそれはポジティブなんです。ついでだから書いちゃうと、報道はもはやかなり厳しいと思ってます。 私もマスコミの隅にいたので、内部に知り合いも大勢いるし、大きい声では言いづらいです。 が、正直、日本語のニュース見る価値がどんどんなくなっていると感じます。 以下は有料部分で書きます。またまた救いがない話ですので、不快になる方は今日は以下は読まないことを
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く