「Decentralized Escrow」とは Decentralized Escrow(分散エスクロー)とは何だろうか。まずエスクローとは、買い手と売り手の間に第三者が介在し、代金と商品の交換を保証する仕組みのことだ。 エスクローの仕組みを簡単に説明しよう。まず買い手は商品の代金をすぐに売り手に渡さず、第三者に預ける。第三者は代金を預かった旨を売り手に通知し、通知を受けた売り手は買い手に商品を送る。商品を買い手が受け取ったら、買い手はその旨を第三者に通知する。第三者はそこで初めて、売り手に代金を渡す。メルカリのフリマアプリの場合、メルカリ自身が第三者となってエスクローを実施する。 こうしたエスクローの仕組みは、ブロックチェーンのマルチシグ(Multisig)機能を使えば、容易に実現できる。マルチシグとは、複数の秘密鍵で電子署名をして初めて取引が成立するように設定する機能だ。 マルチシグ
ここ 1 週間くらいずっと Bitcoin の勉強をしていたのですが、2 日くらいかけて Bitcoin Developer Guide を読みました。 Bitcoin Developer Guide は、bitcoin.org で公開されている Bitcoin 開発者向けのドキュメントです。 じゃぁ bitcoin.org とは何かという話になるのですが、もともとは Bitcoin Core という bitcoin のリファレンス実装をリリースしていたところです。 まぁそういうところで発表されているガイドなので、これは結構ためになると思ったのですが、実際にすごく良い資料でした。 どういう資料なのか Bitcoin Developer Guide は、Bitcoin を使ったアプリケーションの開発者に対し、Bitcoin の基礎を理解させるために作られた資料です。 大きくは、以下の章構成に
日本ソフトウェア科学会 第20回プログラミングおよびプログラミング言語ワークショップ (PPL2018) でのC4カテゴリでの発表資料
北京に本拠を置くブロックチェーン企業、「Nome Lab」創業者であるXu Keの特技はポーカーだ。彼女は、2013年にカリフォルニア大学リバーサイド校に交換留学をしていたときにポーカーを覚えた。彼女はポーカーを通じて確率論やリスク評価を学んだ。 Xuのポーカー仲間は型破りな人間が多く、中には仮想通貨の投資家もいた。当時は仮想通貨という言葉がまだ一般に普及していなかったが、Xuはビットコインのマイニングをするようになった。仮想通貨のことを知れば知るほど、彼女はブロックチェーンが掲げる分散化の思想に惹かれたという。 Xuは2014年に北京に戻って後もポーカーやビットコイン投資を続け、ポーカーの試合で稼いだ賞金でビットコインを購入した。彼女は最高時で5万BTCを保有していたが、2014年に2万BTCを1BTC当たり240ドルで売却し、480万ドルを手にした。現在24歳になったXuは、ビットコイ
「ブロックチェーンは世界を変える」。そう考える人は少なくないが、実際のところ世界はまだ変わっていない。それどころか、ICOの乱立や暗号通貨バブルによってビットコインに代表されるブロックチェーン技術は単なる「バズワード」と化し、無碍に消費され始めている。 by Shunta Ishigami2018.07.26 159 80 11 1 なぜまだブロックチェーンは世界を変えられないのか? あちこちで喧伝されるブロックチェーンの「真価」なるものが発揮されるためには、何が足りないのだろうか? ジョージタウン大学でブロックチェーンの研究センターを率い、MITメディアラボ研究員でもある暗号学の権威、松尾真一郎氏にブロックチェーンのポテンシャルとその問題について尋ねた。 ──近年さまざまなブロックチェーンの開発が進み、単にブロックチェーンとひとくくりにするのではなく、パブリック/プライベートチェーンどち
僕自身はオープンソース製品である Hyperledger Fabric や Hyperledger Composer を使ったブロックチェーンプラットフォームや、その対応アプリケーションを業務で開発する機会が多くあります。 ありがたいことに実際に作る機会も多いのですが、「作る」という決断に到達する前に方針を変更することも少なくありません。よくある理由としては「(現行の)ブロックチェーンに向かない要件」であるというケースです。パフォーマンス要件だったり、検索機能の要件だったり、現在のブロックチェーンでは本格運用に向かないケースが前提になっていたりすると、そのことを伝えた上で「それでも作るかどうか」を判断していただいています。そして「作らずに検討し直す」と判断されることもある、という意味です。 でも、これはブロックチェーンを使いたいと思いながらも「現在のブロックチェーン技術」では向かない、と判
左から順に、三菱UFJニコス 経営企画本部 デジタル企画部 桑原康史副部長、アカマイ・テクノロジーズ 新村信CTO、三菱UFJニコス常務執行役員 鳴川竜介CTO、MUFG Bank ディジタル企画部 杉本理記調査役 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と米Akamaiが5月に発表した、「決済速度2秒以下、毎秒100万件取引」を可能にするという決済特化型の新型ブロックチェーン。 パブリック・ブロックチェーンである仮想通貨、ビットコインの取引処理速度は毎秒2~7件で、イーサリアムは最大でも毎秒15件。ブロックチェーンではないが高速な取引ができるといわれる仮想通貨リップルでも毎秒1500件の処理速度であることから、毎秒100万件というまさしく桁違いの速度は驚きをもって迎えられた。 なぜ、MUFGとAkamaiはブロックチェーンに注目し、このような高速性能を実現できたのか。三菱UFJニコ
コンセンサスアルゴリズムというのをざっくり言うと、故障の発生し得るノードの集合が、整合性を持ったグループとして 1 つの値を決定する仕組みを指します。 wikipedia:en: Consensus (computer science) このアルゴリズムの具体的な例として、Paxos と Raft が挙げられます。 一方で Consul は、その一部に Raft を使っている こともあり、今日はこの Raft を追ってみました。 Raft の論文は、Raft: In search of an Understandable Consensus Algorithm になります。 ちなみにですが、概要の概要だけ掴みたいっていう人は、以下のサイトで Step by Step で追っていくのも良いかなと思います。 Raft Paxos との関係 Raft のアルゴリズム リーダー選出 ログレプリケー
ブロックチェーンを使い、決済のビジネス構造を変革する――。野心的な構想を三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が明らかにした。 MUFGと米アカマイ・テクノロジーズ(Akamai Technologies)は2018年5月21日、「決済処理速度2秒以下、世界最速の取引処理性能毎秒100万件超」を実現するブロックチェーン技術を開発したと発表した。2019年度以降、IoT(インターネット・オブ・シングズ)時代に求められる取引速度と処理容量を持つ決済基盤としてサービス提供を目指す。 2社が試作したシステムの名称は「新決済プラットフォーム(仮称)」。クレジットカードや電子マネー、ICカード決済からQRコード決済まで様々な決済方式に対応できるという。 仮想通貨ビットコイン(Bitcoin)を参考に、決済データを処理する独自のブロックチェーンソフトを開発。プロトタイプを構築して各種実証実験(P
ちょっとトホホなことがあったので読者貴兄に共有させてください。 守秘義務があるので、ぼかして、身バレを防ぐためにフィクションを随所に挿入して書きます。 4月のゴールデンウイークに入る直前に渋谷の大きな会議室で、ある大手エネルギー企業主催でアクセラレータープログラムのコンテスト発表会がありました。社外のベンチャーの卵10名がピッチに登壇して、アイデアを競う今流行のオープンイノベーションプログラムです。 数ヶ月インキュベーターの元で選ばれた社外のベンチャーの卵が、専門家の指導を受け、POCを行い(Proof of concept)、プレゼンの準備を重ね、最終的には経営トップの前で30分プレゼンするといういわゆるピッチですね。。 出来が良ければすぐに事業化というルールでした。その経営陣の後ろには同社の社員が各地から動員されて数百人を超える観衆が固唾を飲んで見守っていました。私は後ろの方でゲスト
ユークエスト株式会社は2021年10月1日をもちまして、 株式会社東光高岳に吸収合併を致しました。 Webサイトは下記のURLに移転しました。 https://uquest.tktk.co.jp/ ※5秒後に移転先にジャンプします。
Blockchain is not only crappy technology but a bad vision for the future. Its failure to achieve adoption to date is because systems built on trust, norms, and institutions inherently function better than the type of no-need-for-trusted-parties systems blockchain envisions. That’s permanent: no matter how much blockchain improves it is still headed in the wrong direction. This December I wrote a w
ビットコインの取引の健全性を保障しているのが、中核技術のブロックチェーンである。ブロックチェーンでは、取引を記録する台帳が分散された状態で共有されるため、たとえビットコインの運営会社の残高記録が改ざんされたとしても、多数の分散されたネットワーク上に同期された記録が残っているので改ざんはすぐにバレてしまう。 ■ブロックチェーンに“削除不可能”な児童ポルノが隠されていた だがこの度、健全性が売りのブロックチェーン内に児童ポルノが隠されていたことが明らかになった。英紙「The Guardian」(20日付)によると、ドイツ・アーヘン工科大学の研究者らが、ビットコインのブロックチェーン上に保管されている1600のファイルを調べたところ、8つの性的なコンテンツが含まれていることが判明。うち1つは児童ポルノと思しき若い女性のヌード画像、2つは142のダークウェブ上のサイトへのリンクなど、274の児童ポ
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