Home › 記事 › 長い列 長い列 By James_f on 21st May 2023 • ( 0 ) 日本語の本を出してくれた編集者は、いなくなる前に、 「自分の手取りは12万円しかない」と、よく怒っていた。 え? たったそれだけなのか、と、びっくりしたが、 貧乏講座を書いてみると、 「わたしも、そのくらいしかもらってない」という人が、たくさん現れて、 まさか訊ねてみるわけにもいかないが、いったい、どうやって暮らしているのだろう、と訝しくおもうことになった。 日本のことだから「ボーナス」というものがあるだろう。 この、なにがなし惚け茄子のような響きの一定しない「特別にオカネをあげるから喜びなさいね」という年2回の特典給与をあわせれば、いくらなんでも200万円は超えるのではないかとおもうが、バイトの原稿書きをしたりして、なんとか手取り360万円というようなところまでアップアップでも
深津貴之さんが 鋭いツイートをしていました。 https://twitter.com/fladdict/status/1620799895702765569?s=20&t=LfahRIIMlcXHWV--TJwsaQ より日本は国民のモラルが高くて安心な国だと思っていたら、一高校生が、この安全神話をたったの一撃(一ペロペロ?)で木っ端微塵に破壊してしまったのです。今後回転寿司のような性善説を前提とした業態は、入店時に醤油差しを渡したり、監視カメラの導入などといった、余計なコストアップを強いられるでしょう。911のあとに飛行機の搭乗前の検査が異常に厳しくなりましたが、あれと同じことです。このペロペロ事件、要するにテロだったのです。 ※このマガジンでは、読者の皆さまの役に立つ視点の提供を心掛け、シリコンバレー、フィリピン、日本の3拠点で生活や仕事をする中で得た気づきを書き綴っています。この記事
帝国の興亡 2022.10.03 Updated by Ryo Shimizu on October 3, 2022, 05:12 am JST イタリアの探検家、アメリゴ・ヴェスプッチは43歳にして初航海に出かけた。 彼の航海の記録は1503年に論文「新世界」として発表され、ドイツで出版された。以来、その大陸は彼の名にちなんでアメリカと呼ばれるようになった。 ヴェスプッチが探検したのは主に南米で、コロンブスが発見したのはカリブ海のプエルトリコで、厳密には北米大陸を発見したわけでもない。 それから一世紀後にイギリスのバージニア株式会社が国王ジェームズ一世から勅許を得て、メリーランド州、バージニア州、カロライナ州の開拓を開始した。 アメリカ大陸への植民はビジネスであり、入植者は実質的にバージニア会社の社員と見做されていた。 しかし、先住民族との戦いや疫病といった障害から、最初期の200人の入
ロックバンド「ONE OK ROCK」のボーカル・Takaさんが、ステージ上で客の声出しを煽った件で叩かれているようです。はむっち@ケンブリッジ英検さんの記事から知りました。 記事のコメント欄、きっとなかなかの地獄だろうと思って覗いてみたら予想通りでした。怖いものを見たい方はぜひどうぞ。Twitterもなかなか賑わっているようです。こちらも寒くなりたい人は、ぜひどうぞ。 ※このマガジンでは、読者の皆さまの役に立つ視点の提供を心掛け、シリコンバレー、フィリピン、日本の3拠点でビジネスをする中で得た気づきを書き綴っています。この記事は単品で300円ですが、月1000円で定期購読すると、1ヶ月20本くらい読むことができます。
4月からデザイン系の派遣社員をしているのだが、契約期間途中の今月末で退職することになった。 面接時に私から投げた質問で1点致命的に間違った情報を伝えられたまま契約してしまい、いざ業務が始まってみたらこれは私のライフスタイルでは続けられませんとなってしまったのだ。 何故間違った情報を伝えられたかと言うと、面接に立ち会った派遣元・派遣先双方ともに実際の現場の業務を殆ど把握できていない為だった。 向こうもそこは(物凄く軽薄な感じではあるけど)謝ってくれて、私はすぐに辞められるなら何でもいいですという感じでスルーした。 という訳で後任の人が見つかり、6月頭から引き継ぎが始まった。 デザイナー歴10年の私はこの仕事に就いてから2週間で1人で業務を行えるようになったので、まぁ同じくらいのスキルの人なら1ヶ月あれば確実に覚えられると思っていた。 後任は私より少し年下に見えるが、恐らく同世代の女性だった。
1ドルが一時135円19銭と、24年ぶりの安値を更新した。きのう自民党の高市政調会長が、政府の為替介入について「今やるべきタイミングではない」と語ったことがきっかけだろう。 円安は黒田総裁の一貫した戦略 日銀の黒田総裁の「家計の値上げ許容度も高まってきている」という発言が撤回に追い込まれたが、彼は円安は「日本経済全体にプラス」だとして、今後も量的緩和を続ける方針を強調している。彼の方針は、当初から一貫して円安ターゲティングだったので、それがようやく実現したともいえる。 その影響は、よくも悪くも大きい。悪いほうは輸入インフレによる交易条件の悪化である。これは日本人が買える輸入品が少なくなったことを示す。日経新聞の調べによると、今年1~3月期の交易損失は、年額換算で11.5兆円となり、これを勘案したGDI(国内総所得)がGDPを大きく下回った。 いい影響は、輸出と海外投資の増加である。資源イン
私は、両手両足がない状態で生まれてきました。重度の身体障害者として生きてきました。本来なら、多くのことをあきらめなくてはならない境遇でしたが、それでも私はあきらめませんでした。 最初は誰もが「無理だろう」と言いました。 それでも私は自分でノートを取り、給食を食べ、多くの友人をつくってきました。バスケ部ではドリブルを磨き、試合にも出場しました。車の運転免許を取り、友人と旅行にも出かけました。最近では義足での歩行に取り組み、100mまで歩けるようになりました。 ただ、それを「努力」という話で片付けたくないのです。私はたまたま家族や友人、先生方のサポートがあったおかげで頑張れただけなのです。私は、たまたま運が良かったのです。でも、そんな運に左右されるような社会でいいのでしょうか。 たまたま恵まれたクジを引いた人は生きやすく、たまたま恵まれないクジを引いた人は生きにくい。そんな社会を、公平だと言え
こんにちは。 忙しいのに、なぜかスパイラル的にお金がなくなる。 そんな経験はないでしょうか。 仕事をが辛く、嫌な思い出がプレイバックして眠れないーーその「ストレス解消」にお金と時間がかかる。ストレス解消が癖になり、仕事がやめられないーー現代人が都市で陥りやすい罠だと思います。 今日はそんなお話です ストレス過多な職場にいるとお金がなくなる私が新卒の頃、朝から晩まで保険料の計算をしていました。 「なんで私は大嫌いな計算を毎日しているんだ」と毎日泣きそうでした。間違えると代理店から「そんな簡単な計算もできないのか」と、罵声が飛んできます。 辛いのは、私だけじゃない。総合職の男性社員を見ると、なぜか毎月上がり続ける営業ノルマに追われていました。 辛い一日を怒鳴られながらなんとか耐えてた人も多いと思う。 別に保険会社に限った話ではなく、クリエイティブ職も、しんどい思いをしている人はたくさん存在しま
今朝Twitterを眺めていたら、本質を突いたツイートに遭遇し、思わず考えさせられてしまいました。 うーん。 これは確かに言えてます。そしてこれ、別に漁師に限りません。農家とか大工さんとか配管業とか小さな町工場とか、人材不足に悩む全ての職業がこれが当てはまります。人が集まらないので、どこも技能実習生だらけです。 居住の自由は何をもたらしたのか?実はこれ職業選択だけでなく、居住の自由だって同じことです。 ※このマガジンでは、読者の皆さまの役に立つ視点の提供を心掛け、シリコンバレー、フィリピン、日本の3拠点でビジネスをする中で得た気づきを書き綴っています。この文章は単品で300円ですが、月1000円で定期購読すると、1ヶ月20本くらい読めます。
その日、私はいつものように始業15分前にロッカールームに駆け込んだ。バタバタしながらレセプショニストの制服に着替えていたら、とっくに身支度を終えているベテランスタッフの飯塚さんに声をかけられた。 「ゆきさん、今日って仕事が終わった後に何か予定ある?」 「いえ、何も無いです。帰ります」 鏡から目を離さないまま素っ気なく答えると、 「よかった。予定がないんだったら、ゆきさんも一緒にお茶しに行かない?遠藤さんの出勤は、今日で最後だから」 思いがけないことを言われて手が止まった。え?遠藤さんて今日で辞めるの? 驚いて振り向いたが、 「詳しいことは後でね」 と言い残して、飯塚さんは先に2階の事務所へ上がってしまった。よく見ると、いつもは私より遅く出勤してくる遠藤さんの姿が見えない。 遠藤さんは車の免許を持っておらず、遠方の自宅から自転車に乗ってくるため、始業10分前に息を切らせて駆け込んでくるのが常
僕が初めてアメリカに住み始めた1982年当時、アメリカはかなり保守的な土地でした。LGBTQなんて言葉もありませんでしたし、もしもゲイをカミングアウトしたら、偏見に晒されるのは間違いなしでした。有色人種への差別や偏見もまだ色濃く残っており、僕自身、何度も体験しました。 しかし、僕が家族を連れてアメリカに移住した2002年には、人種差別はずいぶん薄らいでいました。さらに大きな変化を感じたのは、2009年のオバマ大統領の勝利と、同じ年に始まったGleeというテレビドラマです。これ、メインキャストにゲイやバイセクシャルの人やアジア人がいたり、はたまた車椅子の身体障害者がいたりと、すごくリベラルな方向に振ったキャストだったのです。そしてこのドラマは一大センセーションを巻き起こしました。 しかしここ4〜5年は世界各地で保守寄りの強権的なリーダーが選出され、世界のリベラル化に歯止めがかかりそうな勢いで
この気持ち、わからなくもありません。僕もまだ20代だった頃、なんでこんな奴がマネージャーなれたのかと、よく憤慨したものです。 世の中は能力主義にシフトし続けているただそうは言いつつも、僕が社会人になった頃に比べると、能力主義がずいぶん浸透しました。肌の色や性別や年齢などといった、能力とはなんの関係もない属性で差別されることも減りましたし、年功序列もかなり崩壊しました。また、より良い待遇やチャンスを求めての転職も、一般化しました。一方、無能な人はすぐにネットに晒しあげされるご時世です。正義が勝つ正しい社会。そう言っても良さそうです。 ところで自分は本当に有能なのか?年功や性別なんかではなく、「能力だけ」で評価される社会。確かになんか良さげですよね。 ただ、問題が一つあります。それは、「自分は自分が思うほど優秀なのか?」です。 ※このマガジンでは、読者の皆さまの役に立つ視点の提供を心掛け、シリ
こんにちは。 勝者総取りの時代です。 先日、余計なプライドは捨てておこう! って話を書きました。 今回は別の見方を紹介します。 私も「ホワイトカラー受難」って話を書き続けてますが、大多数が転げ落ちてしまう、なかなかしんどい時代です。 銃撃事件や無差別殺人、「絶望死」などの社会問題が増え、「そろそろ社会の側もなんとかしないと」って機運が高まってきました。 実は残酷な能力主義日本でもアメリカでも事情は似たような感じらしい。 マイケル・サンデル教授の「実力も運のうち 能力主義は正義か?」は、「能力主義」のえげつなさについて、「これでもか」と例が出てきます。 能力主義的な資格を持たない人にとって労働事情が悪くなるにつれて、就労年齢の男性で労働人口から完全に脱落する人が増えているのだ。 (引用「実力も運のうち 能力主義は正義か?」)
デジタル経済への逆風が強まっている。IT(情報技術)の巨人への規制論が世界で広がるのは、その膨張が富の偏在や社会の分断を生み、民主主義すら揺さぶりかねないからだ。デジタル経済は私たちの生活を豊かにしているのか。検証する。【次回記事】バイデン米大統領の地元としても知られる東部デラウェア州ウィルミントン市。住宅地に面した広大な土地にショベルカーやトラックが行き交う。米アマゾン・ドット・コムが今秋に開く物流拠点の工事が進む。2009年までは米ゼネラル・モーターズ(GM)が主力ブランド「シボレー」などを組み立てていた。「一度止まった経済が再び動き出した」。近くの酒屋で働くティーさんは喜ぶが、こうも付け加える。「働く人はGMのときより少ないかもしれない」。GMの雇用が最大5000人だったのに対しアマゾンの新規雇用は1000人にとどまる見通しだ。デジタル技術はネットを介した情報発信や検索、買い物などを
2021年05月07日10:00 カテゴリ経済一般社会一般 格差問題の必然性 少し前ですが、日経に「『一億総中流』もはや過去 成長と安全網、両輪で」という記事があります。一億総中流という死語が日経あたりに出てきたのは驚きましたが、先進国で起こる経済的格差について俯瞰してみたいと思います。 私が80年代初頭にみた英国は見えない身分制度が社会の中に蔓延していたような国でした。労働者階級の子供は大学に行くことはなく、その子供もそのまた子供も労働者階級が当たり前という「枠組みがある世界」を知った時は衝撃でありました。英国社会は疲弊し、若者はパンクロックで不満を爆発させ、ドラッグ、酒に走ったのは夢やチャンスが少なかったからでありましょう。 私はその後、アメリカ、ニュージャージー州で「繁栄のアメリカ」を知ることになります。まだまだ輝きあるアメリカの時代です。田舎娘がブロードウェイの舞台に立つことを夢見
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