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ナラトロジーに関するsakstyleのブックマーク (12)

  • 遠藤健一 “物語論序説 〈私〉の物語と物語の〈私〉” - three million cheers.

    物語論序説: 〈私〉の物語と物語の〈私〉 作者:遠藤健一松柏社Amazon 物語論 (ナラトロジー) の主たる流れに従って、非言語的な物語より言語的な物語を対象としており、なかでも特に 「一人称の物語テクスト」(物語論の用語で言うと 「等質物語世界的物語テクスト」) を扱う。 部分的には、エクフラシスというかたちで絵画に関連する物語も扱われている。 全6章+補論から成り、1〜3章が理論編、4章〜6章と補論が実践編。 ポイント 語るということは、物語る世界の外側に立つことに他ならない。 語るということは、「語る〈私〉」(=潜在的な一人称の語り手) を不可欠に伴うことになる。 どの登場人物の視点が語りのパースペクティブを方向づけているのかという問題と語り手は誰なのかという問題はまったく別であり、区別すべきである。 第1章 物語論の臨界 ──視点、焦点化、フィルター [41ページ] 物語論の 「

    遠藤健一 “物語論序説 〈私〉の物語と物語の〈私〉” - three million cheers.
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    sakstyle 2024/01/07
    「筆者は、物語内容と物語言説のレベル間の混交という現象に着目する。」「エクフラシスというかたちで絵画に関連する物語も」
  • Illusion (Aesthetic) | the living handbook of narratology

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    sakstyle 2023/05/12
    「美的イリュージョン」について(Werner Wolf)
  • 『The Poetics of Science Fiction』前置き+第2章のメモ - 青色3号

    書名はいわば『SFの詩学』ということで、「認知詩学の観点からSFについて分析していきましょうね」という書について、今後しばらくメモを書き連ねていきたいと考えています。 そもそも「SFの認知詩学:ピーター・ストックウェル『SFの詩学』The poetics of science fiction - Lichtung」 を見たときから気にはなっていたのですが、やはり英語の、しかもある程度専門的なということで敷居が高く感じていました。いたのですが、最近もろもろあって気持ちが高まってきたのでひとまず取り組んでみようと。 とはいえ、認知詩学とはなんぞやということや、書の内容の概観については、上記のナンバさんの記事を読んでいただくだけで十分以上でしょう。ここでこうやって公開しているのは、自分がどうにか読んでみたときのメモをある程度広く公開することで、書をなるべく知ってもらい、あわよくば叩いても

    『The Poetics of Science Fiction』前置き+第2章のメモ - 青色3号
  •  西村清和 “イメージの修辞学 ――ことばと形象の交叉” [新装版] - three million cheers.

    ASIN:4883034410:detail 主に「イメージ」を対象とした物語論の。 ことばとイメージにどのような関係があるかについて原理的な問題を整理した上で、イメージを扱うメディアの中から絵画・映画・挿絵を挙げて、ナラトロジーの観点から見たそれぞれの「語り」の特徴を論じる。 ナラトロジーがどうしても文学・小説に偏ってしまうところ、とくに絵画で物語を語る技法について豊富な図版とともにわかりやすく説明されていて、貴重。 ことばを用いた小説と違って、映画や絵画は時間継起の因果連関に基づく構造を持っていない。 しかし映画や絵画にナラトロジーの概念が適用できないわけではない。語りが情報をどのように統御しているかという点に着目するナラトロジーの考え方は映画や絵画にも通じる、というのがこので示されている。 当然、漫画やアニメへもこうした考え方は拡張できるはず。このではそこまでは展開されていない

     西村清和 “イメージの修辞学 ――ことばと形象の交叉” [新装版] - three million cheers.
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    sakstyle 2017/07/11
    「イメージを扱うメディアの中から絵画・映画・挿絵を挙げて、ナラトロジーの観点から見たそれぞれの「語り」の特徴を論じる。」
  •  松本和也 (編) “テクスト分析入門 小説を分析的に読むための実践ガイド” - three million cheers.

    テクスト分析入門?小説を分析的に読むための実践ガイド 作者: 松和也出版社/メーカー: ひつじ書房発売日: 2016/10/20メディア: 単行この商品を含むブログ (3件) を見る ナラトロジーを単に用語体系の解説にとどまらず具体的な小説読解への適用で実践してみせるところがこのの最大の特徴。 概念を説明する過程で小説の一部を引用する程度ではなく、短編小説をまるごと読み解いてくれる。しかも各小説が巻末に全文掲載されているところも親切。 ……こういうを待ってたところがある。 ナラトロジーとは何か。 第1章で概括されている通り、小説を【何が書かれているか […内容・主題] 】ではなく、【いかに書かれているか […形式・方法] 】という視点で捉えようとするアプローチ。客観的な指標によってテクストを分析し論理的な読み取りをおこなうことでテクストの特徴を記述する。 それぞれのパートでは、まず

     松本和也 (編) “テクスト分析入門 小説を分析的に読むための実践ガイド” - three million cheers.
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    sakstyle 2017/02/19
    “概念を説明する過程で小説の一部を引用する程度ではなく、短編小説をまるごと読み解いてくれる。しかも各小説が巻末に全文掲載されている”
  •  橋本陽介 “ナラトロジー入門 プロップからジュネットまでの物語論” - three million cheers.

    ナラトロジー入門―プロップからジュネットまでの物語論 (水声文庫) 作者: 橋陽介出版社/メーカー: 水声社発売日: 2014/07/01メディア: 単行この商品を含むブログを見る ナラトロジー(物語論)をそこに至るまでの系譜から簡明に紹介している。 結局のところ行き着く先はジュネットによって整理された体系であり、ナラトロジーにおいてジュネットがいかに大きな存在であるかが再確認できる。 ただし書には著者の主要関心である「比較詩学」につながるような記述がいくつか設けられており、その点によって単なるナラトロジー概説に留まらない意義を持っている。 序 一般に文学というものに接する際には、物語内容の読み取り・解釈をおこなうことが基であるように捉えられている。 しかしこうしたものとは別のアプローチがある;「詩学」 詩学は詩の研究ではなく、アリストテレスの「詩学」に由来。 悲劇を見て感情移入

     橋本陽介 “ナラトロジー入門 プロップからジュネットまでの物語論” - three million cheers.
  • 【発言録】 2015.11.14「マンガのナラトロジー」(3/3)

    これは、2015年11月14日に開催されたマンガ研究フォーラム「マンガのナラトロジー ―マンガ研究における〈物語論(ナラトロジー)〉の意義と可能性」の後半のやりとりの採録データ(全3回)の第3回です。他の関連ファイルは、特集ページからご覧下さい。 海外のマンガ研究とナラトロジー 中田:ちょっと、いいですか。先日野田さんが、最近の英米圏のマンガ研究におけるナラトロジーについて話してくれて、それをきっとここでも話してくれるんじゃないかなと、期待していたんですが……(会場笑) 野田:マイクとったと思ったら、ぼくに投げるためにとったの?(笑) 佐々木:さっきグルンステンの例も出ましたけども、海外ではナラトロジーという問題意識でマンガを考えている動きもあると思いますので、そのあたり、いろいろ調べてくださっている野田さん、よかったらいくつか紹介していただけたらと思うんですけれども。 野田:あの……、あ

    【発言録】 2015.11.14「マンガのナラトロジー」(3/3)
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    sakstyle 2016/05/15
    野田さんから、海外ナラトロジー研究についての報告(認知/コンテクスチュアル/トランスメディア)/森本さんの議論では、「読みの時間」は重要視されないという三輪さんからの指摘!
  • 【発言録】 2015.11.14「マンガのナラトロジー」(2/3)

    これは、2015年11月14日に開催されたマンガ研究フォーラム「マンガのナラトロジー ―マンガ研究における〈物語論(ナラトロジー)〉の意義と可能性」の後半のやりとりの採録データ(全3回)の第2回です。他の関連ファイルは、特集ページからご覧下さい。 三浦氏のコメント――一枚絵への自己同期 三浦:はい、三浦です。いつもは東北大あたりでうろうろしているので、物理的には一番、森先生が普段いらっしゃる場所に近いということで…だから、森先生のことをより深く知っているとかいうわけではないですが(笑)あの、話し方をお聞きになってわかるように、大変優しい方ですので、みなさん自由にコメントを、森先生にかけあっていただければ、と思います。優しく接してくれるはずだと思いますので(笑)。それはともかく、発表の内容ですが、もちろん大変面白く聞かせていただきました。マンガのナラトロジーの発表ということですが、マン

    【発言録】 2015.11.14「マンガのナラトロジー」(2/3)
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    sakstyle 2016/05/15
    三浦さんのコメントの一枚絵から物語が生じるか、はすごく興味がある。三輪さんのコメント超面白い! 知覚の縮減の話と人物の「アクション」でなく「ムーブメント」で動く物語について
  • 【発言録】 2015.11.14「マンガのナラトロジー」(1/3)

    マンガ研究フォーラム「マンガのナラトロジー ―マンガ研究における〈物語論(ナラトロジー)〉の意義と可能性」 日時:2015年11月14日(土)13時30分~17時40分 場所:学習院大学・南1号館201教室(東京・目白) 発表:「物語経験の時間性」森浩一(東北大学大学院文学研究科教授) キースピーチ:「マンガ研究の転換期について」夏目房之介 コメンテーター:野田謙介、中田健太郎、三浦知志、三輪健太朗(発言順) 進行:佐々木果 (発言録テキスト作成:田原康夫、文責:佐々木果) 当日は、冒頭に夏目房之介氏からキースピーチがあった後、森浩一氏の発表が約90分行なわれた。休憩をはさみ、後半はコメンテーター4氏による発言と森氏の応答がなされた。最後に会場の参加者からの質問を受けつけ、討議を終了した。 ここに採録するのは後半のコメンテーター発言以降の記録である。前半の内容については、別にレポート

    【発言録】 2015.11.14「マンガのナラトロジー」(1/3)
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    sakstyle 2016/03/28
    読んだ。すごく面白い。しかし、美学が必要だ。/ミメーシスないし同期によって物語経験が生じる/ナレーション/リクールか
  • 鈴村智久の研究室 あらゆる物語のナラティブ(叙法)はたった三つのパターンから成立している――西村清和『イメージの修辞学』読解

    Dernier Tango a Paris by Ellen von Unwerth 表象文化論のための選書リストの一冊にも入っている、西村清和(東京大学大学院人文社会系研究科教授)氏の『イメージの修辞学』(2009)の第二部「小説映画化」第五章「語りのモード」を読了したのでレジュメを残しておく。 因みに、私は現在四章、八章も読了したが、書は分厚い理論書であるにも関わらず、非常に厳密に分かり易く丁寧に書かれており極めて有益である。テーマは副題にもあるように、映画と文学、絵画などの交叉であるが、目下私のテーマは「ナラトロジー」にあるので重要な理論的基礎が提示される五章を先に記録しておきたい。 「小説におけるナラティブの三類型」 ジェラール・ジュネットによれば、mode narratif(叙法)とは、物語を語る際の<物語情報の制御>の様態である。「人は自分が物語る対象をより多く物語ることも

    鈴村智久の研究室 あらゆる物語のナラティブ(叙法)はたった三つのパターンから成立している――西村清和『イメージの修辞学』読解
  •  ジェラール・ジュネット “フィクションとディクション” - three million cheers.

    “Fiction et diction” 1991 Gérard Genette ISBN:4891765372 フィクションとディクション―ジャンル・物語論・文体 (叢書 記号学的実践) 作者: ジェラールジュネット,G´erard Genette,和泉涼一,尾河直哉出版社/メーカー: 水声社発売日: 2004/12/01メディア: 単行購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (7件) を見る 文のみで 119ページ程度の比較的小さいボリュームのなんだけど、読むのけっこう難しかった。同じジュネットのでも『スイユ』なんかは 461ページもあるにもかかわらず読みやすかったのに……。 『スイユ』にしろ『物語のディスクール』にしろ、具体的な文学作品を例に挙げながらジュネット独自の物語論を展開していく――というスタイルだったのに対して、この『フィクションとディクション』はほと

     ジェラール・ジュネット “フィクションとディクション” - three million cheers.
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    sakstyle 2013/07/29
    結構グッドマンを引いてるんだなー。denoteに外示という見慣れない訳語があててあってちょっとびっくりしたけど。
  •  ウェイン・ブース “フィクションの修辞学” - three million cheers.

    “The Rhetoric of Fiction” 1961 Wayne C. Booth ISBN:4891762470 フィクションの修辞学 (叢書 記号学的実践) 作者: ウェイン・C.ブース,Wayne C. Booth,米弘一,渡辺克昭,服部典之出版社/メーカー: 書肆風の薔薇発売日: 1991/02メディア: 単行購入: 1人 クリック: 25回この商品を含むブログ (11件) を見る 文学理論。 フィクションにおける「技法」の問題を分析し、20世紀以降の物語論に大きな影響を及ぼした。 「内在する作者」という概念、および読者への「意味の伝達」というところがポイント。 以下、ノート画像とかメモとか。 [書の位置付けについての訳者あとがきでの解説をノートにまとめてみたのが下記。] ※「作者の復権」について注記しておく。 この書の後に、バルトによる有名な論文「作者の死」(196

     ウェイン・ブース “フィクションの修辞学” - three million cheers.
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