来年も作りたい!ふきのとう料理を満喫した 2024年春の記録 春は自炊が楽しい季節 1年の中で最も自炊が楽しい季節は春だと思う。スーパーの棚にやわらかな色合いの野菜が並ぶと自然とこころが弾む。 中でもときめくのは山菜だ。早いと2月下旬ごろから並び始めるそれは、タラの芽、ふきのとうと続き、桜の頃にはうるい、ウド、こ…
来年も作りたい!ふきのとう料理を満喫した 2024年春の記録 春は自炊が楽しい季節 1年の中で最も自炊が楽しい季節は春だと思う。スーパーの棚にやわらかな色合いの野菜が並ぶと自然とこころが弾む。 中でもときめくのは山菜だ。早いと2月下旬ごろから並び始めるそれは、タラの芽、ふきのとうと続き、桜の頃にはうるい、ウド、こ…
読書 新潮2009年1月号に掲載された佐藤友哉の長編小説『デンデラ』を読む。ちなみに「デンデラ」というのは、ちょっとググってもらえばわかると思うけど、岩手県遠野市にあったという口減らしのために老人を捨てていた野っぱらのこと。柳田国男の研究で有名だそうな。 この物語は、斎藤カユという70歳の老女が姥捨て山である「お山」に棄てられたところから始まる。カユは気を失い、そして夢見ていた極楽浄土ではなく、藁の上にて目を覚ます。なんと「お山」の向こうには、姥捨てにあった老女たちが協力して暮らす「デンデラ」という村ができていたのだ。彼女は死ねなかった、──というところから物語は始まる。なんたるどきどきの導入。 この『楢山節考』のその後のようなはじまりを読んでぼくは佐藤友哉の想像力に脱帽した。二次創作的発想というよりは推理小説的発想だ。綾辻行人が『そして誰もいなくなった』をモチーフに『十角館の殺人』を書い
新潮 2009年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/12/06メディア: 雑誌■感想(1)――佐藤友哉「デンデラ」 再びこの作品を取り上げる。 今年(2008年)は、批評の年だとわたくしは思っていて、小説よりも批評が強かった。強弱ではない、という意見もあるだろうが、わたくしの感覚としては、今年は小説よりも批評の方が目立っていたと思う。もちろん、舞城王太郎の「ディスコ探偵水曜日」を始めとする、原稿用紙1000枚超の「メガノベル」が多く刊行された年でもあったのだが、それらよりもむしろ批評の方が、力が強かったような気がするのだ。 この認識については別に共有して欲しいと思っている訳ではないので、ここでは流すとして、「新潮」の新年号――つまり2009年1月号について。 巻頭掲載作品は、佐藤友哉の「デンデラ」。620枚という枚数が端的に示すように、この小説は端的にいって「
皆さんお久しぶりです。夏休みの宿題として、今月初め、中上健次論と青春小説論を自分に課しました。まにあいました。どちらも依頼原稿だったのですが、中上論は来月の「ユリイカ」中上特集に載る予定です。青春小説論の方は、残念ながら掲載媒体が発行できない状態になり、結果、ここに載せることにしました。青春小説をキーワードにして佐藤友哉を論じています。いままでの議論と色んなところで連関すると思いますので、お気に召されればどうぞ。最近の雨は凄いので、気を付けてください。 +++ 佐藤友哉といえば青春小説。青春小説といえば佐藤友哉、とはさすがにいいすぎかもしれないけれど、佐藤友哉といえばやはり青春小説だろう。だから、たとえば高橋源一郎が、佐藤友哉に対して成熟(ラノベから純文学への)を勧めることは(「新潮」2007年7月号、佐藤友哉との対談)、暴言としか思えない。誰だってあの太宰治を成熟してほしかったなどと思い
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◆『KOBO vol.3』 講談社BOXファンクラブKOBO会報3号が届きました。 「読書感想部」というコーナーに、 『くうそうノンフィク日和』推薦文(?)ロングヴァージョンが。 サイトのやつはこれから抜粋したようです。 長いほうがいいっすねえ。 ◆2008年度KOBO総会(訂正6/10) 日時:7月19日(土)13:30開場 14:00開幕 17:00閉幕 開場:講談社 KOBO会員限定です。 応募方法は案内をご覧ください。 *訂正(6/10) めっちゃ間違えておりました! 19日であってました。 6月のカレンダー見てました。 しかも29日も土曜じゃないっていう……。 すいませんすいません。 佐藤さんが参加されるそうです。 なんで? 今年は特にBOXで活動してない気が。 いや、参加するのは嬉しいですけどね。 ◆こっそり ここに書いてる時点でこっそりではないですが。 次の作家さんに移ったこ
前回の投稿はどうも不必要に細かく読まれるような気がするので、改めて書いておきますが、最大のテーマはアニメの論理とゲーム/MADの論理は違うということです。そして、ただそれだけです(笑)。 さて『レイアース』にふと言及したせいで勝手にスイッチが入ってしまって(笑)アニメ版を十年ぶりに見直したりしてたのですが、やっぱりCLAMPは重要だと改めて思いました。そもそも(日本に限らず)東アジアという広がりで見ても、CLAMPはたぶん90年代にいちばんよく読まれた漫画家です。なので、日本にまともなCLAMP論がないのは(いや、僕が知らないだけかもしれませんが)非常に良くない。本当は『ユリイカ』の原稿でもCLAMP論をやりたかったのですが、準備ができなくて断念したんですね。しばらく前に「個別の漫画家にはあまり興味がない」と書きましたが、CLAMPだけは別格。 たとえば、舞城王太郎や佐藤友哉が出てきた
◆メルマガファウスト 53号、54号が続けてまいりました。 トークセッション第二弾第三弾が掲載です。 53号は主にアメリカ版ファウストの話。 vol.7の話がなくて絶望した! 太田さんが会社の上司に思えてきた。 ボス、これ以上色々手を伸ばさないで! 54号はちゃんとvol.7の話が! 『青酸クリームソーダ』は500枚越えの長編だそうです。 あとは毎度おなじみ「佐藤友哉の人生・相談」掲載。 ◆『パンドラ』についてお詫び 『パンドラ Vol.1 SIDE-B』に佐藤先生と島本先生の合作小説が載ると、 お知らせしていましたが、掲載されていません。すみません。 メルマガの目次に掲載されていなかったのは知っていたのですが、 袋綴じだから「開けてからのお楽しみ」的にあえて書いてないのかと……。 また、発売日変更についてもお知らせできず申し訳ございませんでした。 合作小説は袋綴じ部分に「延期」との記載が
バカ☆斉藤☆あっかんべ 小説を読むのは疲れる。これは理論一般に応用できる話だと思うけど、読みの理論ってのは読みの実践を楽に駆動させてくれるわけ。理論があれば、読み手に特に読み出したいものがなくても、理論のほうで読みの方針や目標を指定してくれるんで、もうなんでも読めちゃう。構造分析批評とかジェンダー批評とか一部のフェミニズム批評とかマルクス主義批評とか思い浮かべてくれればよくて、こういうのはむしろ大衆小説相手のほうが使いやすいぐらい。別に理論の形をとっていなくてもさ、「こう読みたい」っていう欲望があればそれでもいい。オタク批判として読みたい、とかね。 逆に言うと、理論や欲望なしに無手勝流で読み進めようとするのは非常に困難で、それでは読みやすい小説しか読めないのね。つまり「これなーんだ」って問いを小説のほうで立てておいてくれる小説。「『なぜかやる気が出た』とありますが、なぜやる気が出たのですか
『活字倶楽部2008年冬号』 出版社:雑草社 発売日:08/01/25 値段:1020円(税込) 「人気作家大アンケート」掲載 ・鏡家サーガの新作が講談社ノベルスから。 ・鏡家サーガ短編通称『ナイン・ストーリーズ』これも講談社ノベルスだそうです。 ・『ファウストvol.7』佐藤友哉特集に長編小説一挙掲載。『青酸クリームソーダ<鏡家サーガ>入門編』。中編小説『ウィワクシアの読書感想文』カンブリア好きとして気になるタイトル。 ・ついに『メフィスト』に! 鏡家サーガの番外編でミステリ。 ・『パンドラ side-B』に島本理生さんとの合作小説『ふらふら』第1章掲載。 いやあ予定が載っててよかった。 その他2007年に印象に残った本と出来事も書いてあります。 いつもユヤタン節が見られますので、ぜひお買い上げください。 「2008年は佐藤友哉リフォーム! 陰々滅々!」だそうです。 さて2008年も予定
(小説系雑誌つまみ食い 26――「野性時代」12月号) http://www.kadokawa.co.jp/sp/200310-02/ 特集は「島本理生の恋と文学」。そこでは、小川洋子、乙一、角田光代、滝本竜彦、長嶋有などの作家たちが、島本にいろいろ質問するコーナーがあり、佐藤友哉の名も。彼がなにをたずねたのか、抜き出してみる。 新婚の島本さん、素敵な旦那さんの第一印象を教えて下さい。 新婚の島本さん、素敵な旦那さんの好きなところを教えて下さい。 新婚の島本さん、素敵な旦那さんに向けて何か一言お願いします。 …………(笑)。 佐藤友哉という文章家は、何年か後に自分が読み返した時に確実に恥ずかしくなる内容を書くことに、命をかけているのだろうか? 難儀な芸風である。 (関連雑記http://d.hatena.ne.jp/ending/20070503#p1) ホフディランは以前、『ビバリーヒル
『野性時代』が出てるみたいですよ。 銀色のホットカルピス こちらのサイトで詳しく紹介されています! 島本理生さんの特集で素敵な旦那様からの質問があったり。 いつ発売だっけと思ったら前のエントリに書いてあった。 きららfrom Book Shopsのインタビュー も更新するの忘れて放置してました。 『ファウスト』は来年1月の可能性大らしい。 『パンドラ』はなんだかんだ遅れるらしい。 書くことはこれくらいかな。 更新サボりまくりです。 年内はこんな感じで。 来年から頑張る!
『新潮』12月号掲載。佐藤友哉ひさびさの新作長篇であるが、それとは直截的には関係のないように見えるところから、ここでの話をはじめる。かつて江藤淳は、夏目漱石に関する文章のなかで、次のように書いた。〈元来、個性的な作家が存在し、多くの崇拝者を持つような場合、その死後四半世紀乃至は半世紀の間はある意味での神話期であって、この時期はほぼ正確に崇拝者達(略)の寿命と一致している。作家は彼らの追憶の中で神の如き存在となり、様々な社会や趣向の変遷に乗じて、神話はやがて厖大な分量にふくれ上がる。しかしひとたび生前作家と親交のあった崇拝者達が死に絶えるとそれは次第に雲散霧消する。あとに残るのは動かし難い一かたまりの作品であり、これが後に新しい神話を生むにしても、それはかつての感傷的な性格をすて、その故にかえって永い生命を持つにいたるのである〉、そうして時の試練に耐え、また骨董品のような過去に寄り添った場所
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佐藤友哉が、02年から04年にかけ、三回にわたって『新現実』誌に発表したシリーズが、このたび全面改稿され、『世界の終わりの終わり』として、一冊にまとまったわけだが、これがまったくべつの作品に変えられているから、おどろく。というと、語弊がありそうなので、言葉を換えれば、完全にオルタナティヴなヴァージョンになっている。まず出だし、今回のヴァージョンでは〈いきなりでもうしわけないが、想像して欲しい〉といわれている箇所は、初出の段階において〈いきなりで申し訳ないが、あなた達はこれを読むな〉というものであった。こうした短いセンテンスを覗き込んだだけでも、その言葉を動かす力学が、以前とは異なったものであることが、わかる。話の筋自体に大幅な変更が加えられているわけではない。小説のつくりは、作者を思わせる作中人物が、これを書きつつ、語り手をつめとる、おそらくはメタ私小説とでもいうべき装いなのだけれど、そう
私たちにとっての小説家・佐藤友哉の魅力は、まず何より、エンターテイメント(ライトノベル)と純文学の間でどっちつかずの優柔不断な問いを延々と重ねるところである。しばしば魅力的だと評される、彼の自意識過剰な「地声」も、エンターテイメントというか「まんが・アニメ的」(大塚英志)な物語設定とキャラ設定があってこそ映えるのであり、前者による後者への暴力的な介入が両ジャンルからの批判を喚起しつつも無視できない存在として魅力を放ち続ける要因なのだし、逆に、「まんが・アニメ的」な各種設定も、彼の自意識過剰過剰な「地声」あってこそ映えるのであり、前者のフィクショナルな環境に組み込まれた後者の軽さと過剰さと凶暴性が両ジャンルからの批判を喚起しつつも無視できない存在として魅力を放ち続ける要因なのである。 そして佐藤氏を評価する難しさの原因もおそらくここにあるだろう。彼に対して評価がなされるとき、一方のラノベなり
『世界の終わりの終わり』 金原ひとみ氏推薦! (情報元:友人の日記) びっくりw あーKOBO総会のことを書くのを忘れてました。 Shamrock’s Cafe だいたいの流れはこちらのレポートを見ていただとよいかと。 <特にお伝えしておきたいこと> ・鏡家、来年書くから! ・11月発売の『パンドラ』に島本理生さんと袋とじで夫婦合作! 恋愛小説。単に合作をするのではなく、やるからには必然性を持った合作にするそうです。 ・『ファウスト』に長編を書いている。太田さんの話しぶりからすると、10月も怪しそうだ。夏って毎年あるよね。くらいの勢いで。 ・島本スコーン。 <そうでもないこと> ・フェニックスはヒマワリの種が好きで名前はハム太郎。 ・滝本さんの乳を触らせてもらった。 ・北海道に観光に行くといいよ。楽しいよ。 ・人として軸がぶれている。 <なんか必死にメモってしまった滝本さんの発言> 滝本:
講談社最上階(26F)で行われた3時間に及ぶファンクラブ限定イベントのレポートです。メモしてないのですべて記憶頼り。会話の細かな部分は脳内補正かかりまくりなのでご容赦。 ●12:30 開場 講談社かー。数年前にファウストのイベントで1度来たなー。あの時イベント慣れしてなくて「なんで人と話したくなくて作家になったのにこんな大勢の前で話さなきゃいけないんですかね……」と言っていたユヤタン&タッキーも結婚して片や三島由紀夫賞獲ってすっかり勝ち組ですよ。 さて、準備された席は160席、そのうち参加は137名。 受付で渡された番号の席につくとそこには… お土産キター! てゆーかロゴ入りトートバッグってがんばりすぎじゃね? で、一番うれしいのが「ひぐらしのなく頃に」の”校了前に作成した限定見本”。目次や奥付、広告がなく切り貼りしたかのような表紙も本好きには垂涎モノですw ちょうど買ってなかったし。 ●
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