“BLAME!” 監督 : 瀬下寛之 原作・総監修:弐瓶勉 2017 楽しんで観賞した。 作品として大絶賛できるほどとは思わないけれど、技術面ではポテンシャルを感じたので、今後のアニメ界には期待が持てる。予算と能力が適切に投入されればすごいものが生まれてくるだろうという確信は得られた。 映像表現について フル3Dのセルルックアニメはこのところかなりセルアニメに近づいてきたと思う。『楽園追放』(2014, 東映アニメーション)、『シドニアの騎士』(2014・2015, ポリゴン・ピクチュアズ)、『ブブキ・ブランキ』(2016, サンジゲン)といったこれまでの作品でも技術の進展を感じたけれど、映画版『BLAME!』は、特にキャラクター表現がまったく違和感なく成り立っている。 とはいえ、フル3Dが2Dアニメに近づく、というのは何か矛盾的な言い方という気もしなくもない。セルルックがセルアニメに近づ