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倫理学に関するsakstyleのブックマーク (55)

  • Daily Life:ヒュームの法則はどこからきたか

    April 28, 2024 ヒュームの法則はどこからきたか 以前のエントリーでヒュームの帰納の問題の再発見を扱ったが、それと同じ時期に再発見(というよりは再構成)されてヒュームに帰せられるようになった考え方がある。それがメタ倫理学で「ヒュームの法則」と呼ばれる定式である。これは、「「である」から「べきである」は導出できない」といった形で表現される事が多い。ヒュームの帰納の問題は(わかりにくくはあるものの)少なくともヒューム自身の書いたものに典拠を見出すことができるが、実は「ヒュームの法則」はヒューム自身が述べていることとずれている。ではヒュームは何を主張しているか、というのはヒューム解釈の重要な問題だが、ここではそれを取り上げるわけではない。稿の関心は、ヒュームによるものでないならヒュームの法則と呼ばれるものはどこから来たのかである。 1ヒューム自身が述べていること まず、ヒュームがこ

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    sakstyle 2024/04/30
    「W.K.フランケナの「自然主義的誤謬」という論文(Frankena 1939)」「暫定的な結論としては、「ヒュームの法則」は実は「ウィリアムズの法則」と呼ぶのが正しく」「フランケナの独自解釈である可能性がある」
  • はるか未来の人々の生活を向上させるため、いま何をすべきかをあらためて考える──『見えない未来を変える「いま」――〈長期主義〉倫理学のフレームワーク』 - 基本読書

    見えない未来を変える「いま」――〈長期主義〉倫理学のフレームワーク 作者:ウィリアム・マッカスキルみすず書房Amazonこの『見えない未来を変える「いま」』は、現在シリコンバレー界隈などで人気の高い「長期主義(Longtermism)」という思想について書かれた一冊だ。著者はオックスフォード大学哲学准教授にして『〈効果的な利他主義〉宣言!』などで知られるウィリアム・マッカスキルで、主に倫理・道徳哲学の観点から長期主義について、またこの主義に基づくなら、われわれ個人と現代文明は、はるかな未来に向かって何をすべきなのか(あるいは、何をしないべきなのか)を考察していくことになる。 長期主義には現在批判も出ているが、個人的にはおもしろい観点だと思った。長期主義的観点に立つからこそ出てくる問いかけもあり、そこには独創性がある。 長期主義とは何なのか? 長期主義が何なのかといえば、次のような意味になる

    はるか未来の人々の生活を向上させるため、いま何をすべきかをあらためて考える──『見えない未来を変える「いま」――〈長期主義〉倫理学のフレームワーク』 - 基本読書
  • AIの知能と目的――ボストロムの『直交仮説』を検討する - 水槽脳の栓を抜け

    AIの知能と目的――ボストロムの『直交仮説』を検討する AIの知能と目的――ボストロムの『直交仮説』を検討する 0. はじめに 1. ボストロムの直交仮説 2. カント主義からの直交仮説への反論ルート 3. 道徳的実在論からの直交仮説への反論ルート 4. 自然科学的知見からの直交仮説への反論ルート 参考文献 0. はじめに AI倫理のテーマとして、われわれ人間はAIを道徳的被行為者とするのだろうか(するべきか)という問題と、われわれはAIを道徳的行為者として道徳的コミュニティの一員にするのか(するべきか)という問題が議論されている。しかし、論では、それとは微妙に位相の異なる第三の問題を議論する。すなわち、AIは人間を道徳的被行為者とするのか?という問題である。 このような問題を論ずることは、無意味な空論なのだろうか?そうであるか否かは、AI技術の発展の速度に依存する。現在のところ実在する

    AIの知能と目的――ボストロムの『直交仮説』を検討する - 水槽脳の栓を抜け
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    sakstyle 2024/01/22
    「AIは人間を道徳的被行為者とするのか?という問題」直交仮説=行為者の知能と、行為者の動機(目標)は独立という仮説。自分は4の進化論的説明がしっくりくる。直交仮説は可能性として正しい気がする
  • 当為についてさらに - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    前回エントリ 道徳的判断は程度を認めない0/1の判断なのか - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ Xで宣伝するのを止めてしまったら、いまひとつ反応がなくてつまらんなと思ったけど、なぜか逆説的にブログを書く気がわいてきた。 前回の記事は、「倫理学ではこういう問題が扱われてきたよね」という話しかしていないのだが、はてブで謎の反応がいくつかあってうけた。タイトルが扇情的でよくなかったかもしれない(なので、非専門家は誰も興味を持たなさそうな「当為」をタイトルに据えてみた)。それはどうでもいいのだが、いずれにしても補足した方がよかったのは、「道徳に関して、ことの軽重・大小をいっさい区別できない」という主張はしていないということだ。「right/wrongは定言的述語である」という主張から、そんな結論は出てこないと思うのだが、明示的にそう言った方がより良かった。 まず一般論として「リンゴ」が定言的概

    当為についてさらに - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ
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    sakstyle 2023/09/15
    前記事のブクマコメは確かに謎反応だけど、それはそれとして、個人的には「~すべきである」と「~した方がよい」の違いが気になる。美的価値は後者はいえても前者はいえない気がするんだけど「ちょっと義務」か?
  • 道徳的判断は程度を認めない0/1の判断なのか - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    人と話していて、道徳的判断って、基的には程度を認めない0/1の判断ですよね……と言ったら意外と理解されなかったので、もしかしてこれってあまり理解されていないことなのか?と思って、ブログ記事を書くことにした*1。基的に、倫理学に詳しい人なら知っているような教科書的な内容なので、目新しいことはない。ただ、このトピックについて知らない人が多いのであれば意義はあるのかもしれない。 0/1とは何か。まず「暑い」「寒い」「痛い」などは0/1の述語ではない。これらの述語は、比較形で用いることができ、程度を示す副詞と一緒に使うことが意味をなす単語だ。「少し暑い」「かなり暑い」「〔こちらの方が〕より暑い」などと言うことができる。一方「リンゴである」「知っている」「正円である」などは0/1の述語だ。これらの述語は比較形を持たないし、程度の副詞をつけても意味をなさない。あるものはリンゴであるか、リンゴでない

    道徳的判断は程度を認めない0/1の判断なのか - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ
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    sakstyle 2023/09/05
    段階的と定言的/評価的と義務的
  • 『アニマル・スタディーズ 29の基本概念』の翻訳問題

    先ごろ、平凡社からローリー・グルーエンの編著『アニマル・スタディーズ 29の基概念』が出版された。海外に比べて非常に遅まきではあったが、ようやく日でも動物倫理や動物研究の関連書が増えてきたため、そろそろこの分野の基用語を整理・解説した事典的なものが出版されたらよい時期でもあった。そんな矢先に訳書(以下、書)が登場した。私もこの原書を数年前に入手して以来、折に触れ参照している。寄稿者の顔ぶれもよく、論考の内容も(やや不満なものはあるが)総じて水準が高く、日で知られていない文献も多数紹介されているので、邦訳されるにふさわしい一冊であったことは間違いない。また、このように複数の執筆者が手掛けた大部の論集ないしアンソロジーは、在野の人間である私の力では翻訳をしようにも出版企画を通すのが難しいので(それができるなら翻訳したい文献はいくらでもある)、その意味からしても書が邦訳されたことに

    『アニマル・スタディーズ 29の基本概念』の翻訳問題
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    sakstyle 2023/05/12
    うーん、これは……
  • 読書メモ:Nita Farahany ”The Battle for Our Brain” …ニューロテクノロジーの時代に守るべき「自由」とは - 重ね描き日記(rmaruy_blogあらため)

    The Battle for Your Brain: Defending the Right to Think Freely in the Age of Neurotechnology (English Edition) 作者:Farahany, Nita A. St. Martin's Press Amazon 脳から情報をとる、脳に直接働きかける。5年前なら「未来の話」だったであろうニューロテクノロジーが今、じわじわと社会に浸透し始めている。その産業や技術の現最先端の状況を俯瞰しつつ、社会でニューロテクノロジーを受け止める際に必要となる倫理学的・法学的な対応について包括的にまとめたが出た。 著者のNita Farahany氏は、デューク大学の法学・哲学・倫理学者。 脳科学の倫理・法学に長くかかわり、2010~2017年、オバマ政権が諮問した米国生命倫理諮問委員会のメンバーを務めるなど

    読書メモ:Nita Farahany ”The Battle for Our Brain” …ニューロテクノロジーの時代に守るべき「自由」とは - 重ね描き日記(rmaruy_blogあらため)
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    sakstyle 2023/03/29
    ニューロエシックス。認知的自由について。
  • 「殺すことはない」 - shinichiroinaba's blog

    大昔に河出の『文藝』のアンケートに答えたことが触れられていた 「もっと明瞭な殺人否定論はないのですか?」 「たしか、いなば先生 @shinichiroinaba が大昔に少年向けに書いたものがあって、まず君には、殺されたくない大事な人たちがいる。ところで他の人たちも、同様の人たちを抱えている。だから人を殺してはいけない。記憶が朧げですが、かなり簡明です」 — 遠藤 with another view (@endoucom) 2023年2月15日 ので少し追記する。 「殺してはいけない」というルールは見ればわかる通りネガティヴな禁止の形をとっている。強い道徳的義務、いわゆる完全義務の多くはこのように「なになにしてはいけない」という形をとり、「なになにすべきだ(しなければならない)」というポジティヴな形をとらない。ポジティヴな義務は多くの場合「なになにしたほうがよい」という推奨の形をとる。そう

    「殺すことはない」 - shinichiroinaba's blog
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    sakstyle 2023/02/17
    ネガティブな禁止のルールよりポジティブな推奨のルールの方が望ましいとして、普遍的なルールとして「殺すことはない」(小泉義之)はどんな形になるか、義務論理を用いて定式化してみる、という記事
  • 脳神経関連権(neurorights):近年の脳神経倫理の中心的論点を概観する - 大阪大学 社会技術共創研究センター(ELSIセンター)

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    sakstyle 2022/06/01
    ハッキングされない権利とか選好を勝手に変えられない(心理的連続性を維持する)権利とかサイバーパンク感あるけど、そもそも人権か、新しい権利なのか(遺伝子でも同様の議論が)とか批判的な意見もある、と
  • 異星人と遭遇したら? 京都大が「宇宙倫理学」、一般から参加者募る:朝日新聞デジタル

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    異星人と遭遇したら? 京都大が「宇宙倫理学」、一般から参加者募る:朝日新聞デジタル
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    sakstyle 2022/04/11
    “一般コースは、10人程度を募る。「倫理学」「宇宙総合学」などの講義と、宇宙倫理学の演習・ゼミから成る。受講料は無料”
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    sakstyle 2021/10/20
    23才の時、メルボルンからオックスフォードへ。「オックスフォードに来る前は、シンガーは動物福祉は主に心の優しい老婦人が頭を悩ますべき問題であり、ベジタリアニズムは変人がやることだと思っていた。」
  • Daily Life:『はじめての動物倫理学』読書ノート

    September 06, 2021 『はじめての動物倫理学』読書ノート 田上孝一さんの『はじめての動物倫理学』は、動物倫理の分野を概説するおそらく最初の新書であり、この分野の存在を多くの人に知らしめたという意味で、大変画期的なだと思う。 以下では主にわたしが同意できない点や疑問に思う点を中心に記述していくが、その前に書の良いところをいくつかあげておこう。 まず、全体として非常に読みやすい。ときどき「広く観念されている」(p.107)といった耳慣れない表現が出てきたりするものの、全般に難解な表現は極力避けられている。また、いろいろ留保をつけずに言い切る形で論述されているところが多いのも、立場が鮮明であるという意味で書の美点である。動物の権利論がいろいろな問題をどうとらえるかについて、田上さんなりの一貫した視点を提供しているのも書のよいところである。 第一章の倫理学理論の整理はスタン

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    sakstyle 2021/09/08
    伊勢田さんからのコメント。動物の権利論が中心で動物の福祉論関係の議論とのバランスがとれていないのでは的な。/動物倫理学についての新書が今までなかったのちょっとだけ意外
  • 権威主義はびこるダークな世界で、エリート主義な「徳倫理学」が流行る「意味と危うさ」(稲葉 振一郎) @gendai_biz

    今月、老舗有斐閣から新著『社会倫理学講義』を刊行させていただく。これは大学学部レベルの倫理学の教科書、つまりはマスコミや公務員試験レベルにもだいたい対応する教養書として使われることを意図して書いたものである。 書の背後には、自分で書きやすくするために、そしてそれを読み解ける・なんとなく察せる読者のためにはわかりやすくするために、ある種のストーリーと言うか、物語を潜ませている。このような物語を設定することは、当は哲学的な探究を進める際には、話を見えやすくする効能以上に、むしろつまずきの石となったり目隠しになったりする危険が大きいのかもしれない。 だが書は初学者のための概論的入門書ということで、不正確でも大きな見取り図をとりあえず提供するのが趣旨であるので、ここでは危険については敢えて目をつぶっていただきたい。その見取り図をたどっていくと、近代において発展してきた「人間の平等」という考え

    権威主義はびこるダークな世界で、エリート主義な「徳倫理学」が流行る「意味と危うさ」(稲葉 振一郎) @gendai_biz
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    sakstyle 2021/03/24
    稲葉先生が徳倫理学について書いてると話題の(?)記事
  • 環境を美的に鑑賞するということ――環境美学と環境倫理学との対話/青田麻未×吉永明弘 - SYNODOS

    シリーズ「環境倫理学のフロンティア」では、環境倫理学の隣接分野の研究者との対話を行っていきます。第一回目は「環境美学×環境倫理学」として、若手の環境美学の研究者である青田麻未さんと対話を行いました。 今回のテーマである「環境美学」について、青田さんにお聞きしたところ、以下のような説明をいただきました。 「環境美学とは、1960年代後半から1970年代ごろ、イギリス・アメリカ・カナダといった英語圏で、現代美学の一分野として興ったものです。その背景には、当時の美学が自然美論を無視していたこと、そして、社会において環境問題への関心が高まったことがありました。当初は原生自然と言われる、手つかずの自然が持つ美的価値について、中心的に議論していました。しかし現在では、人間が住む環境も含めた幅広い環境において、私たちの感性がいかに働くのかについて、多角的に論じる分野へと成長しています。」 青田さんは、今

    環境を美的に鑑賞するということ――環境美学と環境倫理学との対話/青田麻未×吉永明弘 - SYNODOS
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    sakstyle 2020/10/29
    環境保護の市民の動機付けなど
  • Daily Life:生物学者は「自然主義的誤謬」概念をどう使ってきたか

    July 16, 2020 生物学者は「自然主義的誤謬」概念をどう使ってきたか 最近発表された人間行動進化学会の声明の中で、「自然主義的誤謬」という哲学由来の概念が使われていた。 そこでは、自然主義的誤謬が、「「自然の状態」を「あるべき状態だ」もしくは「望ましい状態だ」とする自然主義的誤謬と呼ばれる「間違い」」という言い方で紹介されている。これを倫理学者が聞いたなら「いや、自然主義的誤謬はそういう意味じゃないんだけどなあ」と言いたくなるところであろう。しかし、進化生物学者と「自然主義的誤謬」という概念の付き合いはかなり長く、それなりの経緯がある。稿の目的はとりあえずその経緯を追うことで、「自然主義的誤謬」という概念の適切な用法とはなんだろうかということを考えることである。 最初に断っておくが、稿はいかなる意味でも体系的なサーベイとはなっていない。どちらかといえば、目立つ事例いくつかをつ

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    sakstyle 2020/07/17
    倫理学者からすると誤用に見えるが、ウォディントン、シンプソンを経て社会生物学論争の中で定着した用法で誤用とまでは言えない。が混乱の元なので「自然さからの議論」という語を提案するもの
  • 我々はどこまで世界を作り変えるべきか?──『合成テクノロジーが世界をつくり変える: 生命・物質・地球の未来と人類の選択』 - 基本読書

    合成テクノロジーが世界をつくり変える: 生命・物質・地球の未来と人類の選択 作者:クリストファー・プレストン発売日: 2020/07/07メディア: 単行この『合成テクノロジーが世界をつくり変える』は、ナノテクノロジー、遺伝子工学、環境工学といった幅広い分野において介入が容易になっている現状のテクノロジーの状況を概観し、「将来的に多くのものを人間が改変・操作できるようになるのだとしたら、我々はその能力をどこまで行使すべきなのか」と問いかける一冊である。 著者は環境哲学、環境倫理系が専門の人間で、技術についての描写は控えめに、主に倫理学よりの話を中心として展開していく。「我々は○○すべきだ」という結論にまでは至らず、どのような倫理的課題がすべてを改変できるようになった我々の先に待ち受けているのかを見ていく形なので、若干の物足りなさもあるが十分おもしろい。 環境の操作はどこまで許されるのか

    我々はどこまで世界を作り変えるべきか?──『合成テクノロジーが世界をつくり変える: 生命・物質・地球の未来と人類の選択』 - 基本読書
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    sakstyle 2020/07/09
    環境改変技術に対する倫理学者による倫理的課題についての論点整理の本、とのこと
  • 生まれることは悪いことか? では産むことは? 【特別対談】川上未映子×永井均 反出生主義は可能か〜シオラン、べネター、善百合子|Web河出

    対談 単行 - 日文学 生まれることは悪いことか? では産むことは? 【特別対談】川上未映子×永井均 反出生主義は可能か〜シオラン、べネター、善百合子 川上未映子 永井均 2020.05.22 昨年、毎日出版文化賞(文学・芸術部門)を受賞し、この春に英訳が刊行され、The New York Timesをはじめ、The New Yorker、VOGUE といった主要メディアに書評やインタビューが掲載されるなど、海外でも大きな話題になっている川上未映子さんの『夏物語』(文藝春秋・刊)。この作品を巡って行われた、初の総特集「文藝別冊  川上未映子」掲載の永井均さんとの対談を公開します。 なお、この対談の参考として「文學界」2019年8月号に掲載された、永井均さんの「善百合子の主張」も特別掲載いたします。ぜひこちらもご一読ください。 *** 川上 今日のイベントは永井先生と「反出生主義は可能

    生まれることは悪いことか? では産むことは? 【特別対談】川上未映子×永井均 反出生主義は可能か〜シオラン、べネター、善百合子|Web河出
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    sakstyle 2020/05/27
    “私はBには適用したいんです” 自分はAにも適用したい派です
  • 「キャラクタの画像の何がわるいのか」と応用美学の試み - Lichtung

    はじめに こんにちは。神戸大学人文学研究科修士課程在籍の難波優輝です。1月25日に大女子大学にて開催された「描写の哲学研究会」(松永伸司さん主催)にて発表した「これは人間ではない––––キャラクタの画像の何がわるいのか」のかんたんな解説と資料の公開をします*1。加えて、じぶんが現在構想している「応用美学」のスケッチを共有します。分析美学、描写の哲学、ジェンダー表象、そして、哲学と実践に関心のある方はお読みいただければさいわいです。 はじめに 「これは人間ではない––––キャラクタの画像の何がわるいのか」 資料 引用例 解説 応用美学の構想 注 「これは人間ではない––––キャラクタの画像の何がわるいのか」 以下、資料のリンクとかんたんな解説を記載します。 資料 ・スライド: ・配布まとめ資料: 引用例 難波優輝. 2020. 「これは人間ではない––––キャラクタの画像の何がわるいのか」

    「キャラクタの画像の何がわるいのか」と応用美学の試み - Lichtung
  • 生きる苦しみよ、こんにちは。『現代思想 2019年11月号 反出生主義を考える』読書会|江永泉

    2019年12月8日、闇の自己啓発読書会は都内某所で、『現代思想 2019年11月号 特集=反出生主義を考える―「生まれてこないほうが良かった」という思想』読書会を開催しました。書に寄稿している木澤佐登志さんを囲み、関連する思想家について、生まれてきてしまった苦しみとどう向き合うかなどについても話し合いました。(12月25日一部修正) ※これまでの活動については、こちらをご覧ください! ■参加者一覧 役所【暁】 編集者。生きづらさを常に感じている。最近よく聴く曲(CD)は、アリスソフト「アリステーマソングコレクション」。 【江永】泉 のさ者。やっていき感に常に餓えている。最近よく聴く曲(MV)は、CQ CREW「Drunken Forest / Moon」。 【ひで】シス。不眠で悩んでいる。最近よく聞く曲はSuper Bell”Zの「'18」。 【木澤】佐登志。無職。 ■まずは、全体の

    生きる苦しみよ、こんにちは。『現代思想 2019年11月号 反出生主義を考える』読書会|江永泉
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    sakstyle 2019/12/25
    エーデルマンの再生産未来主義批判とか、Wired Fictionやアンチ・ヒューマニズム系の反出生主義者の紹介とか、クィアやトランスジェンダーと反出生主義とか、色々なトピックが出てくる
  • 我々は宇宙へと飛び出すべきなのか──『銀河帝国は必要か? ロボットと人類の未来』 - 基本読書

    銀河帝国は必要か? (ちくまプリマー新書) 作者: 稲葉振一郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2019/09/06メディア: 新書この商品を含むブログを見るアシモフの〈ファウンデーション〉シリーズを中心としたSF作品をとっかかりに、ロボットや人工知能が不可避的に人類社会の中で欠かせないものになっていく、これからの倫理について考える一冊である。著者は『宇宙倫理学入門』の稲葉振一郎。中心的な問いかけは書名にもなっている「銀河帝国は必要か?」だが、それに対する答えを追求するというより(答えを出すと、基いらんよな……という話になってしまう)、それを問うことで様々な倫理課題をあぶり出すことにその旨味がある。 書では第一章「なぜロボットが問題になるのか?」で現代的なロボットの在り方について語った後、アシモフの諸作について語っていき、次第に書の主題となっている銀河帝国が存在するアシモフの〈フ

    我々は宇宙へと飛び出すべきなのか──『銀河帝国は必要か? ロボットと人類の未来』 - 基本読書