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科学哲学に関するsakstyleのブックマーク (173)

  • 「科学」になった国際政治学にも「知的謙虚さ」がやっぱり必要だ - まとまり日記

    以下は先日刊行になった監訳書『「科学的に正しい」とは何か (ニュートン新書)』の宣伝のためにウェブメディアに執筆しようと計画していたものです。しかし事情により計画がうまくいかなかったので、用意していた下書きをブログ用に編集したものを掲載します。 新しい国際政治学は「知的謙虚さ」を欠くか 昨年末より、国際政治学のあり方についてX(旧ツイッター、以下旧名を用いる)上で大きな論争があった。きっかけは著名な国際政治学者である故高坂正堯氏の講演録の出版を契機にした雑誌『フォーサイト』の鼎談だった。この鼎談で、軍事評論家で東京大学専任講師の小泉悠氏が、国際政治学者の多湖淳氏(早稲田大学)の著作『戦争とは何か-国際政治学の挑戦 (中公新書 2574)』に触れて「知的謙虚さを感じさせない」と発言した。また慶応大学教授の細谷雄一氏が同鼎談やそれに続くエッセイにて多湖氏らの実証主義的な研究方法に対して同様の角

    「科学」になった国際政治学にも「知的謙虚さ」がやっぱり必要だ - まとまり日記
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    sakstyle 2024/04/30
    「こうした観点から見てみると、ある研究分野における研究者の態度や心構えを云々することには立派な意義があり得ることが分かってくる」
  • 開催記録:オンライン勉強会「AI科学を哲学する?」(w/高木史郎さん) - 重ね描き日記(rmaruy_blogあらため)

    2024年4月4日に、独立研究者の高木史郎さんとともに、オンライン勉強会「AI科学を哲学する?」を開催しました。以下はその簡単な記録です。 開催の経緯 発端は、昨年末に高木さんがArxivに投稿されたプレプリント論文でした。機械学習の研究者として、自律的に研究を行うエージェントの構築を目指す高木さんは、論文でそもそも「研究とは?」という根を問うていきます。研究はどのようなプロセスから成り立っているのか。それぞれのプロセスについて、科学哲学などではどのような概念化がなされてきたのか、科学の自動化に使えそうな技術は何か。完全自律化という究極目標に向けて視野を目一杯広げ、論点を俯瞰した力作です。 以前から高木さんの研究活動を知り、リスペクトしていましたが、このような全体像を描かれたことは私にとっては驚きでした。しかもこれを、一人で書かれたとは…。 私自身も以前からAI科学を哲学的な側面から考

    開催記録:オンライン勉強会「AI科学を哲学する?」(w/高木史郎さん) - 重ね描き日記(rmaruy_blogあらため)
  • ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』第4講:充満の原理と新しい宇宙観 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    はいはい、やめようかなと思っていたラヴジョイですが、第2講で舞台設定ができて、第11講でいきなり結論になってしまうのは、ちょっとつまらない。その途中でどんな具合で論が進むかをみるために、多少は土地勘のある (他の部分よりは:スピノザやライプニッツは、そんなに読んでないよー) 宇宙論のところをやってみました……がその前に少しおさらいから。 cruel.hatenablog.com 前置き:「異世界性」と「この世性」のおさらい 第2講では、書で扱う主な観念の源である、「異世界性」と「この世性」というのが示された。これはどっちも、神さまの位置づけの話。 異世界性ってのは、神さまの世界はぼくたちなんかの及びもつかないまったくの別世界だ、という話だった。神さまはスーパーえらいし、人間なんかの想像力なんかとても及ばないパワーもあるし能力もあるし神さまですから、もちろん善の親玉。その世界は隔絶し、完璧

    ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』第4講:充満の原理と新しい宇宙観 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    sakstyle
    sakstyle 2024/02/09
    お、続いた! ラブジョイ曰く、地動説が広まったのは(科学的論証ではなく)「この世性」や「充満の原理」によるもので「世界の複数性(地球外生命の存在)」とセット。山形曰くトリビアに過ぎず観念史の限界では
  • 続『ビデオゲームの美学』の「シミュレーション」について - 9bit

    以下のエントリーの補足。とくに注1に関して。 『ビデオゲームの美学』の「シミュレーション」について - 9bit このエントリーでは、指示と述定という言語哲学的な考え方がモデルと対象システムの関係にも適用できるという発想のもとでを書いていたということを述べた。それに近いことを言っている論者もいたはずと思って、その後SEPで関連項目をいくつか読んでいたが、私がぼんやり思っていることをほぼそのまま洗練されたかたちで主張しているものがあったので、簡単に紹介しておく。 Scientific Representation (Stanford Encyclopedia of Philosophy) この項目の7.2にあるRoman FriggとJames Nguyenによる「DEKI説」が、私の発想にかなり近い考え方を提案している。この説は、グッドマンの「トシテ表象」と「例示」という概念を援用して、

    続『ビデオゲームの美学』の「シミュレーション」について - 9bit
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    sakstyle 2024/01/07
    “Roman FriggとJames Nguyenによる「DEKI説」が、私の発想にかなり近い考え方を提案している。この説は、グッドマンの「トシテ表象」と「例示」という概念を援用して、科学におけるモデルの働きを説明しようというもの”
  • 『ビデオゲームの美学』の「シミュレーション」について - 9bit

    murashitさんによる以下の『ビデオゲームの美学』紹介記事への反応です。 わたしたちが『ビデオゲームの美学』を読むこと - 青色3号 Twitterで書いたように、書評も含めてこれまで見たものの中でもっとも正確かつ詳細に、それも著者の意図を十分に汲みつつ、当のをまとめている文章だと思う。大変ありがたいです。 記事の最後で第12章の「シミュレーション」についていまいちわからない点があるという指摘がされている。自分でもきちんと書けていなかったところだという自覚があるので、こういうつもりで書いたというのを少し補足しておきたい。正直あまり自信がないので、補足を踏まえてもやっぱりちょっとおかしいんじゃないかというつっこみはあるかもしれない。 前提 murashitさんの記事を読めばポイントはおおむねわかるが、あらためて第12章の前半で「シミュレーション」がどんな概念として導入され、特徴づけられ

    『ビデオゲームの美学』の「シミュレーション」について - 9bit
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    sakstyle 2023/12/28
    murashitさんへの応答記事。対象システムとモデルの表象内容は、指示と述定を想定
  • 思想の言葉:野家啓一【『思想』2023年10月号 小特集|トマス・クーン──『科学革命の構造』再読】

    思想の言葉:野家啓一【『思想』2023年10月号 小特集|トマス・クーン──『科学革命の構造』再読】
  • Daily Life:物理(学)帝国主義についての追補

    July 26, 2023 物理(学)帝国主義についての追補 前回の記事で「その後朝永が桑原に確認を当にとったのかどうか、その結果がどうだったのかということは少し調べただけではわからない。」と書いたが、これについて同じ著作集の中にそれについての言及があることをご指摘いただいたので追補したい。 朝永は前回紹介した講演の4ヶ月後、桑原と同席したセミナーで事実関係を確認している。このときの講演とその後の総合討論はそれぞれ「物理学と私」「科学と私」というタイトルで朝永の著作集に収録されている。 「物理学と私」『朝永振一郎著作集 2 物理学と私』小谷正雄解説(みすず書房 1982)、pp.129-172. 「科学と私」『朝永振一郎著作集 2 物理学と私』小谷正雄解説(みすず書房 1982)、173-211. これは1977年7月19日から20日にかけておこなわれた「東京理科大学特別教室セミナー」で

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    sakstyle 2023/07/27
    朝永によるオルテガへの言及
  • Daily Life:物理(学)帝国主義という言葉を使い始めたのはだれか

    July 23, 2023 物理(学)帝国主義という言葉を使い始めたのはだれか (細矢先生のお名前を間違えるなどいくつか誤字を指摘いただきましたので修正しました。ありがとうございます)(さらにご指摘をいただき追補を別記事として書きました。)(さらにご指摘をいただきオルテガのスペイン語原文についての追記をしました) 「物理帝国主義」ないし「物理学帝国主義」という言葉は物理学と他の学問のある種の関係や物理学者の態度を指すことばとして漠然と用いられることが多いと思うが、だれがこういう言葉を使い始めたのだろうか? ネット上を少し検索すると「伏見康治によると、この言葉は桑原武夫が初めて使ったとのこと」という解説が出てくる(ウィキペディア「物理帝国主義」の項、2023年7月15日参照)。まずはその参考文献をみてみることからはじめる。 1細矢治夫の記述 典拠となっているのは化学者の細矢治夫が『日物理学

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    sakstyle 2023/07/24
    オルテガの1930年講演の発言/日本では桑原武夫が最初とされるがインフォーマルな言葉なので確定は難しい。1960年代半ばに物理学者の間で定着/還元主義のイメージがあったが、初期からわりと多義的なのね
  • スペクタクルとしての動物──動物園というイデオロギー装置 | 松浦寿輝

    スペクタクルとしての動物──動物園というイデオロギー装置 | 松浦寿輝 Animal Spectacle: The Zoo as an Ideological Apparatus | Matuura Hisaki けだものが脱走する 一八五〇年三月二〇日の夜更け、パリ植物園附設の動物園(La Ménagerie)の檻から、一頭の巨大な狼が脱走する。鎖を引きちぎり庭園の暗がりの中に駆けこんだ獰猛な野獣を捕獲すべく、銃で武装した捜索隊がただちに編成される。だが、現在のように至るところ庭園灯で煌々と照明されているわけではない時代のことでもあり、真夜中のパリ植物園に潜む一頭の獣を松明をかざしながら捜し回るのはなかなか容易なことではない。こんもり茂った木立や池、深い排水渠、アトラクション用の迷路などがあちこちに配置されているこの庭園の変化に富んだ地形が捜索をいっそう困難にする。ようやく二時間後、四方

    スペクタクルとしての動物──動物園というイデオロギー装置 | 松浦寿輝
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    sakstyle 2023/06/23
    『10+1』の連載(1998年)「知の空間=空間の知 8」(『知の庭園』)/後半に古生物のスペクタクルについて。水晶宮やフィギエ『大洪水以前の地球』のリユーの挿絵など/「楽しい科学」としてのイメージの愉楽
  • 共和国と「楽しい科学」──あるいは通俗化の諸形態 | 松浦寿輝

    共和国と「楽しい科学」──あるいは通俗化の諸形態 | 松浦寿輝 "Sensual Science" and the Republic: The Popularization of the Multiform | Matuura Hisaki 選別と階級 周囲三六〇度の全方位から迫(せ)り上がってくる「無限」の脅威と正面から向かい合ったとき、「知の主体」は、「中心」という特権的な一視点から「全体」を一望の下に所有しうるという「パノプティック」な全能感を享受する一方、同時にまた、生の有限性に拘束されている者ゆえの無力感にうちのめされざるをえない。「肉は悲しい、ああ、わたしはすべての書物を読んだ。/逃れる! 彼処へ逃れるのだ!……」(「海の微風」)──詩人ステファヌ・マラルメにとって、ここに詠われているような特異な倦怠と悲哀もまた、こうした「主体」に固有の神経症の一顕現様態として体験されていたは

    共和国と「楽しい科学」──あるいは通俗化の諸形態 | 松浦寿輝
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    sakstyle 2023/06/23
    『10+1』の連載(1997年)「知の空間=空間の知 6」(『知の庭園』)/第二帝政期仏での科学ライター出現とルイ・フィギエ/第三共和政期の大衆科学、チョコレートの宣伝に描かれた科学の偉人
  • 書評 「生物学者のための科学哲学」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    生物学者のための科学哲学 勁草書房Amazon 書は生物学にかかわる科学哲学の主要トピックについて科学哲学者や科学史家たちが解説したもの.編者は科学哲学者のカンプラーキスと生物学者のウレルで,書名にもあるように想定読者としては生物学者が念頭に置かれている. これまでの生物学の科学哲学の入門書だと「種とは何か」「自然淘汰の単位は何か」「系統樹の推定はどのような営みか」「利他行動の進化とマルチレベル淘汰」「発生システム論」などの個別の各論のトピックが主要テーマになっているものが多いが,書が取り上げるものは必ずしも「生物学の科学哲学」に限らないということで,「説明」「知識」「理論とモデル」「概念」などの基礎ブロック的なテーマが数多く取り上げられていてなかなかハードな内容になっている.原題は「Philosophy of Science for Biologists」. 第1章 なぜ生物学者は科

    書評 「生物学者のための科学哲学」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
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    sakstyle 2023/05/29
    若干スルーしてたけど、過小決定と過大決定の話あるのか。メタファーの話もある
  • 科学の世界に革命をもたらしえる力──『因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか』 - 基本読書

    因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか 作者:ジューディア・パール,ダナ・マッケンジー文藝春秋Amazonこの『因果推論の科学』は、その名の通り因果推論について、その先駆者の著者が書いた一般向けのサイエンスである。とはいえ、大半の人の反応は「因果推論ってなんなんだ」であろう。僕も何もわからぬまま読み始めたが、著者がこれは「科学の世界の革命」であると自賛するだけのことはある概念であることはすぐにわかった。 その一方、相当に難しい、とっつきづらい概念でもあり、いかな一般向けの著作といえども書を読んで理解するハードルは他のサイエンスと比べても高いといえるだろう。数式も出てくるし、統計学の用語もぽこぽこ出てくるので、素人がスルスルと読み通せるではない。とはいえ根気強く読んでいけば理解できるように書かれているし(数式自体は別に読み飛ばしても問題はない)、理解すれば因果推論の科学がいか

    科学の世界に革命をもたらしえる力──『因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか』 - 基本読書
    sakstyle
    sakstyle 2022/09/16
    因果関係を理解するための3つの段階「関連づけ」「介入」「反事実的な問い」
  • 書評 「社会科学の哲学入門」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    社会科学の哲学入門 作者:吉田敬勁草書房Amazon 書は科学哲学の中で特に社会科学の哲学についての入門書だ.私は社会科学についても哲学についてもあまり詳しくはない.そして最近読んだ進化政治学のにおいては著者が実在論にずいぶんコミットしているものの私が理解している科学哲学の実在論とはややニュアンスが異なるような印象もあってややもやもやしていたので,この際勉強しておこうと手に取った一冊になる.著者は科学哲学者で社会科学の哲学を専門とする吉田敬になる. 序章 社会科学の哲学を学ぶとはどういうことか まず書の目的について,社会科学の哲学という分野がどのようなものであり,どのような議論が行われているかを紹介するものだとしている. そこから序章における概念整理がある. 科学哲学の問題領域には論理学(推論の方法は正しいかなど),認識論(知識とは何かなど),形而上学(扱う対象は実在するのかなど),

    書評 「社会科学の哲学入門」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 【再掲】読書メモ:数学に魅せられて、科学を見失う(サビーネ・ホッセンフェルダー) - 重ね描き日記(rmaruy_blogあらため)

    数学に魅せられて、科学を見失う――物理学と「美しさ」の罠 作者:ザビーネ・ホッセンフェルダー 発売日: 2021/04/09 メディア: Kindle版 ”Lost in Math"の待望の翻訳。原書の読書メモを再掲します。Sabine Hossenfelder氏は、物理学者にして科学ライター。中の人にしかできない批判的な科学コミュニケーションを繰り広げる、特異な人物です。 現代の素粒子物理学が陥ってしまっているかもしれない集団思考的な落とし穴に果敢に挑んだ書は、物理学を志す人だけでなく、広く「科学とは」を今後語るうえで外せない一冊だと思います。 なお、書を読んで浮かび上がる疑問に「なぜ数学は科学の役に立つのか(もしくは立ってきたのか)?」があります。この謎についての整理を試みたYouTube動画を貼っておきます。 *** Lost in Math: How Beauty Leads

    【再掲】読書メモ:数学に魅せられて、科学を見失う(サビーネ・ホッセンフェルダー) - 重ね描き日記(rmaruy_blogあらため)
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    sakstyle 2021/12/01
    すご本2021で知った。あとで読む。/物理学者のいう「美」をsimplicity, naturalness, eleganceに分類。エレガンスってそういう意味か。筆者は美の基準を変えることを提案しているらしい
  • 『現代思想』誌「進化論の現在」は看板倒れ - まとまり日記

    『現代思想』誌2021年10月号は「現代思想 2021年10月号 特集=進化論の現在 ―ポスト・ヒューマン時代の人類と地球の未来―」と題された特集だった。わたしはこの特集全体の企画意図に問題があると考えるので、手短に述べたい。 わたしの不満は一言で言うと「この号の中身は『進化論の現在』という題名と釣り合っていない、とくにこの題名で生物学の哲学の成果をほぼ無視するのは問題ではないか」ということだ。 まず前半からいこう。哲学・思想系の雑誌が「進化論の現在」という特集を組むときにどういうことを扱うべきか。もちろん決まったルールがあるわけではないが、次のようなトピックが扱われると考えるのが自然だろう: 進化論(進化生物学)の研究の現状 進化論の種々の側面についての哲学的論争の現状(たとえばやや古い話だがここで触れられているような議論) 進化論からの哲学研究へのインプリケーション(たとえば意識の進化

    『現代思想』誌「進化論の現在」は看板倒れ - まとまり日記
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    sakstyle 2021/10/20
    『現代思想』誌disだが、それ以上に、怒濤の生物学の哲学文献ガイドになっている。/「生物学基礎論研究会」
  • 『種を語ること、定義すること:種問題の科学哲学』書評 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    網谷祐一 (2020年12月20日刊行,勁草書房,東京, viii+238+xv pp., 体価格3,200円, ISBN:978-4-326-10288-4 → 目次|版元ページ) 【書評】※Copyright 2021 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 肩透かしから学ぶ「種問題」の現在「《種》とは何か?」「《種》はどのように定義できるのか?」—— 生物体系学において長きにわたって戦わされてきた「種論争」のなかで幾度も問われ続けてきたこれらの疑問は現在もなお解決できてはいない.地球上の生物多様性を語るとき,誰もが “共通通貨” として使うに値する《種》の概念があればさぞかし役に立つだろう.しかし,過去何世紀にも及ぶ種論争の泥沼から抜け出られる気配はいまだにない.ワタクシはこの種論争は解決されることに意義があるのではなく,いかにしてそれととも

    『種を語ること、定義すること:種問題の科学哲学』書評 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek
  • 書評 「統計学を哲学する」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    統計学を哲学する 作者:大塚 淳発売日: 2020/10/26メディア: 単行(ソフトカバー) 書は応用統計学にも造詣の深い科学哲学者大塚淳による統計学の哲学の入門書になる.序章では書について「データサイエンティストのための哲学入門,かつ哲学者のためのデータサイエンス入門」だとある. これまで読んだ統計学の哲学についてはソーバーの「科学と哲学」がなかなか面白かった.書ではソーバーでは扱っていなかった因果推論や深層学習についても論じられていて,そのあたりも勉強したいと思って手に取った一冊になる. 序章 統計学を哲学する? 序章では書のねらいと構成が書かれている.ねらいとしては,上記の入門書というだけでなく,「統計は確固とした数理理論であり,そこに哲学的思弁が入り込む余地はない」とか「統計は単なるツールであり,深遠な哲学とは無縁だ」とかいう誤解を解きたいということが挙げられている.

    書評 「統計学を哲学する」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 読書メモ:統計学を哲学する(大塚淳 著) - 重ね描き日記(rmaruy_blogあらため)

    統計学を哲学する 作者:大塚 淳 発売日: 2020/10/26 メディア: 単行(ソフトカバー) 発売後すぐに入手し、夢中になって読んだ『統計学を哲学する』。とても大事なだと感じ、Twitterで次のような(押しつけがましい)投稿もした。 大げさに聞こえるかもしれないことを言います。大塚淳『統計学を哲学する』は、自然科学・情報科学に従事する日語圏のすべての学生や研究者が、まる一週間手元の勉強や研究を止めてでも読む価値のあるだと思います。https://t.co/DHQ1SwnuKb — R. Maruyama (@rmaruy) 2020年10月28日 ところがその後、書店で『統計学を哲学する』を眺めたという知り合いから、次のようなことを言われた。 「哲学者が統計学を語る意味がよくわかりません。」 「数ページ読んでみたけど、哲学用語が頭に入ってこず、やめてしまいました。」 これに

    読書メモ:統計学を哲学する(大塚淳 著) - 重ね描き日記(rmaruy_blogあらため)
  • Illustration: get your research the attention it deserves

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    Illustration: get your research the attention it deserves
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    sakstyle 2020/09/27
    科学イラストレーションについて3人インタビュー/蛋白質の働きを猫に喩えた研究者/プレスリリースなどにはアイキャッチーなとこも必要など
  • 科学者の歴史についての四冊 - まとまり日記

    教えている「科学史」の授業で、どのようにして科学者が今のようなあり方になってきたのかについて講義した(専門用語では「科学の制度化」という)ので、その準備に使った四冊を紹介。 科学の真理は永遠に不変なのだろうか (BERET SCIENCE) 作者:中根 美知代,小山 俊士,三村 太郎,矢島 道子,中澤 聡,隠岐 さや香,河野 俊哉,有賀 暢迪出版社/メーカー: ベレ出版発売日: 2013/11/01メディア: オンデマンド (ペーパーバック) このの第五章「科学者はいつから存在していたのだろうか?」はこのテーマに関心を持ったらまず読むべき。「学会」というものがない時代に科学研究者がどのように研究をしていたのかの解説から、アカデミーの成立、「科学者」という言葉の起源まで非常にわかりやすく書かれている。著者は周知のとおり仏王立科学アカデミーを題材に博士論文を執筆しており、信頼性の問題はない。

    科学者の歴史についての四冊 - まとまり日記