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オースティンに関するsakstyleのブックマーク (7)

  • スタンフォード哲学事典の「言語行為」を訳読しよう #19

    前回はこちら. ---- ここから訳文 ---- 6. 効力・規範・会話 ここまで,効力の規範的な次元をはっきりさせる際に,会話での役割の観点で言語行為を特徴づけようと模索してきた.だからといって,言語行為は会話の場面でしか遂行できないと言いたいわけではない:相手につかつか近寄って,あんたの車がそこにあるとウチの車が出られないんだと指摘し,またつかつかと立ち去るような場合だってある.ここでは確言がなされているけれども,会話を交わしてはいない.おそらく,書斎でひとりきりのときになにか自問して,それっきりで終わることもあるだろう――自問して自答することもなく,自分との会話をはじめずに終えてもいい.だが,そうは言っても言語行為の「生態学的なニッチ」は会話にあるのかもしれない.そう考えると,言語行為のタイプをその環境から切り離してそれ自体を単独で検討できるかもしれないにせよ,それでは言語行為特有の

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    sakstyle 2018/05/07
    言葉の意味を理解するための有意義な単位は命題? 言語行為? 会話?
  • スタンフォード哲学事典の「言語行為」を訳読しよう #18

    前回はこちら. ---- ここから訳文 ---- 5.3 話者意味の一側面としての効力 こうして長々と話者意味の話で回り道をしてきたことが,効力の概念をはっきりさせるどういう助けになるのだろうか? どうやら,P だと確言するには,P を伝達するじぶんの自己拘束(コミットメント)をあからさまに顕在的にする方法があるようだ.しかも,そのコミットメントは個々別々の種類の自己拘束らしい:「なんでそうだとわかるの?」といったかたちで問い返されたときに P を擁護するよう自己拘束〔を顕在化させて P を主張しているなら〕{1},P が事実かどうかに応じて,P の件についてじぶんが正しいか間違っているかに責務をもつこともあからさまに顕在化しなくてはならない.これと対照的に,同じく「間違った場合の責務」への自己拘束をあからさまに顕在化させることで私は P だと推測するが,しかし,この場合には正当化を要求す

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    sakstyle 2018/05/06
    “話者意味には内容だけでなく効力も含まれる”“しかじかの言語行為に特徴的な自己拘束をあからさまに示すとき,その言語行為が遂行される”“サールによる特徴づけに欠けているのは,あからさまさ”
  • スーパーKEKB始動

    素粒子物理の現在の枠組み「標準モデル」を超えた「ポスト標準モデル」の探索が日でも格的に始まる。「スーパーKEKB」加速器を用いた「BelleⅡ実験」で,標準モデルを構成する小林・益川理論を検証したKEKB加速器によるBelle実験の後継実験だ。そのライバルとなるのが,欧州にある大型ハドロン衝突型加速器LHCを用いた「LHCb実験」。LHCでは,標準モデルを構成するヒッグス機構が検証されており,ポスト標準モデルの探索も格化している。両実験ではbクォークを含む粒子などの崩壊現象を膨大な数測定し,標準モデルの予想と実験結果との間にずれが生じるかどうか調べる。両実験で同じようなずれが見つかれば,ポスト標準モデルの重要な手がかりになる。 著者中島林彦 / 協力:後田 裕 中島は日経済新聞記者。後田は高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所教授。BelleⅡ実験のプロジェクトマネージャーを

    スーパーKEKB始動
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    sakstyle 2018/04/26
    発語媒介行為ないし間接言語行為について。「間接言語行為は(...)会話の推意 (conversational implicature) の枠組みで説明できそう」/思想・批評界で「パフォーマティブ」と呼ばれるもの、確かにこのあたりかもしれない
  • スタンフォード哲学事典の「言語行為」を訳読しよう #10

    前回はこちら. ---- ここから訳文 ---- 3.3 発語内効力の7つの構成要素 オースティンのアプローチを体系化してさらに深めるべく,サールとヴァンダーヴェーケンは次の2つを区別した――ある言語を共有する人々のあいだで採用されている発語内効力と,可能なあらゆる発語内効力,この2つだ (Searle and Vanderveken 1985) .特定の言語コミュニティでは,推測を述べたり役職に指名したりといった効力をまったく使用しないかもしれない.それでも,可能なあらゆる効力の集合にこの2つは含まれている.(著者2人は可能な効力の集合は無限かもしれない一方で,濃度は一定だと想定しているようだ.) サールとヴァンダーヴェーケンはさらに議論を進めて,7つの特徴で発語内効力を定義している.彼らの主張によれば,あらゆる可能な発語内効力はこれら7つ組がとる値で同定されうるのだという. 1. 発語

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    sakstyle 2018/04/23
    「サールとヴァンダーヴェーケンは,こうした7つの特徴にてらして,それぞれの発語内効力は7つ組の値で定義できるだろうと提案している (Searle and Vanderveken 1985)」
  • スタンフォード哲学事典の「言語行為」を訳読しよう #02

    言語行為について学ぶ最初の一歩にはふさわしくないなぁ…と思いつつ,それでも続けるよ.(前回はこちら) ---- ここから訳文 ---- 2. 内容,効力,いかにして言うことによって言ったとおりにできるか ものを言う行為とは,とにかく意味のある言葉を発話する行為だ.これに対し,「言語行為」は専門用語だ.近似の第一歩として言えば,言語行為とは,(他にもやりようはあるにせよ)自分がしかじかのことをやる言うことによってまさにその行為を遂行できる行為のことだ.このように考えると,辞任,約束,確言,質問は,すべて言語行為に当たる.他方で,相手になにかを信じさせたり,気分を害したり,身長を6インチ伸ばすのは言語行為ではない.たとえば,べつにこれしかやりようがないわけではないが,「私は(…)辞任いたします」("I resign...") と言うことによって辞任できる.だが,この直観的な概念だと,あまりにも

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    sakstyle 2018/04/12
    “言語行為は遂行文 (performatives) とも区別されねばならない.”/意味と効力の区別
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    2008-04-05 optical_frog 2008-04-05 通りすがり 2009-02-11 optical_frog 2009-02-11 @minorimironim 2009-02-11 @minorimironim 2012-06-02 optical_frog 2012-06-02 toohuudoo 2009-02-11 optical_frog 2009-02-11 dh 2012-12-31 optical_frog 2012-12-31 ponchi 2012-12-31 optical_frog

  • 「実在性」の文法(オースティン「他人の心」) - 呂律 / a mode distinction

    in『オースティン哲学論文集 (双書プロブレーマタ)』 哲学者達が専念してきた「物であること(reality)」の問題は、科学者達の関心を引きつけてはきませんでしたが、これに対して(私が誤解していないならば)哲学者達が無視する傾向にある確かさ(sureness and certainty)の問題は、科学者達の関心を相当程度引きつけてきたように思われます。尺度と基準という装置は、総体として、不確かさに対抗しつつ言語のもちうる精密さを高めることを目標にしているように見えますし、こうした努力には、科学においては十分見返りがあります。しかし「物の(real)」および「物でない(unreal)」という語については、科学者達は賢明にも、実質の明確な言葉によって代替する傾向を示しています。科学者達は、次々と多様さを増していく様々なケースをカバーするために、こうした代替用語を次々に発案し、定義してい

    「実在性」の文法(オースティン「他人の心」) - 呂律 / a mode distinction
    sakstyle
    sakstyle 2008/09/05
    realityとは何か
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