タグ

思想に関するsakstyleのブックマーク (15)

  • ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』第4講:充満の原理と新しい宇宙観 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    はいはい、やめようかなと思っていたラヴジョイですが、第2講で舞台設定ができて、第11講でいきなり結論になってしまうのは、ちょっとつまらない。その途中でどんな具合で論が進むかをみるために、多少は土地勘のある (他の部分よりは:スピノザやライプニッツは、そんなに読んでないよー) 宇宙論のところをやってみました……がその前に少しおさらいから。 cruel.hatenablog.com 前置き:「異世界性」と「この世性」のおさらい 第2講では、書で扱う主な観念の源である、「異世界性」と「この世性」というのが示された。これはどっちも、神さまの位置づけの話。 異世界性ってのは、神さまの世界はぼくたちなんかの及びもつかないまったくの別世界だ、という話だった。神さまはスーパーえらいし、人間なんかの想像力なんかとても及ばないパワーもあるし能力もあるし神さまですから、もちろん善の親玉。その世界は隔絶し、完璧

    ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』第4講:充満の原理と新しい宇宙観 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    sakstyle
    sakstyle 2024/02/09
    お、続いた! ラブジョイ曰く、地動説が広まったのは(科学的論証ではなく)「この世性」や「充満の原理」によるもので「世界の複数性(地球外生命の存在)」とセット。山形曰くトリビアに過ぎず観念史の限界では
  • ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』第2講:ギリシャ哲学と三つの原理 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    お待ちかね (だれも待ってないか) 『存在の大いなる連鎖』第2講の翻訳。 まずは、暇な人は訳をごらんあれ。 ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』第2講:ギリシャ哲学における観念の創成:三つの原理 みんな読まないだろうからあらすじを。 前回の第1講は、そもそも観念史って何をする学問なの? という疑問に答えたものだった。 cruel.hatenablog.com 今回は、このシリーズで実際に扱う「観念」を紹介する。具体的には次の3つの原理となる。 充満の原理 連続性の原理 段階性の原理 プラトンが『国家』『ティマイオス』で、神さまというのはすんげえ隔絶したえらい絶対永遠真実完全な存在なんだぜ、この世なんか相手にしないほどすごいぜ (異世界性)、と言っておきつつ、じゃあなんでその神さまはこんな世界作ったりしたんだよ、なぜそんなえらい神さまがつくった世界に悪があり、苦しみがあるんだよ、というのに答えね

    ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』第2講:ギリシャ哲学と三つの原理 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • ハミッド・ダバシ「ガザのおかげでヨーロッパ哲学の倫理的破綻が露呈した」|早尾貴紀

    ガザのおかげでヨーロッパ哲学の倫理的破綻が露呈したハミッド・ダバシ(試訳=早尾貴紀) 2024年1月18日 もしイラン、シリア、レバノン、トルコが、ロシア中国に全面的に支援され、武装し、外交的に保護されながら、テルアビブを現在のガザと同じように、3カ月間昼夜を問わず爆撃し、何万人ものイスラエル人を殺害し、数え切れないほどの負傷者を出し、何百万人もの家を失い、この都市を人が住めない瓦礫の山と化す、そのような意志とその実現手段があったとしたら、と想像してみてほしい。それから、イランとその同盟国が、テルアビブの人口の多い地域、病院、シナゴーグ、学校、大学、図書館、あるいは実際に住民のいるどんな場所であれ、そこを意図的に標的にし、民間人の犠牲者を確実に最大化するということがあり、そしてイランと同盟国が、「イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と彼の戦時内閣を探していただけだ」と世界に言ったとした

    ハミッド・ダバシ「ガザのおかげでヨーロッパ哲学の倫理的破綻が露呈した」|早尾貴紀
    sakstyle
    sakstyle 2024/01/24
    ハーバーマス批判。ヨーロッパ哲学者は「部族的」と挑発的なdis。ところで、よりましな普遍性を主張する哲学者として、コンゴ民主共和国やアルゼンチンの哲学者と並んで柄谷行人の名前が挙がっている
  • ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』補論:現代に生きる存在の連鎖 (ちがう) - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    昨日、ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』の最終講を見て、その滅多斬りぶりがスゲえという話をした。 cruel.hatenablog.com 一晩寝ると、なおさらすごいな、と思う。ふつう、ここまでやらないと思うのだ。普通はどうするだろうか? なんとかポジティブに終えたいと思ってしまうのが人情だろう。そしてその簡単な手はすぐに思いつく。まず、最終回の題名を変えよう。 「現代に生きる存在の連鎖」 とかいうタイトルにしましょう。そして、全体の話の構成はこんな具合にしよう。 (ヤコービが〜、シェリングが〜、で、全部破綻しましたという話) 確かに、こうした神学や哲学の分野においてはこの観念は破綻し消えた。 しかしそれは偉大な敗北、豊穣で多産な破綻だったんだ。 だって、世界に一貫した合理性があるという確信は現代科学に受けつがれたんだ! さらにベルグソンやホワイトヘッドみたいな現代の人々にも影響は見られる。

    ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』補論:現代に生きる存在の連鎖 (ちがう) - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    sakstyle
    sakstyle 2024/01/23
    「普通はどうするだろうか?(...)「「存在の連鎖」という観念は、いまなお息づいているんだ!」(...)ぼくがラブジョイなら、絶対そうする」「彼はそういうのを全部つぶす。「破綻し消えたんだぞ、それを忘れるなよ」」
  • ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』の最終講:存在の連鎖は破綻した無意味な思想 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』の翻訳を始めた話はした。 cruel.hatenablog.com 素直に第2講を初めて、半分くらいはおわっているんだけれど、そもそもこの話がどこへ行くのか知りたくて (はい、推理小説もまず最後を読むタイプです)、最後の第11講をあげてしまいました。 ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』第11講 (最終回) もちろん、このpdfを読むとそれなりにウダウダしい。だが、そこで言われていることは、第1講と同じでとてもシンプルではある。それはつまり、以下の通り: 「存在の連鎖」という観念は最終的に、二千年かけて詰めていったらボロボロでまったく整合性がないことが明らかになった。 だから破綻して、すると一気に忘れられてしまった。 思想そのものの現代的な価値はまったくない。 ただこういう変なものにハマる精神の働き (すでに蒸し返すバカも出てる) の記録という意味はあるかも。

    ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』の最終講:存在の連鎖は破綻した無意味な思想 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    sakstyle
    sakstyle 2024/01/22
    「「存在の連鎖」という観念は最終的に、二千年かけて詰めていったら(...)整合性がないことが明らかに(...)ただこういう変なものにハマる精神の働き (すでに蒸し返すバカも) 」ベルグソンやホワイトヘッドが批判されてる
  • ラヴジョイは「冷笑系」:非ビリーバーの優位性 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』を勝手に翻訳している話をした。 cruel.hatenablog.com で、引き続きやっていて、第2講もいまのところ、なかなかおもしろい。まだ前半だけだけれど、言われていることはやはり単純だ。 頻出する観念として「異世界性」と「この世性」みたいなのがある。 異世界性は、来世の天国で処女が17人!とか、この世が気にわんから異世界転生するなろう小説みたいなもの欲しげな話とはちがう。そういう異世界転生って、この世の価値観のまま自分の都合のいい世界になるってことで、「この世性」の権化。 当の異世界性というのは、この現実は現実ではなく、永遠不変の絶対的な善の世界があるのよ〜みたいな話。 この手の論者はみんなインチキ。なんだけれど、西洋思想では圧倒的にこの異世界性が大きな影響を持つ。宗教なんてみんな神さまだのといったありもしないものを押しつけるという理屈で、この異

    ラヴジョイは「冷笑系」:非ビリーバーの優位性 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    sakstyle
    sakstyle 2024/01/16
    「ラブジョイが(それを研究しているのも関わらず) ここに挙げられている「観念」にまるで心酔なんかしておらず、むしろ徹底的にバカに」「観念史一派が、秘教的、オカルト的な一派だったような印象があ」ったけれど。
  • ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    その昔、荒俣宏だったかで、ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』をほめていて、その後高山宏が、ニコルソンとかの紹介で観念史をいろいろもてはやしていた頃に、読もうかと思って邦訳を買って取りかかった。 存在の大いなる連鎖 (ちくま学芸文庫 ラ 10-1) 作者:アーサー・O. ラヴジョイ筑摩書房Amazon が、これ当にひどい翻訳で、何を言っているのかさっぱりわからない。で、原書を見てみたら、なんだ、ずっとわかりやすいじゃないか。 訳者はおそらく、著者が何を言っているのかまったく理解できていなかったと思う。最初の一章をまず訳してみたので、まあ暇な人は読んで見てくださいな。持っている人は邦訳版と対比してみるのも一興かとは思う。 ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』第1講:観念史とは何か? 言っていることは、全然むずかしくないのだ。人は「すべては一つ!」とか「世界に1人で立ち向かうぜ」とか言うと、理屈もな

    ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    sakstyle
    sakstyle 2024/01/15
    もともと講演なので脇道が多い、と。1章まとめパワポ助かる
  • OpenAI内紛劇の背後に「21世紀の優生思想」、EAコミュニティとe/accの危険性:朝日新聞GLOBE+

    CEOの突然の解任と復帰、理事会の再編劇 背後に「思想」対立? まずOpenAI内紛劇を簡単に「おさらい」しておこう。 OpenAIの理事会は11月17日にサム・アルトマンCEO(最高経営責任者)を解任。ところがわずか5日後、11月22日にアルトマンはCEOとして復帰すると発表された。 ただしアルトマンは理事の地位は失い、また自分の行動について独立した調査を受けることに同意した。OpenAIの理事会は再編となり、旧理事6名のうち、アダム・ダンジェロ(Quora CEO)だけが残り、ブレット・テイラー(元Salesforce 共同CEO、元Twitter 取締役会会長)、ローレンス・サマーズ(ハーバード大学教授、元財務長官)の2名を加えた3人態勢での再出発となった。 OpenAIのサム・アルトマン前最高経営責任者(CEO)=2023年11月6日、サンフランシスコ、五十嵐大介撮影 アルトマン解

    OpenAI内紛劇の背後に「21世紀の優生思想」、EAコミュニティとe/accの危険性:朝日新聞GLOBE+
    sakstyle
    sakstyle 2023/12/22
    功利的利他主義と加速主義の内ゲバだったのか。
  • テクノ楽観主義者からラッダイトまで

    テクノ楽観主義者からラッダイトまで 2023.10.11 Updated by yomoyomo on October 11, 2023, 12:39 pm JST 前回の「先鋭化する大富豪の白人男性たち、警告する女性たち」を書いた後に、「中央公論」2023年10月号に掲載された八田真行氏の「イーロン・マスクは一人ではない」(前半部がウェブ公開されています)を読み、イーロン・マスク、ピーター・ティール、マーク・アンドリーセンといった「シリコンバレーのテクノクラートたち」の思想を表現する「TESCREAL」という造語が紹介されているのが注意を引きました。 「TESCREAL」とは、トランスヒューマニズム(Transhumanism)、エクストリピアニズム(Extropianism)、シンギュラリタリアニズム(Singularitarianism)、宇宙主義(Cosmicism)、合理主義(R

    テクノ楽観主義者からラッダイトまで
    sakstyle
    sakstyle 2023/11/15
    「TESCREAL」とは、トランスヒューマニズム、エクストリピアニズム、シンギュラリタリアニズム、宇宙主義、合理主義、効果的利他主義、長期主義
  • マイケル・フリードとジョナサン・エドワーズ——『アメリカ哲学史』翻訳余滴|入江哲朗

    みなさまこんにちは。私はアメリカ思想史が専門の研究者で、映画批評もときどき書いています。だいぶまえにnoteのアカウントを作ったものの放置していたのですが、せっかくなので試しに記事を書いてみることにしました。みなさまが自宅でまったり過ごされる際の暇つぶしとしてご笑覧いただけましたら幸いです。 去る2月に、私も共訳しているブルース・ククリック『アメリカ哲学史——一七二〇年から二〇〇〇年まで』(勁草書房)というが出版されました。私は同書第1–3章の訳と訳者解説の執筆を担当しています。今回は、『アメリカ哲学史』を翻訳しながらつらつら考えていたことのひとつを、とりとめもなく綴ってみようと思います。 ◇ 私が担当した『アメリカ哲学史』第1章は、「カルヴィニズムとジョナサン・エドワーズ」と題されています。ジョナサン・エドワーズは、1703年から58年まで北米植民地で生きたプロテスタントの牧師です。「

    マイケル・フリードとジョナサン・エドワーズ——『アメリカ哲学史』翻訳余滴|入江哲朗
    sakstyle
    sakstyle 2023/11/11
    フリード「芸術と客体性」のエピグラフ(エドワーズについての文章からの引用)と末尾の「現在性は恩寵である」について
  • ロシア・ウクライナ戦争とナショナリズム | 東京大学

    ロシアのプーチン政権をロシアウクライナ戦争へ駆り立てたナショナリズムの思想はどのようなものなのでしょうか。長引くロシアウクライナ戦争の思想的背景について、近代ロシア文学・思想を専門とする、総合文化研究科の乗松亨平教授に聞きました。 イリヤ・レーピン〈トルコのスルタンに手紙を書くザポリッジャ・コサック〉(1880-91) ©Ilya Repin プーチン政権の帝国的ナショナリズムとロシア民族主義 ―― 今回の戦争をどのようにご覧になっていますか? 従来、プーチン大統領は現実判断に基づいてプラグマティックな行動をとる冷静な政治家であると一般的に評価されていましたが、2014年のウクライナ危機以降、今回の戦争に至るまでを見ると、その評価を変えざるをえません。プーチンのこうした変化の一因として、ロシア・ナショナリズムの思想が注目されています。 プーチンは、9月30日にウクライナ4州の併合を宣言

    ロシア・ウクライナ戦争とナショナリズム | 東京大学
    sakstyle
    sakstyle 2023/02/02
    乗松亨平インタビュー/イリインの「ロシアの一体性が奪われることへのトラウマ的な危機感」/「多様性における一体性」/「帝国的ナショナリズムがロシア民族主義に侵食」(他民族的・普遍性と独自性・一体性)
  • そろそろ吉本隆明のことを書いておくか(3)吉本隆明のヘーゲル・マルクス解釈を辿る - ラブラドールレトリバー撫でたい

    yunit.hatenadiary.com 前回は吉隆明の影響元の西洋社会思想を書きました。今回は近代社会思想と吉隆明の思想が繋がる点を書いて、次回は共同幻想論がこれらの思想から離れる部分を書けたらいいなという感じでいます。 そういうわけでヘーゲルからマルクスと吉隆明が繋がる点を探すんですが、最もまとまっていると思うテキストがこれです。 ヘーゲルについて(吉隆明の183講演 - ほぼ日刊イトイ新聞) 晩年の吉隆明はよく糸井重里とを出していました。ぬるいも多いけどわりといいも多いです。 で、ほぼ日のこのコーナーなんですがタイトルの通り吉隆明の講演アーカイブがアップされているものです。テキスト化もされています。たぶんよっぽど並々ならぬ思い入れがあるんだと思います。 が、しかし、率直に言ってとてつもなく読みにくいです。まず人が吃りや淀みが激しくてあんまり話し上手とは言い難い。

    そろそろ吉本隆明のことを書いておくか(3)吉本隆明のヘーゲル・マルクス解釈を辿る - ラブラドールレトリバー撫でたい
    sakstyle
    sakstyle 2020/08/21
    ほぼ日にアーカイブされている吉本の講演録を丁寧に引用しながら、吉本によるヘーゲル・マルクスについて
  • そろそろ吉本隆明のことを書いておくか(2)共同幻想論を社会思想史から辿り直す - ラブラドールレトリバー撫でたい

  • そろそろ吉本隆明のことを書いておくか(1)大衆と思想 - ラブラドールレトリバー撫でたい

    7月のNHKの100分de名著が『共同幻想論』だったらしいです。 www.nhk.or.jp 安藤礼二『吉隆明: 思想家にとって戦争とは何か』のような選書も出ていますが、吉隆明の入門書と言っていいがちょくちょく出ています。最近のアメリカでもリバタリアニズムが復権しつつあるらしいので、なんとなくそういう空気になりつつあるのかもしれません。 100分de名著のテキストを見ると、担当の先崎先生は1975年生まれで、吉を読んだのは1990年代みたいです。これは個人的にシンパシーがあります。なぜなら私も後追いだからです。私は1987年生まれでおそらく吉の読者としてはかなり珍しい世代に入ると思います。 吉隆明は1960年代の全共闘世代のカリスマとしてのイメージが強く、後年語られるときも「あの時代はすごかった」的な、ほぼ過去の人という扱われ方が大半だったような気がします。思想的なバックボーン

    そろそろ吉本隆明のことを書いておくか(1)大衆と思想 - ラブラドールレトリバー撫でたい
    sakstyle
    sakstyle 2020/08/21
    ナナシスやガルラジを手際よく解説するのと同じ筆致で吉本隆明を解説できるユナスタさん、マジ何者
  • ロシア未来派とコスミズム - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    モスクワのレーニン廟には、レーニンのミイラというか防腐死体があるのはもちろん有名な話だ。通常、それはソ連(およびその他)の社会主義が個人崇拝に堕した明白な印として嘲笑されることが多い(ベトナムのホーチミン廟と同じで)。そして、それ自体はまちがいないことだ。 でもその一方で、そこにはもっとずっとおっかない発想があったというのを今日初めて知った。レーニンの遺体保存を主張した葬儀委員レオニード・クラーシンは、ソヴィエト科学がいずれ死者を復活させられると気で信じていて、そのために死体保存をすべきだと主張していたんだと。そしてレーニン廟は、それを実現するためにアレクセイ・シューセフが設計したもの。シューセフはロシア未来派の一人だったんだけれど、死者復活に備えてかれは、レーニン廟をタイムマシンとして設計したんだと。 その設計の基的なアイデアの根底にあったのは、かのロシア未来派のマレヴィッチの思想。

    ロシア未来派とコスミズム - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    sakstyle
    sakstyle 2018/05/12
    フョードロフ、マレーヴィチ、レーニン廟
  • 1