あまり社会学系は読まないんだけれども、いつもpodcastでLifeを聞いているので、一度くらいはチャーリーの本を読んでみるかと手に取ってみた。 比較的わかりやすい文章で、ぐんぐん読ませるし、主張も論理も基本的には納得いくものであった。若手であるということとベンチャー企業につとめていた経験から、技術系に目配りが利いているところは特に好感が持てる。基本的な主張は、Lifeで断片的に聞いていたことが殆どだったんだけど、ひとつの流れで読めたのはよかった。 ちょっとひっかかったのが2章のデータベースと個人の関係性のところ。ここではAmazonのおすすめ書籍を例に、データベースとアルゴリズムに確率的に選び出された結果に人間的理由を見いだすという点だ。もちろん選択アルゴリズムとデータベースが隠蔽されてる以上、そこに人間的な臭い、あるいは魔術的なものを感じるという主張はわかる。 しかし、私個人が平均的な