フッサールによるブレンターノ追悼文「フランツ・ブレンターノの思い出」(1919年)には若き日の和辻哲郎による翻訳(1923年)があるのだけど、実は2019年にひっそりと新しい訳が、しかも無料で手に入るかたちで出版されている。こちら。 なかなか読ませる文章で、フッサールがブレンターノにいかに多くを負っていたのかがよくわかるはず。しかしそんななかでもフッサールはブレンターノに同意できなかったいくつかの事柄を述べていて、そこも興味深い。
この記事のPDF版をこちらからダウンロードすることができます。 はじめに 読書案内 まずは本人の書いたものをちょっと読んでみる やたら細かい知覚の分析をよりよく理解し、壮大な構想との接点を垣間見る さらに先に進みたい人のためのヒント はじめに この文書は「フッサールの現象学に興味があるけど、難しそうだしどこから手をつけていいのかわからない」という人のための読書案内です。この読書案内に特徴があるとすれば、それはまずもって次の2点です。 フッサール自身の著作を少しでも自力で読めるようになることを最終目標として、まずはそのための土台を作ることを目指す。 本を一冊ずつ読破していくのではなく、複数の本をつまみ食い的に読むことで次のステップに進むように設計されている。 そのため、フッサールの著作を読むことに関心のない人や、つまみ食い的な読み散らかしをしたくない人には、以下の案内はあまり向いていないかも
「オーストリア」という国の名前から、われわれは何を連想するであろうか。おそらく真っ先に思い浮かべるのは、モーツァルトやシュトラウスをはじめとする作曲家たちであろう。オーストリアの首都ウィーンは今なお「音楽の都」として世界中の人々を惹きつけてやまない。音楽以外にも、クリムトやシーレに代表される世紀末美術、ムージルやツヴァイクらの文学を連想する人も多いだろう。学問の分野においても、ボルツマンやマッハらの自然科学、ゲーデルの数学などが挙がるに違いない。また、あのフロイトが精神分析学を創始した地はオーストリアであったことをわれわれは鮮明に記憶している。 哲学に関して言えば、シュリックやカルナップらに代表されるウィーン学団のイメージがあまりにも強く、オーストリアと言えば、もっぱら「論理実証主義」が栄えた地ということになってしまう。しかしながら、オーストリアにはもう一つの哲学的伝統があったことを忘れて
【( ´∀`)著者さんと】【語ろう(°∀°)】シリーズ。 ※モハンティさんと語るわけではありません。仕方がないのでもういちどこっち。 フッサールとフレーゲ 作者: J.N.モハンティ,貫成人出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 1991/02/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (8件) を見る 何度読んでも途中で訳語のお約束を忘れてしまいわけわかんなくなりがちなのでまとめておく。 ■訳者まえがき。 英訳(固有名)(概念語、文)(作用、ノエマ) フッサールSinn, Bedeutungsense (meaning)意味意義意味 Gegenstandreference / referent指示対象指示対象指示対象 フレーゲSinnsence (meaning)意義意義 Bedeutungreference / referent意味意味 ■モハンティ自身
哲学若手研究者フォーラム (The Japan Forum for Young Philosophers) 旧「全国若手哲学研究者ゼミナール」 このページに関するご連絡・お問い合わせは annai@wakate-forum.orgまで フォーラムからのお知らせ等のメール配信を希望される方も ↑ までご連絡下さい (@を半角に変えて送信して下さい。)
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