チーターの最高時速はおよそ110キロだが、獲物を追うときにはその半分ほどのスピードしか出さない。(PHOTOGRAPH BY FRANS LANTING, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) チーターは世界最速の陸上動物とされ、最高時速は110キロに達する。ガラパゴスゾウガメは体の大きさこそチーターとほぼ同じだが、こちらはたとえ懸命に「走った」としても時速0.3キロほどしか出ない。(参考記事:「マグロは時速100キロで泳がない(渡辺佑基)」) 体の大きな動物なら歩幅が大きいから速く走れるだろう、と考える人もいるかもしれないが、これは常に正しいわけではない。 これまでの研究でも、速く走れる動物は体が最大のものでも最小のものでもなく、ほぼ中間に位置するチーターのような動物であることが証明されている。しかしそれを知っていてもなお、ある動物が実際に走ったり、飛んだり、泳いだ