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ブックマーク / globalhead.hatenadiary.com (18)

  • 「文学史上もっとも恐ろしい小説」と呼ばれるヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』を読んだ - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ねじの回転/ヘンリー・ジェイムズ (著), 土屋 政雄 (翻訳) 両親を亡くし、英国エセックスの伯父の屋敷に身を寄せる美しい兄妹。奇妙な条件のもと、その家庭教師として雇われた「わたし」は、邪悪な亡霊を目撃する。子供たちを守るべく勇気を振り絞ってその正体を探ろうとするが――登場人物の複雑な心理描写、巧緻きわまる構造から紡ぎ出される戦慄の物語。ラストの怖さに息を呑む、文学史上もっとも恐ろしい小説、新訳で登場。 1898年に発表されたヘンリー・ジェイムズによる中編小説『ねじの回転』は、恐怖小説の名作中の名作と評されることもある有名な作品である。ヘンリー・ジェイムズ(1843 - 1916)はアメリカで生まれイギリスで活躍した作家であり、英米心理主義小説、モダニズム文学小説の先駆者としても知られている。彼は物語を観察的な視点から描くという、それまでの小説にはなかった新しい手法を開発し、代表作である

    「文学史上もっとも恐ろしい小説」と呼ばれるヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』を読んだ - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    sakstyle
    sakstyle 2024/04/17
    「この難解さの大元となるのは、ひとえに「主人公女性は本当に幽霊を見たのか?幽霊でないとすればこれは主人公の異常心理の物語なのか?」」「このモヤモヤ感こそがこの物語の真骨頂」
  • Netflixドラマ『三体』を観た - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    三体(Netflixドラマ)(監督:デレク・ツァン、アンドリュー・スタントン他 2024年イギリス、アメリカ中国製作) 劉慈欣の世界的ベストセラーSF小説『三体』がNetflixでドラマ化され配信中だ。オレは原作の大ファンで、3部作全編のみならず同人作家による公式外伝も含め読破した。『三体』は大雑把に言うならファーストコンタクトと異星人による人類侵略をテーマとしたSF作品となるが、これまで描かれたこれらテーマの作品とは一線を画す超絶的なハードSF展開と宇宙的スペクタクルに満ちているのが魅力だ。 今回ドラマ化されたのは原作『三体』3部作の第1部となる。実はこの第1部はNetflix作品とは別に中国の配信プラットフォーム・テンセントビデオによって既に実写ドラマ化されている。オレも視聴環境(Hulu)があるのだが、全30話とちと長く、全8話でまとめられたNetflix版を待つことにしたのだ。(

    Netflixドラマ『三体』を観た - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
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    sakstyle 2024/03/25
    『ゲースロ』でサムウェル・ターリー、ダヴォス・シーワース、ハイ・スパロウ、 ティコ・ネストリスを演じていた人たちが出演しているらしい
  • 板橋区立美術館「『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本」展 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    先日は板橋区立美術館で開催されている「『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日」展を観に行きました。板橋区立美術館はオレの住まいから電車で1時間、JR成増駅で下車してからさらに徒歩20分ほどの場所にあります(ちょっと遠かった)。まだ寒いかなと思ってコートを羽織って出掛けたんですが、途中で暑くなってしまいました。 実は最近全然美術展に行ってなかったんですが、これはただ単に飽きてしまったからなんですよ。一昨年は相当頻繁に美術館に通っていたんですが、沢山の美術展に行くことで、12世紀ゴシック美術から20世紀抽象芸術までの美術ジャンルを、一通り満遍なく観る事ができました。それにより、大雑把ですが西洋美術史の全体像が把握できたので、もういいかな、と思えてしまったんですね。 西洋美術史とは?アートの歴史を年表順にやさしく解説 - レキシル[Rekisiru] で、結局オレの好きな美術ジ

    板橋区立美術館「『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本」展 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
    sakstyle
    sakstyle 2024/03/21
    ああ、もう始まってたか! そして4月13日までか!「エルンストとダリの影響の強い作品が多く」「今回の展覧会は(...)戦争によってどのような影響を受けることになったのかを提示している」
  • 復讐とジレンマを描くSF巨編第2部/映画『デューン 砂の惑星 PART2』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    デューン 砂の惑星 PART2 (監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 2024年アメリカ映画) 映像化不可能と言われたフランク・ハーバードのSF小説『デューン 砂の惑星』を『ブレードランナー2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が見事に映像化したのがこの作品だ。映画は2部構成となり、第1部となる映画『DUNE/デューン 砂の惑星(以下:PART1)』は2021年に公開、そして今回満を持してその第2部『デューン 砂の惑星 PART2(以下:PART2)』が公開の運びとなった。 オレは『デューン 砂の惑星』は小説版も映画化された『PART1』も大のお気に入りで、この『PART2』の公開を非常に楽しみにしていた。というわけで会社に休暇届けを出し初日1回目の回をIMAXで鑑賞してきた。 『デューン 砂の惑星』の物語は紀元102世紀末、宇宙に版図を拡げた人類帝国の、メランジと呼ばれる超貴重なスパイスを巡る権謀

    復讐とジレンマを描くSF巨編第2部/映画『デューン 砂の惑星 PART2』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
  • バイオテクノロジーの暴走により荒廃した未来世界を描く傑作SF映画『VESPER ヴェスパー』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    VESPER ヴェスパー (監督:クリスティーナ・ブオジーテ/ブルーノ・サンペル 2022年フランス・リトアニア・ベルギー映画映画『VESPER ヴェスパー』はバイオテクノロジーの暴走により荒廃した未来が舞台となるポストアポカリプスSF作品だ。社会は一部の富裕層が安全に暮らす城塞都市”シタデル”と、危険な新生植物の生い茂る荒れ地にとり置かれた貧民たちの世界に二分されていた。さらに貧民たちはシタデルから一世代しか収穫の出来ない遺伝子操作作物の種子を売りつけられ、希望の無い生活を送らざるを得なかった。 そんな世界で13歳になる少女ヴェスパーは寝たきりの父親と暮らしていた。ヴェスパーは生物工学の知識を持ち、危険のない植物の創造に勤しんでいたがその生活は厳しく、反抗的な態度から彼女の暮らす村の長からも目の敵にされていた。そんな彼女はある日、森の中で倒れる謎の少女カメリアを救ったことから事態は大

    バイオテクノロジーの暴走により荒廃した未来世界を描く傑作SF映画『VESPER ヴェスパー』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
  • 劉慈欣が描く蟻と恐竜が文明を築いていた幻想の白亜紀『白亜紀往事』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    白亜紀往事 / 劉 慈欣 (著)、大森 望 (翻訳)、古市 雅子 (翻訳) 恐竜と蟻が、現代人類社会と変わらぬ高度な文明を築き、地球を支配していたもう一つの白亜紀。恐竜は柔軟な思考力、蟻は精確な技術力で補完し合い共存していた。だが、二つの文明は深刻な対立に陥り……。種の存亡をかけた戦いを描く、劉慈欣入門に最適な中篇 今から6千500万年前に、蟻と恐竜が知性を持ち、お互いに共存し合いながら高度な文明を築いていたら?『三体』の劉慈欣が2004年に発表したSF小説『白亜紀往事』は、そんな奇想天外な着想の元に描かれた作品である。 この『白亜紀往事』、長さ的には200ページに満たない中編小説となるのだが、これをさらに短くした短編小説版『白亜紀往事』も存在しており、それは既刊となっている短編集『老神介護』に収録されている。しかしこの中編作と短編を読み比べるなら、中編作は描くべき事柄を余すところなく描き

    劉慈欣が描く蟻と恐竜が文明を築いていた幻想の白亜紀『白亜紀往事』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
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    sakstyle 2023/11/28
  • 巨大竜の亡骸を巡る幻想譚最終章/『美しき血 (竜のグリオールシリーズ)』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    美しき血 (竜のグリオールシリーズ) / ルーシャス・シェパード (著)、内田 昌之 (訳), 日田 慶治 (イラスト) 動かぬ巨竜グリオール。テオシンテ市に横たわる彼の体には、川が流れ村があり、体内では四季が巡る。死せず体は動かずともその巨体には、いまだ謎が多い。グリオールの血液を研究していたロザッハーは、黄金色にきらめく美しき血に混沌とした多彩な快感を与える効用があることを発見する。四年後、ロザッハーは“マブ”と名付けた竜の血から精製した麻薬により巨大な財を成す。しかし彼はその代償として、テオシンテに渦巻く権力と暴力、そして決して逃れられぬ巨竜の思念に翻弄されていく――。 〈竜のグリオール〉シリーズ、唯一の長篇にして最終作。 その竜は数千年前にある魔法使いとの戦いに破れ、仮死状態となったまま山の如き巨躯を原野に横たえていた。その大きさ、全長1600メートル。巡る歳月のうちに竜の周囲には

    巨大竜の亡骸を巡る幻想譚最終章/『美しき血 (竜のグリオールシリーズ)』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
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    sakstyle 2023/11/17
    『タボリン』後回しにして『美しき血』読むのもありなのかー(『絵を描いた男』は読んだけど『タボリン』未読ー)
  • 『ザ・クリエイター/創造者』はギャレス・エドワース監督の壮大な自主製作映画だった - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ザ・クリエイター/創造者 (監督:ギャレス・エドワース 2023アメリカ映画) 人類とA.I.が戦いを繰り広げる未来世界を描いたSF映画『ザ・クリエイター/創造者』です。この作品、なんといっても『モンスターズ/地球外生命体』『GODZILLA ゴジラ』『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』のギャレス・エドワースが監督を務めたSF映画だというのが注目のポイントでしょう。 主演を 『TENET テネット』のジョン・デビッド・ワシントン、共演として『インセプション』の渡辺謙、『エターナルズ』のジェンマ・チャン、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のアリソン・ジャネイ、そしてA.I.少女をマデリン・ユナ・ボイルズが演じています。 《物語》近未来、ロサンゼルスを核攻撃したA.I.と人類との戦いは激化していた。作戦行動中にを失った元特殊部隊員のジョシュアは失意の中新たな作戦に駆り出さ

    『ザ・クリエイター/創造者』はギャレス・エドワース監督の壮大な自主製作映画だった - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
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    sakstyle 2023/10/24
    「「絵作りはSFだけど物語にSF性は薄い」と思えてしまう」「美しい自然の風景に武骨な巨大人工物が建造されているという異様さがこの映画の作品世界を十二分に物語っている」
  • 怪奇幻想SF短編集『最後の三角形 ジェフリー・フォード短篇傑作選』を読んだ - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    最後の三角形 ジェフリー・フォード短篇傑作選 / ジェフリー・フォード(著)、谷垣暁美 (編集, 翻訳) 魔法は破られるようにできているの。 でも、約束はそうじゃない。 世界幻想文学大賞に7回、 シャーリイ・ジャクスン賞に4回、 MWA賞、ネビュラ賞など数多の賞に輝く現代幻想文学の巨人による 郷愁と畏怖と偏愛に満ちた14篇 最近翻訳物の怪奇幻想不条理小説ばかり読んでいるのだが、今回読んだのはアメリカ人作家ジェフリー・フォードの短編集『最後の三角形 ジェフリー・フォード短篇傑作選』。ジェフリー・フォードは以前『言葉人形 ジェフリー・フォード傑作短編集』という短編集を読んだことがあり、これが非常にこってりとした濃厚な幻想文学集だったので今回も大いに楽しみにしていた。 とはいえ、実際読んでみると前回読んだ『言葉人形』とは趣の異なる作品が多く収録されていて若干驚いた。実はこの『最後の三角形』にして

    怪奇幻想SF短編集『最後の三角形 ジェフリー・フォード短篇傑作選』を読んだ - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
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    sakstyle 2023/10/22
    “このSF作品群を読めただけでも今回の短編集は収穫だった。”
  • 最近ダラ観したDVDやら配信やら - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    『M3GAN ミーガン』 M3GAN/ミーガン (監督:ジェラルド・ジョンストン 2023アメリカ映画) M3GAN/ミーガン ブルーレイ+DVD [Blu-ray] アリソン・ウィリアムズ Amazon 子供たちの友人となるべく作られたロボットが惨劇を引き起こしてしまうというサイコスリラー『M3GAN/ミーガン』を観たが、これが最初の印象を全て覆し想像を上まわるほど素晴らしい出来の作品だった。 人形あるいはロボットが事件を起こしてしまうホラーやSF作品は多々あるが、この『M3GAN ミーガン』はそれらと一線を画すものがあるのだ。そもそもミーガンは暴走などしていない。悪魔だの呪いだの未知の要素によるプログラムエラーによる惨劇というものではないのだ。ミーガンは少女ケイディを守り慈しみ愛情に似た行動を取るというプログラムに忠実に従ったまでであり、であればそれはプログラムした人間側の問題となる

    最近ダラ観したDVDやら配信やら - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
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    sakstyle 2023/09/14
    『M3GAN/ミーガン』「そもそもミーガンは暴走などしていない」「プログラムは愛をトレースできるのか?という物語」「一部人間だが殆どがアニマトロニクスだったというのにも驚いた」
  • 生きている潜水艦、そして海賊たちのドタバタ物語『恋する潜水艦』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    恋する潜水艦 / ピエール・マッコルラン(著)、大野 多加志・他(訳) 陶器製のチューリップ、学のある豚ソーセージ、人工飼料で飼育された大砲、深海でハンマースリコギ魚を写生する画家―奇妙奇天烈な多数のオブジェが登場するなか、超人カール大佐が艦長を務めるUボート713号は、南国の美しい歌姫に恋してお魚に戻っていく…「ジャリの『ユビュ王』とダダイズムとの架け橋となった作品」と評される未来派的な奇作『恋する潜水艦』。古びた海賊の地図をたよりに、金銀財宝を求めて上陸した島に見いだしたものは…“『宝島』異聞”ともいうべき傑作『海賊の唄』。カリブ海を荒らし回るバッカーニアたちの多彩なエピソードをモザイク状に綴った『金星号航海記』。独特のユーモアと幻想にあふれた冒険小説、全3編。 この『恋する潜水艦』はフランスの作家ピエール・マッコルラン(1882-1970)によって書かれた3篇の中編小説によって構成さ

    生きている潜水艦、そして海賊たちのドタバタ物語『恋する潜水艦』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
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    sakstyle 2023/07/15
    「この物語においては生物と無生物の境界が曖昧で、それらがうねうねと動き回り時に感情を爆発させる様子を幻想的に描いている」「ちなみに海賊のコスチュームというのは実は資料が存在していないらしく」
  • 『ギリシャSF傑作選 ノヴァ・ヘラス』を読んだ。 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ギリシャSF傑作選 ノヴァ・ヘラス / フランチェスコ・ヴァルソ(著)、フランチェスカ・T・バルビニ(編)、中村融他 (訳) 隆起するギリシャSFの世界へようこそ。 あなたは生活のために水没した都市に潜り働くひとびとを見る(「ローズウィード」)。風光明媚な島を訪れれば観光客を人造人間たちが歓迎しているだろう(「われらが仕える者」)。ひと休みしたいときはアバコス社の製剤をどうぞ(「アバコス」)。高き山の上に登れば原因不明の病を解明しようと奮闘する研究者たちがいる(「いにしえの疾病」)。 輝きだした新たなる星たちがあなたの前に降臨する。 あなたは物語のなかに迷い込んだときに感じるはずだ――。 隆盛を見せるギリシャSFの第一歩を。 実はSF作品でここ数年注目しているのは非英語SFジャンルである。ポーランドのレムやロシアのストロガツキー兄弟など既にすっかりお馴染みの作家はさておき、昨今話題となっ

    『ギリシャSF傑作選 ノヴァ・ヘラス』を読んだ。 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
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    sakstyle 2023/05/10
    “あくまで今日的な危機感でもって描かれた作品が並ぶのだ。(...)「荒廃と暗鬱の近未来」で固められたトータルイメージはなかなかに凄みがある。”
  • ヒトラー、スターリン、チャーチル、ムッソリーニが本人役で登場する異色作『独裁者たちのとき』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    独裁者たちのとき (監督:アレクサンドル・ソクーロフ 2022年ベルギー・ロシア映画映画『独裁者たちのとき』はアドルフ・ヒトラー、ヨシフ・スターリン、ウィンストン・チャーチル、ベニート・ムッソリーニが人として登場し、冥界の薄明の中を徘徊し続ける、というとんでもない作品だ。 「一体どういう事!?」と思うだろうがこの映画、膨大な映像アーカイヴ素材の中から彼らが生前撮影されていた姿をサンプリングし、デジタルテクノロジーによって背景合成して1つの作品として完成させたものなのだ。彼らが作中語る台詞も実際の発言や手記から構成したものなのだという。監督は『エルミタージュ幻想』「太陽」などで知られるロシアの鬼才アレクサンドル・ソクーロフ。映画はモノクロで一部カラーとなる。 【物語】深い霧に包まれた廃墟の中に、ヒトラー、スターリン、チャーチル、ムッソリーニという、第2次世界大戦時に世界を動かした者たち

    ヒトラー、スターリン、チャーチル、ムッソリーニが本人役で登場する異色作『独裁者たちのとき』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
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    sakstyle 2023/04/25
    『エルミタージュ幻想』『太陽』などのアレクサンドル・ソクーロフ監督作品/映像アーカイブをサンプリング・背景合成により作られ、4人が冥界を徘徊し審判を受けるという作品。すげーな
  • 『チェコSF短編小説集 2 』はビックリするほど奇想に満ちた作品の並ぶアンソロジーだったぞ - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    チェコSF短編小説集 2 / ヤロスラフ・オルシャ・jr. (編集)、ズデニェク・ランパス (編集)、平野 清美 (訳) ペレストロイカの自由な風のもと、ファンの熱い想いから創設された「カレル・チャペック賞」。アシモフもディックも知らぬまま書かれた、その応募作を中心とする独創的な13編。 2018年に平凡社ライブラリーから上梓された『チェコSF短編小説集』の続編となるのがこの『チェコSF短編小説集2』である。第1集の『チェコSF短編小説集』は驚くほど優れたSF短編が網羅され、チェコSFのその恐るべき底力を見せつけられたが、この第2集もまた素晴らしい作品が満載であり、もうこれはチェコSFを日でも積極的に訳出するべきだとさえ思わされた。 チェコはもともとSF/ファンタジー作品が盛んな国らしく、翻訳物も含め年間500冊に上るSF作品が出版されているという。そして誰もが知る「ロボット」という言葉

    『チェコSF短編小説集 2 』はビックリするほど奇想に満ちた作品の並ぶアンソロジーだったぞ - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
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    sakstyle 2023/04/14
    「「……および次元喪失の刑に処す」では(...)「2次元化の刑」に処せられた男の悲喜劇を描く快作。このアイディアは凄い」「「片肘だけの六ヶ月」は(...)アイディアと言いキャラクター設定といい非常に秀逸」
  • 『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚となるドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン〈シーズン1〉』を観た - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    ハウス・オブ・ザ・ドラゴン〈シーズン1〉(ドラマ) 『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン(HotD)』はあの大河ファンタジー・ドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ(GoT)』の前日譚となるドラマだ。 原作はジョージ・R・R・マーティンの『炎と血』を基にしており、舞台は『GoT』の約200年前、ドラゴンを駆り七王国を統べたターガリエン家が、壮絶なる内戦〈双竜の舞踏〉を経て滅亡するまでを描いたものになるらしい。物語それ自体は『GoT』が15世紀イングランドにおける封建諸侯による内乱「薔薇戦争」を題材としたように、この『HotD』では12世紀イングランド王国における「無政府時代」と呼ばれる後継者争いを題材にしたものなのだという。 『GoT』はオレも実にハマったドラマで、その波乱に満ちた全8シーズンをまんじりともせずに完走したクチだ。ラストエピソードこそ世間では相当に評判が悪く、オレもかなりがっかりさ

    『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚となるドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン〈シーズン1〉』を観た - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
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    sakstyle 2023/03/12
    いつか見たい
  • 黒人女性作家オクテイヴィア・E・バトラーによる恐るべき切れ味のSF短編集『血を分けた子ども』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    血を分けた子ども / オクテイヴィア・E・バトラー (著)、藤井光 (訳) ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞の三冠に輝いた究極の「男性妊娠小説」である「血を分けた子ども」。 言語を失い、文明が荒廃し人々が憎しみ合う世界の愛を描き、ヒューゴー賞を受賞した「話す音」。 ある日突然神が現れ、人類を救うという務めを任された女性をめぐる、著者の集大成的短篇「マーサ記」。7つの小説と2つのエッセイを収録する、著者唯一の作品集が待望の邦訳。 SF短編集『血を分けた子ども』の作者オクテイヴィア・E・バトラー(1947-2006)は「SF作家としては珍しいアフリカアメリカ人かつ女性であり、その民族的、性別的視点はユニークなものであると評されている。1995年、SF作家として初めてマッカーサー基金から「天才賞」マッカーサー・フェローを授与された*1」作家である。 長年SF小説を読んできたつもりのオレだっ

    黒人女性作家オクテイヴィア・E・バトラーによる恐るべき切れ味のSF短編集『血を分けた子ども』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
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    sakstyle 2023/02/05
    “「血と運命の物語」であり、「ディスコミュニケーションの物語」である。そして、貧困家庭に育ち引っ込み思案の青春時代を過ごしてきた作者の、「SF作家である事への強烈なる矜持の物語」”
  • インド系アメリカ人作家の描く仏教/ヒンドゥー教的なSFストーリー『マシンフッド宣言』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    マシンフッド宣言 (上)(下)/S・B・ディヴィヤ(著)、金子浩 (訳) 21世紀末、AIソフトウェアに仕事を奪われた人間は心身の強化薬剤を摂取し、労働は高度専門職か安い請け負い仕事に二極化した。大富豪のピル資金提供者を警護する元海兵隊特殊部隊員のウェルガは、ある日襲われクライアントを殺害される。敵は〈機械は同胞〉と名乗り、機械知性の権利と人間のピル使用停止を要求する宣言文を公表。ウェルガは独自の調査を開始する――近未来技術をリアルに描くハード・サスペンスSF! S・B・ディヴィヤによるSF長編『マシンフッド宣言』は「機械知性の権利」を訴える謎の勢力〈機械は同胞〉のテロ行為によって壊滅的な打撃を受けた世界と、〈機械は同胞〉の正体を暴きテロ行為を阻止するために戦う元海兵隊特殊部隊員のウェルガとの物語である。この粗筋だけだと単純なアクションSF、「AIの叛乱」というありふれたテーマを扱う作品と

    インド系アメリカ人作家の描く仏教/ヒンドゥー教的なSFストーリー『マシンフッド宣言』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
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    sakstyle 2023/01/18
    “この粗筋だけだと単純なアクションSF、「AIの叛乱」というありふれたテーマを扱う作品と思われそうだが実はそうではない。”
  • 国立新美術館『ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション』を観に行った - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

    この間は六木にある国立新美術館へ『ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション』を観に行きました。 《展覧会概要》ドイツ第4の都市、ケルン市が運営するルートヴィヒ美術館は、20世紀から現代までに特化した世界有数の美術館です。その優れたコレクションは、市民からの寄贈をもとに形成されてきました。展覧会では、館名に名を冠するルートヴィヒ夫をはじめとするコレクターたちに焦点を当て、ドイツ表現主義や新即物主義、ピカソ、ロシア・アヴァンギャルド、ポップ・アートなど、絵画、彫刻、写真、映像を含む代表作152点をご紹介します。 ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション|企画展|展覧会|国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO 展示は「ルートヴィヒ美術館とその支援者たち」を描く作品を紹介する「序章」から始まり

    国立新美術館『ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション』を観に行った - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ
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    sakstyle 2022/12/26
    行きそびれたけどやはりよさげな感じだったんだなー
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