タグ

ブックマーク / news.mynavi.jp (396)

  • 静岡大、ヒトの脳が行っている「ベイズ推定」のより有効な活用方法を発表

    静岡大学は5月2日、タイミング課題中の「ベイズ推定」における「身体部位特異性」を解明し、2つの標的タイミングの分布に対してそれぞれ異なる身体部位を用いて応答することで、両分布を学び分けられるようになること、またその際に、手足のような離れた部位を用いる方がより早く学び分けられることを発見したと発表した。 同成果は、静岡大大学院 総合科学技術研究科 情報学専攻の松村圭貴大学院生、同・大学 学術院 情報学領域の宮崎真教授らの国際共同研究チームによるもの。詳細は、学習と記憶に関する全般を扱う学術誌「npj Science of Learning」に掲載された。 ベイズ推定とは、観測された事実を用いてベイズ統計学に基づき、目的のパラメータを推定する手法のことをいう。近年、ヒトの脳はベイズ推定を用いて、課題標的の統計分布を学習し、最も成功確率の高くなる応答を計算していることがわかってきている。たとえば

    静岡大、ヒトの脳が行っている「ベイズ推定」のより有効な活用方法を発表
    sakstyle
    sakstyle 2024/05/09
    「(標的にさまざまな統計分布が存在するので)日常生活中でベイズ推定を効果的に利用するには、複数の分布を学び分ける必要がある」身体部位ごとに異なる事前分布を学ぶ
  • 巨大宇宙船「スターシップ」がさらに進化! イーロン・マスクが明かしたその姿

    米宇宙企業スペースXを率いるイーロン・マスク氏は2024年4月7日、開発中の宇宙船「スターシップ」について講演し、今後の飛行試験や、発展型の開発計画について明らかにした。 早ければ5月にも4度目の飛行試験を行うとしたほか、その次の試験では発射台への着陸も目指すという。さらに、打ち上げ能力を高めた新型のスターシップを開発するとも語られた。 4度目の飛行試験に向けて、4月5日に地上燃焼試験を行ったスターシップのスーパー・ヘヴィ・ブースター (C) SpaceX 早ければ5月にも4度目の飛行試験 スターシップ(Starship)は、スペースXが開発中の宇宙輸送システムで、全長121.3m、直径9m、打ち上げ時の質量5000tという、人類史上最大のロケット、宇宙船である。 スターシップの機体は、第1段の「スーパー・ヘヴィ(Super Heavy)」ブースターと、第2段の「スターシップ」宇宙船の、大

    巨大宇宙船「スターシップ」がさらに進化! イーロン・マスクが明かしたその姿
    sakstyle
    sakstyle 2024/04/23
    メカジラ、スターシップ2、3
  • H3ロケット3号機は「もう試験機ではない」 - 打ち上げに向けた計画が明らかに

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工は2024年3月21日、三菱重工の飛島工場で、H3ロケットのコア機体を報道関係者に公開した。 このうち第1段は、次に打ち上げる3号機で使用される機体となる。3号機は初めて“試験機”がつかない打ち上げとなる。その一方で、打ち上げ前には、発射台に新たに取り付けた「機体把持装置」の試験が行われる。 試験機1号機の打ち上げ失敗、試験機2号機でのリベンジを経て、ついに宇宙の海へと漕ぎ出したH3が、次に挑む3号機のミッションとはどのようなものだろうか。 公開されたH3ロケットのコア機体 試験機2号機の打ち上げ成功 H3ロケットは、三菱重工とJAXAが共同開発している、次世代の大型ロケットである。 現在の主力ロケットH-IIAの後継機として、日の基幹ロケット(安全保障を中心とする政府のミッションを達成するため、国内に保持し輸送システムの自立性を確保するうえで不

    H3ロケット3号機は「もう試験機ではない」 - 打ち上げに向けた計画が明らかに
    sakstyle
    sakstyle 2024/04/17
    「3号機の注目点のひとつが、「機体把持装置」の試験」/3号機はまだJAXAと三菱重工が共同で運用する体制だが、徐々に三菱重工へ移管していく。3号機がその出だし
  • エウロパ表面の氷は内部海で生命が存在できる厚みがある、国立天文台などが試算

    国立天文台は3月22日、国立天文台が運用する「計算サーバ」を用いて天体衝突シミュレーションを行い、木星の氷衛星エウロパ表面の「多重リング盆地」と呼ばれる地形の形成過程を調べ、エウロパの氷殻の厚さを算出した結果、硬い層ともろい層で構成される少なくとも約20kmの厚さの氷殻を考えると、多重リング盆地の地形をよく説明できることがわかったと発表した。 同成果は、米・パデュー大学の脇田茂研究員を中心とした国際共同研究チームによるもの。詳細は、米国科学振興協会が刊行する「Science」系のオープンアクセスジャーナル「Science Advances」に掲載された。 エウロパで起こった多重リング盆地を形成する天体衝突の想像図、(c) Brandon Johnson generated with the assistance of AI.(出所:国立天文台 CfCA Webサイト) 木星の4大(ガリレオ

    エウロパ表面の氷は内部海で生命が存在できる厚みがある、国立天文台などが試算
    sakstyle
    sakstyle 2024/03/26
    「天体衝突シミュレーションを行い、木星の氷衛星エウロパ表面の「多重リング盆地」と呼ばれる地形の形成過程を調」氷殻の厚さの下限値は20km。今後、「エウロパ・クリッパー」の観測データに期待、と。
  • スペースワンの「カイロス」ロケット見学ガイド - 電車で見に行けるロケット打ち上げ!

    ロケットの打ち上げというと、日では鹿児島県の種子島を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。そのほか、同じく鹿児島県の内之浦や、北海道の大樹町でも打ち上げが行われているが、いずれにしても州からは遠く、飛行機を使ったりするので、旅費が結構な額になる。行きたくてもなかなか行けない、という人が多いかもしれない。 しかし、州の真ん中あたりに、新たな発射場が誕生したのをご存じだろうか。それは、和歌山県串町の「スペースポート紀伊」である。民間の宇宙企業・スペースワンが開発した「カイロス」ロケットの専用発射場として建設されたもので、2024年3月13日にはここで、初号機の打ち上げが行われた。 既報の通り、初号機の打ち上げは残念ながら失敗に終わってしまったものの、同社は原因究明と対策が完了し次第、2号機の打ち上げを目指すとしている。筆者は今回、現地で初号機の打ち上げを取材してきたので、稿では、見

    スペースワンの「カイロス」ロケット見学ガイド - 電車で見に行けるロケット打ち上げ!
  • 東北大がマントル中部に地震波異方性を発見、地震と火山噴火の原因理解に貢献

    東北大学は3月13日、同・大学大学院 理学研究科地震・噴火予知研究観測センター(AOB)の趙大鵬教授が開発した最新の地震波トモグラフィー法を用いて、フィリピン海の海底下約1600kmまでの3次元地震波速度異方性構造を解明。これにより、マントルの中部と下部に現在のプレート沈み込みと無関係の異方性構造を発見し、約5000万年前の太平洋下部マントルフローの残り物であることが判明したと発表した。 同成果は、AOBの趙教授に加え、中国科学院海洋研究所のJiankeFan教授、同・CuilinLi准教授、同・DongdongDong教授、同・LijunLiu教授(AOB兼任)らの国際共同研究チームによるもの。詳細は、英科学誌「Nature」系の地球科学に関する全般を扱う学術誌「NatureGeoscience」に掲載された。 フィリピン海プレートとその周辺地域の地形図。カラーの三角は、今回利用された地

    東北大がマントル中部に地震波異方性を発見、地震と火山噴火の原因理解に貢献
    sakstyle
    sakstyle 2024/03/15
    フィリピン海海底には現在沈みこんでいる太平洋プレートとは関係ない構造物が2つあり「約5000万年前の太平洋下部マントルフローの残り物」と「(白亜紀前期に)沈み込んでいた「イザナギプレート」の残骸」とみられる
  • JAXAの月探査機「SLIM」、“月の夜”を越えることに成功 - 観測再開へ

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2024年2月26日、月面に着陸した探査機「小型月着陸実証機(SLIM)」について、月の夜を越える「越夜」に成功したと発表した。 SLIMは、着陸地点が日没を迎え、太陽電池に太陽光が当たらなくなったため、1月31日から冬眠状態にあった。越夜を想定した設計にはなっていないものの、無事に眠りから覚め、運用再開を果たした。 運用チームは「さらなる観測の可能性にワクワクしています」と期待を語っている。 越夜後にSLIMの航法カメラが撮影した月の画像 (C) JAXA SLIMの越夜成功 小型月着陸実証機(SLIM)はJAXAが開発した月探査機で、誤差100mの高精度着陸技術と、軽量な月・惑星探査機システムの技術の実証を目的としている。 昨年9月に打ち上げられ、今年1月20日に月面着陸に挑んだ。SLIMは航法カメラによる画像航法を行って、高精度に自身の位置を推定しな

    JAXAの月探査機「SLIM」、“月の夜”を越えることに成功 - 観測再開へ
    sakstyle
    sakstyle 2024/03/04
    「(越夜に成功した理由は、今後分析)電子機器が想定よりも頑丈にできていた可能性、探査機全体の熱の収支(出入り)が好条件で保温できた可能性、あるいは想定外の着陸姿勢が(...)保温できた可能性もあろう」
  • 中国で絶滅したはずのオオサンショウウオが東京と広島にいた! 京大などが発見

    中国で絶滅したとされる世界最大の両生類「スライゴオオサンショウウオ」が日国内で東京の水族館と広島の動物園で飼育されていることを、京都大学の西川完途教授(動物系統分類学)らが発見した。日固有種で国の特別天然記念物でもある「オオサンショウウオ」と外来種の交雑状況を調査する過程で分かった。クローン技術と人工繁殖でスライゴオオサンショウウオを保全し、将来的には元の生息地に返すという計画もあるという。 サンシャイン水族館にいるスライゴオオサンショウウオ。一般向けの展示はしていない(サンシャイン水族館提供) 日固有種のオオサンショウウオは1952年に国の特別天然記念物に指定された。1960年代以降、中国からイボや目の形態に違いがある「チュウゴクオオサンショウウオ」など外来種が持ち込まれているが、一部が野外の河川に逃げ出して日のオオサンショウウオと交雑。中間の形骸をした交雑種が増えており、絶滅危

    中国で絶滅したはずのオオサンショウウオが東京と広島にいた! 京大などが発見
    sakstyle
    sakstyle 2024/02/29
    日本固有種のオオサンショウウオと外来種の交雑状況を調べるため、DNAデータが分かっている飼育個体等のDNA解析をしたところ、サンシャイン水族館と広島市安佐動物公園の飼育個体がスライゴオオサンショウウオと判明
  • 米民間企業が挑んだ月面着陸 - 着陸機「オデュッセウス」が紡いだ叙事詩

    米国が、月面に足跡を最後に刻んだのは、1972年のアポロ計画最後のミッション「アポロ17」だった。以来、米国は月面に人間はおろか、無人の探査機すら送り込むことはなかった。 それから約半世紀、米国はついに月面に帰還した。だが、その内容も陣容も意義も、かつてとは大きく異なっていた。成し遂げたのは「イントゥイティブ・マシーンズ」というベンチャー企業であり、アポロでは主役だった米国航空宇宙局(NASA)が今回は”顧客”となり、そして人類が月へ帰還するための前哨戦となるものだったのである。 イントゥイティブ・マシーンズが開発した月着陸機「オデュッセウス」 (C) Intuitive Machines イントゥイティブ・マシーンズの「オデュッセウス」 イントゥイティブ・マシーンズ(Intuitive Machines)は、米国テキサス州ヒューストンに拠点を構える宇宙企業で、NASAのエンジニアだったス

    米民間企業が挑んだ月面着陸 - 着陸機「オデュッセウス」が紡いだ叙事詩
    sakstyle
    sakstyle 2024/02/29
    メタンエンジンだったんだ。あと、ジェフ・クーンズの作品積んでたのも知らなかった。/着陸用に急遽使うようになったNASAのLiDARは本来実験機器でシステムとは独立していたが、2時間でソフトウェアを改良した、と
  • H3ロケット試験機2号機打ち上げ現地取材(3) H3ロケット試験機2号機、再開フライト(RTF)の様子を写真と動画で振り返り!

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(MHI)は2月17日、H3ロケット試験機2号機の打ち上げを実施し、成功した。9時22分55秒に上昇を開始した機体は、青空の中、順調に飛行を続け、まず第1段の燃焼を終了。続いて、前回失敗した第2段の点火も無事に行い、こちらも燃焼を完了すると、管制室からは大きな歓声が上がった。 打ち上げられたH3ロケット2号機 打ち上げの正式な結果については、日昼過ぎの記者会見で報告される予定。格的に喜ぶのはそれからということになるが、搭載した小型副衛星の分離まで確認できており、ロケットの軌道投入という2号機のミッションを果たしたことは間違いないだろう。記者会見の内容については、追ってまたレポートしたい。 稿ではまず、打ち上げの様子を写真と動画で紹介する。これまで2回の記事で紹介してきた機体把持装置については、記者会見後に改めて撮影しに行く予定なので、打ち上

    H3ロケット試験機2号機打ち上げ現地取材(3) H3ロケット試験機2号機、再開フライト(RTF)の様子を写真と動画で振り返り!
  • OIST、水中ドローンで環境DNAを回収する准深海のサンゴの研究手法を開発

    沖縄科学技術大学院大学(OIST)は2月15日、水中ドローンで採取した環境DNA(eDNA)を用いて、サンゴ礁の深場(准深海)に生息する造礁サンゴの属を特定したことを発表した。 同成果は、OIST マリンゲノミクスユニットの佐藤矩行教授、同・西辻光希博士、同・成底晴日氏、NTTコミュニケーションズ(NTTコム)の永濱晋一郎氏らの共同研究チームによるもの。詳細は、英国王立協会が刊行する科学全般を扱うオープンアクセスジャーナル「Royal Society Open Science」に掲載された。 中有光サンゴ生態系は、熱帯・亜熱帯の水深30~150mの日光が弱い環境にあるが、浅瀬のサンゴ生態系に比べ、より多くの固有種が生息しているという。日の中有光サンゴ生態系には、世界でも有数のさまざまな「イシサンゴ」が生息しており、研究者にとっては特に重要な場所とされる。 しかし、上述したように生息深度が

    OIST、水中ドローンで環境DNAを回収する准深海のサンゴの研究手法を開発
  • 重力波望遠鏡「KAGRA」は能登半島地震被害の復旧に最低でも数か月かかる見込み

    東京大学(東大) 宇宙線研究所(ICRR)は2月5日、大型低温重力波望遠鏡「KAGRA」が、1月1日に発生した能登半島地震の影響で装置の一部に損傷を受けていることが判明し、修理には少なくとも数か月を要すること、さらに現在も損傷や不具合の調査が続行中であることを発表した。 1月1日に地震が発生した際、KAGRAの設置トンネル坑内での震度は3だったという。KAGRAのごく近辺の地表での正確な震度は震度計がなく不明であるものの、周辺地域では震度4程度の場所が多く、KAGRAのある岐阜県飛騨市での最大震度は震度5弱だった。 地震直後は余震の危険性があったことから、1月8日ごろまではトンネルへの入坑調査は最小限にし、主に遠隔での調査が行われた。1月2日から5日にかけて、真空ダクトや各種真空タンクには顕著な真空漏れがないこと、アクセストンネル、3kmの2のトンネル、中央エリア、2つのエンドステーショ

    重力波望遠鏡「KAGRA」は能登半島地震被害の復旧に最低でも数か月かかる見込み
    sakstyle
    sakstyle 2024/02/08
    「トンネル坑内での震度は3(...)KAGRAのある岐阜県飛騨市での最大震度は震度5弱だった」「総数20基の鏡防振懸架装置のうち、少なくとも9基に(...)不具合や(...)脱落(...)が判明(...)残り11基については、引き続き調査中」
  • SLIMは10m精度の超ピンポイント着陸に成功! SORA-Qからは歴史的な画像も!!

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月25日、小型月着陸実証機「SLIM」に関する記者会見を開催、19日~20日に実施した月面着陸の結果や成果を報告した。注目のピンポイント着陸は、目標を大幅に上回る精度10mを達成。また分離した2台のローバーの動作も確認され、日初の月面着陸と同時に、日初の月面走行も実現したという。 左から、LEV-2担当の平野大地氏、宇宙科学研究所長の國中均氏、SLIMプロジェクトマネージャの坂井真一郎氏、LEV-1担当の大槻真嗣氏 ピンポイント着陸は成功を確認 SLIMが目指した着陸地点は、月面の「SHIOLI」クレーターの東側。これまで、座標は大まかな数値だけが公表されていたが、今回、経度25.24889°、緯度-13.31549°という、正確な座標が発表された。 SLIM着陸地点の正確な位置情報。巨大クレーターの内側にある (C)JAXA LROCのQuickM

    SLIMは10m精度の超ピンポイント着陸に成功! SORA-Qからは歴史的な画像も!!
    sakstyle
    sakstyle 2024/01/30
    大塚さんの記事
  • 東工大、生命発生に有利な一酸化炭素に富む惑星大気の形成条件を解明

    東京工業大学(東工大)は1月26日、生命発生に有利な惑星環境とされる、一酸化炭素(CO)に富んだ惑星大気(以下、CO大気)が形成される条件を理論的に明らかにしたことを発表した。 同成果は、東工大 理学院 地球惑星科学系の尾﨑和海准教授、東京大学の渡辺泰士客員共同研究員(現・気象庁気象研究所リサーチアソシエイト)らの共同研究チームによるもの。詳細は、米天体物理学専門誌「The Astrophysical Journal」に掲載された。 初期地球の大気は、二酸化炭素(CO2)と窒素に富むものだったと考えられている。しかしCO2よりもCOに富む大気の方が、生命の前駆物質となる有機化合物が形成されやすいことがわかっている。これまでの研究から、COが大気中で暴走的に生成されて蓄積する「CO暴走」状態が存在することが明らかにされており、その理解は地球生命の起源を探る上でも重要な手がかりとなる可能性があ

    東工大、生命発生に有利な一酸化炭素に富む惑星大気の形成条件を解明
    sakstyle
    sakstyle 2024/01/30
    有機化合物が形成されやすいのはCO2大気よりCO大気、かつ「CO暴走」というのが以前より知られていた。その条件を解明し、初期地球や系外惑星で生じた可能性
  • JAXA「SLIM」が月面着陸に成功、当日の様子をプレスセンターからレポート!

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月20日、小型月着陸実証機「SLIM」の月面着陸を実施。着陸後に太陽電池の発電ができなくなるというトラブルはあったものの、探査機からの電波は正常に受信できており、日初の月面着陸をついに実現した。これは日の宇宙開発において、非常に大きなマイルストーンになったと言えるだろう。 SLIM着陸直後のサブ管制室内の様子 (C)JAXA 筆者は前日22時より、JAXA相模原キャンパスにて取材を開始。記事では、そのときの様子をレポートしたい。 開場の30分前に現場に到着したのだが、すでに大勢の報道陣が プレスセンター内部の様子。筆者は右側最前列を確保できた ライブ配信された月面降下中のSLIMのテレメトリ画面 SLIMは同日0時に、最終降下を開始。高度15kmでメインエンジンを噴射して減速し、周回軌道を脱出、月面へと舵を切った。月のような重力天体では、一旦降下を

    JAXA「SLIM」が月面着陸に成功、当日の様子をプレスセンターからレポート!
    sakstyle
    sakstyle 2024/01/23
    あのテレメトリ画面よかった。途中でホバリングしたり微調整したりするの分かったし。個人的にはSORA-Qの様子が早く知りたい。ローバーが無事ならランダーの役割は果たしたと言えるのではないか
  • ヒトの目のように錯視する機能を持つ視覚ニューロン素子、電通大が開発

    電気通信大学(電通大)は12月27日、動物の視物質「ロドプシン」と同様の視覚機能と高い安定性を持つタンパク質を利用して、ヒトの目のように「錯視」する機能を持つ視覚ニューロン素子を開発し、画像の輪郭検出と明暗錯視検出を実現したことを発表した。 同成果は、電通大 基盤理工学専攻の岡田佳子特命教授、深澤光大学院生(研究当時)の研究チームによるもの。詳細は、米国化学会が刊行するナノサイエンスとナノテクノロジーの全般を扱う学術誌「Nano Letters」に掲載された。 ヒトの目で光を感知する視細胞は、光刺激によって興奮すると同時に隣接した細胞を抑制する仕組みの「側抑制」を有する。抑制する領域が興奮する領域を取り囲むようにして1つのニューロン(網膜神経節細胞)に情報を送ることから、中心と周辺がバランスを取るような同心円状の応答領域「受容野」を構成している。側抑制は、強い刺激をより強く、弱い刺激をより

    ヒトの目のように錯視する機能を持つ視覚ニューロン素子、電通大が開発
    sakstyle
    sakstyle 2024/01/04
    「バクテリオロドプシン」(bR)というタンパク質「bR自身が(...)光合成機能と、畳み込みという視覚機能を持っている(...)ため、外部電源が不要、演算回路やソフトウェアを使わずに畳み込み画像が得られる」
  • インドの月探査機が地球周回軌道に帰還、将来のサンプル・リターンへの布石に

    インド宇宙研究機関(ISRO)は2023年12月4日、月探査機「チャンドラヤーン3」の推進モジュールを、月周回軌道から地球周回軌道へ帰還させることに成功したと発表した。 チャンドラヤーン3は月面着陸を目的としたミッションで、今年8月に着陸機と探査車が着陸に成功した。推進モジュールはもともと、それらを地球周回軌道から月周回軌道まで運ぶ役割を担っていたが、余力が生まれたことで地球周回軌道への帰還が実現した。 ISROはこの運用を通じて得られた技術やノウハウを活かし、早ければ2026年にも、月の石を地球に持ち帰るサンプル・リターン・ミッションに挑む。 打ち上げ前のチャンドラヤーン3。下半分が推進モジュール (C)ISRO チャンドラヤーン3とは? チャンドラヤーン3(Chandrayaan 3)はISROの月探査機で、月着陸機「ヴィクラム(Vikram)」と探査車「プラギヤン(Pragyan)」

    インドの月探査機が地球周回軌道に帰還、将来のサンプル・リターンへの布石に
    sakstyle
    sakstyle 2024/01/04
    「宇宙機が月周回軌道から地球周回軌道への軌道変更に成功したのは、これが史上初めて(アポロなどは直接地球帰還)」インドは大型ロケットを持たないため2機に分けて打ち上げ。チャンドラヤーン4は2026年が目標
  • 東工大、隕石含有の炭水化物が非酵素的にRNAなどにつながる化学経路を解明

    東京工業大学(東工大)は12月20日、初期の地球の状態と適合する条件下でマーチソン隕石から発見された、安定な炭素数6の炭水化物である「C6アルドン酸塩」が、非酵素的に生命の基的な分子の構成要素となる「ペントース(五炭糖)」の供給源として機能した可能性を示唆する化学経路を解明したことを発表した。 同成果は、東工大 地球生命研究所(ELSI)のRuiqin Yi研究員らの研究チームによるもの。詳細は、米国化学会が刊行する化学に関する全般を扱う学際的なオープンアクセスジャーナル「JACS Au」に掲載された。 今回の研究によって、マーチソン隕石から発見されたアルドン酸塩が、非酵素的合成経路を介してペントースの生成につながる可能性があることが明らかにされた(c) NASA’s Goddard Space Flight Center Conceptual Image Lab(出所:東工大 ELSI

    東工大、隕石含有の炭水化物が非酵素的にRNAなどにつながる化学経路を解明
    sakstyle
    sakstyle 2023/12/22
    酵素(生命誕生以前は存在しない)を使わずにRNAの構成要素であるペントースを生成する経路「プレバイオティクな糖合成が、現存する生化学経路と重複している可能性があることを証明」
  • 牛糞がロケットの燃料に? ISTが初のエンジン燃焼試験をプレスに公開

    インターステラテクノロジズ(IST)は12月7日、北海道大樹町にて、現在開発中の小型衛星用ロケット「ZERO」のエンジン燃焼試験を行った。ZEROは燃料に液化メタンを使うが、今回の燃焼試験は、初めて生物由来のバイオメタンを採用したもの。同社によれば、バイオメタンを使った燃焼試験は、民間ロケット会社としては世界初だという。 北海道大樹町の同社施設で行われたエンジン燃焼試験 (C)IST 筆者は今回、この燃焼試験のほか、バイオメタンを生成する酪農家、燃料として精製する製造プラント、そして射場となる宇宙港「北海道スペースポート」(HOSPO)など、ZEROを取り巻く一連の枠組みを取材することができた。十勝エリアで今どのような取り組みが行われているのか、最新状況を丸ごとレポートしよう。 バイオメタンは燃料として使えるか? まずは、この燃焼試験についてお伝えしたい。 ISTは、観測ロケット「MOMO

    牛糞がロケットの燃料に? ISTが初のエンジン燃焼試験をプレスに公開
    sakstyle
    sakstyle 2023/12/22
    液化メタンロケットは世界的に注目されているがLNGではなくバイオメタンを採用したのはユニーク。CO2出るけどメタンをCO2にしていると考えればエコ。政府需要に応えるため大型化。ターボポンプは室工等と共同開発中
  • 太陽質量1~10万倍の巨星の影響!? 東大など、窒素が異常に多い銀河を発見

    東京大学(東大)、国立天文台(NAOJ)、筑波大学の3者は12月11日、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の一般公開されている大規模高感度観測データを用いて、129億~134億年前の初期宇宙に3つ、事前の予想に反して、炭素および酸素に対する窒素の比率が異常に多い銀河(炭素に対する窒素の存在比は天の川銀河の10倍以上)があることを発見し、これまで考えられていなかった窒素を増加させるメカニズムが存在している可能性があることを記者会見で発表した。 同成果は、東大 宇宙線研究所 宇宙基礎物理学研究部門の磯部優樹大学院生、同・大内正巳教授(NAOJ 教授兼任)、同・梅田滉也大学院生、同・Yi Xu大学院生、同・小野宜昭助教、NAOJ 科学研究部の冨永望教授、同・渡辺くりあ大学院生、同・中島王彦特任助教、同・Yechi Zhang 日学術振興会特別研究員、筑波大 計算科学研究センターの矢秀伸

    太陽質量1~10万倍の巨星の影響!? 東大など、窒素が異常に多い銀河を発見
    sakstyle
    sakstyle 2023/12/15
    11月の宇宙誕生後5~7億年に酸素が急激に増加という研究の続編ともいえる内容/ブラックホールないし恒星風で恒星の外層が剥ぎ取られ窒素増。超新星爆発を起こさず重力崩壊する超大質量星/BHは物質を飲み込むのが苦手