『有閑階級の理論』[新版] (ちくま学芸文庫 ウ 9-2) 文庫 – 2016/11/9 ソースタイン・ヴェブレン (著), 村井 章子 (翻訳) Amazon内容紹介このちくま学芸文庫版のAmazonページには内容紹介がないので、講談社学術文庫版 長いけれど正確な要約なので。 「社会の格差は人類の歴史上いつも存在しました。近代以前は、武人や聖職者といった上流階級は産業的な職業を持ちませんでした。その免除自体が、彼らの卓越した地位の経済的な表現でした。有閑階級は、社会が原始未開から野蛮状態へ(平和愛好的な生活習慣から好戦的生活習慣へ)と移行するあいだに、発生したものです。そして階級間、階級内での金銭的な闘いは、人間を産業的で節約的にしたのです。有閑階級は略奪文化とともに誕生しますが、金銭的文化段階への移行とともに、その意味はまったく新しくします。 近代産業社会の成立以降、上流の階層が、自ら