「パパってこんなに面白い男性だったのね」 ミツハシ:ところで相談者へのアドバイスはいかがでしょう。「とるべき行動や心構えを教えてほしい」とのことです。 シマジ:もちろん、再び元気になると信じて母親を勇気付け、闘病を応援してあげることが何より大事だが、がんの治療は痛みも大きい。母親の闘病が辛く悲しい日々にならないようにしてあげることも大切だと思うね。人が死ぬのは、神様がそれぞれの人間にそれぞれの寿命を与えたからだと考え、母上にとって何が一番いいことかをしっかりと考えてほしい。 実は、がんで天国に行った俺の娘も、今さんと似ていて、病室に知人や友人を呼ばなかったんだ。抗がん剤治療も髪の毛が抜けるから嫌だと拒否した。36歳の若さで、短い寿命を受け入れるというのはとてつもなく大変なことだったと思うが、死に至る時間を自分なりに納得のいくものにしたかったんだろうな。むしろ、俺のほうが現実を受け入れられて