ダイヤ精機の諏訪貴子社長は2004年、創業者である父の急逝後、主婦から社長に就任、ものづくりの技術はピカイチながら業績が低迷し経営危機にあった町工場を再建した。その間、国内随一の技術を次世代に継承しようと若手育成にも挑戦。かつて超高齢組織だったダイヤ精機の若返りを実現した。「若い人材が入ってこない」「入社しても続かない」というのは町工場や中小企業に共通の悩み。お金もない、知名度もない町工場で、いかにそれらの課題を克服したのか。3月、人材育成をテーマとする自身2冊目の著書『ザ・町工場』を上梓した諏訪社長に、新人マネジメントの極意を聞いた。 諏訪さんの2冊目の著書『ザ・町工場』が3月に刊行されました。2014年11月に発売した1冊目の『町工場の娘』は主婦だった諏訪さんが創業者であるお父様の急逝後、国内随一の超精密加工技術を持ちつつも経営難にあった町工場・ダイヤ精機を再建していく物語でした。今回