【最終回】平泳ぎの不調を乗り越え、苦手対策に励んだ背泳ぎに救われる 2016/8/27 稲川哲浩=日経Gooday 「さぁ、100mメドレーいってみましょう!」と高橋監督の熱い声援がプールに響く。できればバタフライをもう少し自主練習してから臨みたかったが、諸般の事情により、残されたチャンスはこの日だけだった。100mメドレーはバタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、クロールの順に泳ぐ。高橋監督の指導を受ける前には25m泳げなかった、バタフライと背泳ぎからいきなり始まるわけだ…。 背泳ぎでペースを上げるも、平泳ぎであおり足に 「まぁ、なるようになれだ!」と意を決してスタート。『イチ・ニー』『イチ・ニー』と心のなかでつぶやきながらバタフライで進みだす。しかし、100m最後まで持つだろうかという不安がどうしても頭をよぎり、先ほどのようには集中できない。「ん、なんか脚が沈んできたかな…。そういえば、『ニー』の