1999年3月8日号より 業績低迷に苦しんでいたアップルコンピュータが復活した。 昨年8月に発売したカラフルなパソコン「iMac」が世界中で爆発的なヒットを呼び、開発体制の見直しなどによるリストラ効果も手伝って1998年度は3期ぶりの黒字決算となった。 このアップル復活の立役者となったのが、97年9月、12年ぶりに暫定ではあるが最高経営責任者(CEO)に復帰した創業者の1人、スティーブ・ジョブズ氏である。帰ってきたカリスマ、ジョブズ氏にアップルの急激な再生の秘密を聞いた。 (聞き手は本誌編集長、小林 収) アップル創業時の魂を社内外に吹き込む 96年3月からアップルの最高財務責任者(CFO)兼執行副社長を務めるフレッド・アンダーソン氏は、復帰したジョブズ氏を指して言う。「アップルの社内にオリジナル・ソウルを戻してくれた」。瀕死状態ともいえたアップルの息を吹き返させたジョブズ氏は、どんな魂を
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン スティーブ・ジョブズがアップルに戻ってきて、まず対処したことはダレた社風を一新することだった。彼が復活する前の社内は遅刻が常態化し、ペットを持ち込み犬と遊んでいる社員までいたという。彼は、選択と集中のためにプロジェクト数を絞ると同時に、社風も一新する。ペットの持ち込みを禁止、喫煙も禁止、福利厚生制度も見直してサバティカル制度も廃止したようだ。 出版社や映像制作会社など・・・汚いオフィスで業務効率が上がるわけない クリエイター企業は時間もルーズで私語OK、社内の整理整頓などはできていなくて当たり前の雰囲気がある。出版社や映像制作会社等々、確かに自由な発想を重んじ、個々人が各々のパーティション内に籠もり、書類やらガジェットが積み上がった机で仕事を
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 東日本大震災が引き起こした福島原発事故、中東世界で広がった民主化要求運動「アラブの春」、ギリシャに端を発したユーロ圏債務危機、ここにきて拡大・過激化する反米・反日デモ――。世界はますます不確実でカオス(混沌・無秩序)的な様相を呈しているようだ。 不確実・カオス的な環境下でも卓越した実績を出す企業がある。米経営学者ジム・コリンズの最新作『ビジョナリー・カンパニー4 自分の意志で偉大になる』では「10X(十倍)型企業」として紹介されている。10X型企業を率いる経営者の特徴について、コリンズはこう書いている。 〈まずは、一貫した価値観、長期目標、評価基準を設ける。次に、これらを維持するために狂信的規律を導入する。もしこんな規律を導入したことによって
彼の名字の「Jobs」は、英語で「仕事」を意味する単語と同じつづりだ。死の間際まで「仕事」に執着し続けた男には、まさにうってつけの名前といえよう。彼は若い頃から思い続けてきた「世界的存在になろう」という強い思いと情熱で、本当に世界を何度も変えてしまった。彼ほどの情熱を後から身に付けるのは難しいかもしれないが、彼が実際に行ったいくつかの判断は、多くのビジネスパーソンにとって、参考になるはずだ。連載第2回は、復帰当時、倒産寸前の危機にあえいでいたアップルを、ジョブスがどう舵取りしていったのか、その軌跡を追う。 「Fail fast」で世界の頂点へ MBAを持たないどころか、大卒ですらないが、近年のビジネスの世界で、スティーブ・ジョブズ以上に優秀な経営者はなかなか見当たらない。 わずか15年前の1996年には完全に潰れかかっていたアップルを立て直し、時価総額で世界最高にしてしまった実績もあり、異
筆者には失礼かもしれないが、ジョブズはインベンターでもイノベータでも無く、カリスマアジテータでした。マーケティング、プレゼンテーションの天才でした。ジョブズは何か新しいものを生みだしたわけではありません。すべて、既に存在していたものに、新しい付加価値を、幸せの体験という価値を付与したのです。それもカリスマ教祖のご宣託として、「我を信ぜよ、されば幸福が訪れん」と言ったのです。確かに洗練されたユーザインターフェースや洒落た外観デザインは特筆すべきレベルでした。しかし、それ以上のものではありません。信者の人たちには、何を言っても聞く耳持たぬ、でしょうが、自分の幸せをジョブズに規定してもらう必要のない人たちには、特に魅力のあるものではありません。ブームに乗って、狂信者たちの折伏に乗って、iPadやiPhoneのユーザになってはみたものの、どう使えば幸せになれるのか判らないで困っている新入信者が多い
【ジョブズ・ミュージアムの建設を望みたいものです】マック用のOSAKAフォントのプロジェクトに携わった者です。覚悟してたものの、やはりジョブズ氏が亡くなったことはショックでかいです。一時代が終わった感じで、心にぽっかり穴が空いたようです。とはいえ悲しんでばかりもいられませんね。ジョブズ氏が遺してくれた”偉大な思想財”を守ってゆかなければなりませんから。かつてアップルジャパンがあった千駄ヶ谷の三日月ビルにでも、ジョブズ・ミュージアム(仮称)を希望したいものです。彼が手がけた歴代の製品の展示や、生い立ちの紹介や、伝説のプレゼンテーションを上映するミュージアムです。クリエーターの新たな聖地になって欲しいものです。アップルさんにミュージアムの建設をお願いしたいですね。スティーブ・ジョブズ氏のご冥福をお祈りします。(2011/10/06)
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く