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ハーバード大学リサーチフェロー 大西 睦子 2012年8月11日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 http://medg.jp みなさん、これまでの人生で、どんな絶望感を経験されましたか?その時、何を考えて、どう行動されましたか?諦めましたか、それとも意地でも問題に立ち向かいましたか? 私は、福島第一原発の事故発生後、被ばくした牛を守るために、命がけで戦っている人たちと出会う機会に恵まれました。彼らの経験は決して他人事ではなく、 私たち誰もが抱えたことがある心の葛藤と似ていると思いました。今回ご紹介するお話を通じて、あなたも絶望感から希望に向かって一歩踏み出せるかもしれま せん。 ◆2011年3月11日、悲劇の始まり 福島第一原発から北西14キロの警戒区域に、吉沢正巳さんの『希望の牧場』があります。吉沢さんは、ここで約300頭の和牛を飼育しています。 3月11日、
「全国各地 どこにいても 負けるな! がんばれ! 原1小 けやきっこ」 校庭のケヤキがシンボルの南相馬市立原町1小。震災前には615人だった児童は、津波や放射能の影響などで次々に全国各地に転校してしまった。現在、3分の1以下の児童189人が、市内の鹿島小学校を仮校舎として授業を行っている。授業が行われていない学校のフェンスには横断幕が掲げられ、全国に散った子どもたちを応援している。 収束しない原発事故。終わらない除染。 相次ぐ転校による児童数の減少や、遠方の仮校舎へ時間をかけたスクールバスでの登下校、すし詰めの蒸し暑い教室と遊泳中止のままのプール。 福島県内の子どもたちの教育環境が、ますます厳しさを増している。 現在の子どもたちの教育現場の実情を取材しようと、2学期の始業式を迎えた8月25日、同市の鹿島小学校を訪ねた。 もうすぐ震災から半年。子どもたちの現状はどうなっているだろうか。 通学
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