ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は8日、人工知能(AI)による社会への影響が「急速に拡大している」との認識を示し、AIは「人類に奉仕する」ように使わなければならないと訴えた。 2024年の「世界平和の日」のテーマを発表したローマ教皇庁(バチカン)の声明のなかで述べた。来年のテーマは「人工知能と平和」と決まった。 教皇はAIには「破壊的な可能性と両義的な効果」があるとし、この新しい技術についての「開かれた対話」を呼びかけた。「争いや反目」を助長しないよう、AIが責任ある方法で使われるように方向づける「緊急の必要性」があるとも指摘した。 そのために、AIは教育や法の観点から倫理的に省察する必要があるとした。AIの発展は「最も弱い立場に置かれ、排除された人々」を犠牲にするものであってはならないとも強調した。 86歳になるフランシスコ教皇は過去に、コンピューターの使い方は知らないと明かして