感性リサーチ代表取締役・黒川 伊保子 米グーグル本社の敷地に置かれた同社ロゴの看板=2022年1月31日、米カリフォルニア州マウンテンビュー)【AFP時事】 昨今、企業の人事部門を中心に「心理的安全性」(Psychological safety)という言葉がささやかれている。 グーグルが4年にも及ぶ社内調査の末に、結果を出せるチームと、そうでないチームの差はたった一つ、心理的安全性が確保できているか否かだ、と言い切ったからだ。 心理的安全性とは「何でもないことを、無邪気にしゃべれる安心感」のこと。つまり、脳裏に浮かんだことを素直に口にしたとき、頭ごなしに否定したり、くだらないと決めつけたり、皮肉を言ったり、無視したりする人がチームにいないことである。 天下のグーグルが「何でもしゃべれる安心感」!? 戦略力や調査力じゃなくて? そう感じた企業人も多かったのではないだろうか。実際、ネットで「心
つい先日、拙著『世界最高の話し方』の文中のとある表現についてある男性からクレームのメールをいただきました。そのご指摘は「確かに」と感じるものだったのですが、「〇〇しろ」など語気荒く、表現が非常に攻撃的だったことに驚きました。 「そんなに怒りをぶちまけなくてもいいのに……」と感じたところから、「身の回りにいるそうした人々の心理やその対処法について記事にしてみよう」と思い立ったといういきさつです。 こういう「間違い探しクレーマー」は明らかに増えているようで、あるオンラインメディアの記者は、「最近、小さな間違いを見つけては怒鳴りこむようなメールを書いてくる男性がとても多い」とため息をついていました。 先日、私も有名コーヒーチェーンの店頭で、店員のちょっとしたミスに激高して、店内の誰もが聞こえるような大声で、若い女性店員をなじり倒している中年男性を目撃。 耐えられなくなった私は、「そんな風に怒鳴ら
■ただの出来事に何者かの意図を感じてしまう「エージェント性」 もう一度、あなたは狩猟採集時代における原始人で、目の前の草むらがガサガサゆれたというシナリオを考えてみよう。 あなたは狩猟採集時代の原始人で、100万年前のアフリカのサバンナを歩いているとする。そこで、目の間の草むらの中でガサガサという音が急に聞こえる。あなたはそこで瞬間的に考える。 草むらのなかにいるのは、危険な肉食動物だろうか。あるいはただ単に風が吹いただけだろうか。このとき、草むらの音が肉食動物だと考えて、実際はただの風だったら、あなたの予想は間違っていてタイプIエラー(偽陽性)であった。 もしそうであれば、あなたは殺されることなく、ただ単に逃げることのコストがかかるだけである。そして逆に、あなたは目の前の草むらから聞こえたガサガサという音を、単に風が吹いて草むらが揺れたことで発せられた音だと判断したが、実際には、その草む
もしあなたが経営者、もしくはマネジャー、管理職であれば、従業員の幸福度には関心を持たざるをえないだろう。 なぜなら、「幸福な従業員」は、高いパフォーマンスと関係があると、多くのエビデンスが示しているからだ。 幸福度の高い労働者ほど生産性が高いのか?(独立行政法人経済産業研究所) 実験室の中での研究や実世界で得られるエビデンスはいずれも従業員の健康に注意を払うことは企業にとって有益であることを示している。 幸福感は努力を促し、質に影響を及ぼすことなく生産量を拡大し、生産性が向上するようである。一時的な幸福感の上昇や根底にある幸福感の長期的な変化は生産性向上と関連している。 先日の記事においても、幸せな人でなければ、だれかを幸せにはできない、という話が述べられていた。 全くそのとおりであると思う。 “Happy people make happy horse.” 自分自身がまず幸せじゃないと、
鉄則13:交渉の「型」を知れば、相手の要求もかわせる 2017/4/11 渡部 卓=帝京平成大学現代ライフ学部教授、ライフバランスマネジメント研究所代表 1つは「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」。これは、「一貫性の原理」といって、人間には「自分自身の考えや発言、行動などに一貫性を持たせたい」という心理が働く傾向があることを利用した交渉術です。「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」の由来は、“put foot in the door”。「ドアに足をかけられればこちらのもの」といった意味からきていて、本来の要求を通すために、まずは相手が同意しやすい簡単な要求や、大きな方向性に対する賛同を得ることからスタートして、具体的な要求を通していきます。段階的に要求のレベルを引き上げていくことから、この手法は「段階的要請法」とも呼ばれます。
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気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 前回の最後に、怒りの感情は自分のものであり、自分が引き起こすものであると述べた。 例えば、「電話を掛けてほしいと言っておいたのに、何の連絡もなかった。あなたは私を怒らせる気か」。こんな言い方をすれば、相手も怒り出すだろう。「怒り」の原因を相手のせいにしているからである。 「私は怒っている」と言えばいいのだ。連絡をもらえなかったため、仕事の段取りが狂い、迷惑を被って怒っていることを伝えるのである。 「あなたが悪い」「おまえのせいだ」と非難するのは、感情を伝えることとは違う。この点は、後ほど改めて触れたい。 ここからは以下の点について述べていきたい。 1)自分の感情を隠す心理 2)怒りを表現しない3つの理由 3)自分の感情の癖を知っておく なぜ自
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