Webサイト改ざんの報告を受けたら、担当者としてはすぐに停止したいだろう。だが、一般のユーザーからの報告を信用してすぐに停止してはいけない。勘違いの可能性があるからだ。Webサイトを停止させるために、虚偽の報告をしたかもしれない。報告通りに改ざんされているのを確認してから、Webサイトを停止しよう。 JPCERT/CCのようなセキュリティ組織からの報告なら、すぐに停止の手続きを開始する。ただしこの場合も、相手が本当にセキュリティ組織なのかを確認した方がよい。例えば、セキュリティ組織に対してこちらから折り返しの連絡をする際には、公式サイトなどで相手の電話番号を確認する▼。 Webサイトの改ざんを担当者が確認する方法は2種類ある。外部から観察する方法と内部のデータを検証する方法だ。該当のWebサイトにWebブラウザーでアクセスして外部から確認する場合のポイントは3つ(図3)。(1)Webページ
「残念ながら、『飲酒量』と『がん全体』のリスクの相関を見ると、飲酒量が増えるほど、罹患するリスクが高まることがわかっています(下グラフ参照)。国際的な因果関係評価では『口腔』『咽頭』『喉頭』『食道』『大腸』『乳房』のがんについてはリスクになるのが確実とされています。この傾向は日本人も例外ではありません」(津金先生) 40~59歳の男性3万5000人を9~12年間追跡した調査。「時々飲む」を1として比べると、酒量が増えるにつれてがんの発症率が高かった。「1日2合以上の飲酒を避ければ、防げるがんの割合は12.5%」と報告されている。(Inoue M,et al.Br J Cancer;2005.92:182-87) 「適量飲酒」と「休肝日」がリスクを下げるカギ では、何に気をつければ、健康を維持しつつ、酒を飲むことができるのだろうか? ここでも多目的コホート研究から明らかになってきたことがある
前回は組織の肥大化、複雑化によるコミュニケーションコストの加速度的増大について述べましたが、今回はその一つの典型例としての情報共有やいわゆる「ほうれんそう」(報告、連絡、相談)の功罪についてお話ししたいと思います。 その「情報共有」は本当に必要か? 組織が大きく複雑になればなるほど、社内での情報共有の重要性は高まっていきます。大きな会社になればなるほどこの傾向は強く、新入社員が入社直後に徹底して指導されることの一つが「ほうれんそう」です。「ほうれんそう」上手はたいてい上司の受けもよく、会社の中でうまく立ち回って仕事をスムーズにまわしていきます。これはすなわち社内の情報共有の重要性を物語っています。 普段なにげなく使っている「情報共有」という言葉ですが、ここで改めてそもそも何のためにやっているのかを考えてみましょう。大きな会社になればなるほど、人も増え、部門も増えますから隣の人(部門)が何を
50歳に近いある管理者は、「愚痴めいた話で申し訳ありません」と前置きして、こんな話をした。 「部下からの相談に丁寧にアドバイスしたら『ありがとうございます。その通りやってみます』と礼を言って帰ったのに、その後どうなったのか、さっぱり報告がないんです。 時折、フロアで彼の姿を見かけても知らん顔。アドバイスを受けた相手に、結果を知らせるのは当然だと思うのに、気づかないんでしょうかね、今の若い人は」 私にも覚えがある。人に聞かれて私の意見を述べる。レジメを書いてくださいと頼まれ、早速書いて渡す。だが、その後は音沙汰なし。こちらが「どうなったか」と気をもんでいる姿に全く無頓着であるかのように。 新人が配属される時期だが、「報告する」ことの大切さに気づいていない人がいるかもしれない。助言や協力を得た場合には、相手にお礼と共に、どうなったかを報告するのだと徹底して分からせる必要がある。好意の受けっぱな
草食系、肉食系という言い方があるが、ITエンジニアの職場は基本的には草食世界だと思う。仕事は大変だが、多くの問題は静かに議論して是々非々の判断ができる。しかし、ポジションが上がると世界が変わる。他部門の長や経営層といった上役の人たちと議論する機会が増える。そうした人たちの中には、怒鳴って机を叩いて主張を通す人もいる。そこはもはや肉食世界で、草食世界しか知らないITエンジニアの多くは、その世界でうまく振る舞うことができない。 数年前から筆者は経営層の仲間入りをしているので、ITエンジニアの対応のまずさは逆の立場でよく実感する。慣れていないのは分かるが、もう少しうまくやってほしいと思う。上役が出す指示に対して、怖いからか反射的に対応するところに問題がある。今回は、そうしたときの対応策を伝授したい。 その策は、ITにおけるモデルベースの考え方に基づく。ひと言で説明すると、対象をモデル化したものを
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く