稲田朋美元防衛相は、今回の事態を受けて 「驚きとともに、怒りを禁じ得ない」 と述べ、あわせて 「上がってきた報告を信じて国会で答弁してきたが、一体なにを信じて答弁していいのか。こんなでたらめなことがあってよいのか」 とコメントしている(こちら)。 なんという見事な被害者ポジションによる受け身のとり方であろうか。 あるいは、稲田氏がコメントしている通り、彼女は、日報の存在をまったく知らされていなかったのかもしれないし、隠蔽工作や調査の実際についてもきちんとした報告を受けていなかったのかもしれない。 でも、だとしたら、それは自衛隊という実力組織がその上司である防衛大臣の指揮を裏切って行動していたことを意味するわけで、ご自身の大臣としての無能さを裏書きする出来事でもあれば、政権内でシビリアンコントロール(文民統制)が失われていることを示唆する危険な兆候でもある。 とすれば、現今の状況への感想を求