長期雇用が「タダ乗り社員」を生み出すのは経営者がダメだから 今年3月。ブログに「社員をうつ病に罹患させる方法」と題する文章を載せた社会保険労務士が、業務停止3カ月の懲戒処分を受けたという事件があった。 ときを同じくして、大手人材紹介会社が、ある企業から戦力でない社員をリストアップし、退職を勧め、職探し支援サービスを提供するという業務を1人当たり60万円で引き受けていたことがわかった。 この時、人材紹介会社に企業から支払われた金の一部に、国からの助成金が流れ込んでいたとされたが、カネあるところに悪党あり。 その手口に「こりゃ、いい!」とばかり、なんらかの時に備えてリストラを敢行している企業は決して少なくないのである。 現場で働く人たちが持続的に能力の向上に励めるのは、経営層を信頼する土壌が存在しているからこそ。仮に、現場に潜在能力があっても、雇用に不安があれば、それをやりきる意志を保つのは到