いつでもどんなときでも、わたしの見た目が大嫌いだ。わたしが同僚に送ったメールが気に入らない。昨夜のディナーパーティーでのコメントも気に入らない。 わたしが全般にとても愚かなことを言うのが信じられない。毎日、“あなたは自分が何をやっているかわかってない”と諭そうとしてくる。毎日、わたしは彼女に口答えしようとする。少なくとも、もっとポジティブな考えで彼女の言うことを覆そうとする。それでも彼女はいなくならない。 不安な心はモンスターであり、わたし自身 彼女は、わたしが知るありとあらゆるモンスターだ。それにわたし自身でもある。 でも時間が経つにつれて、彼女の存在をうまく受け入れられるようになった。かならずしもうれしいわけではないけれど、彼女がわたしの頭のなかに家を構えていることは認めている。それどころか、完全な市民権を彼女に与えている。そうすれば、名指しして読み解きやすくなるから。 いないふりをし