泡だらけのビールサービス なぜ利用者に正しく理解されないような事実関係の公表や、利用者不在と受け取られかねない対応が続いてしまったのか。私は、ANAの現場で働く社員らから、気になる声をいくつか耳にしていた。 「うちの幹部は飛行機のことを知らない人が多い」。こう嘆くのは現場で働くベテランの男性社員だ。「パイロットや整備士のレベルとは言わないが、もう少し基本的な構造は知っていてほしい」と漏らす。 同じように「現場を知らない」という声は客室乗務員からも聞かれた。ANAは2010年7月から、ホシザキ電気と共同開発した機器を使って、世界で初めて樽から注ぐ生ビールの提供を始めた。ところが、わずか2カ月ほどでサービスを中止。客室乗務員はこう明かす。 「乗客から注文を受け、機内でビールを注ぐと泡だらけ。これではサービスを続けられるはずがない。本当に実機で検証したのだろうか」と憤る。発表当時のリリースを見る
女性が少数だと、多数派である男の「男性性」が強まる 「問題は男性議員だけにあるわけではない」――。 これこそが、「トークン」の悲劇。個人の資質ではなく、環境で変わる人の心の動きがなせる悪業である。 トークン(=目立つ存在。この場合は女性)が属する集団における「トークンの数」の論理を提唱したのは米国の社会学者のロザベス・モス・カンターだが、カンターは「0」より「1」の問題性を訴えた。 男性だけの集団(=女性がゼロ)と一人でも女性が入っている集団を比べると、後者の集団の方が、男性たちはより男性性を強めた発言をしたり、仲間意識を強めるようになる。女性が聞くに堪えない性的な話題を話す頻度が増し、女性をアウトサイダーとして扱ったり、男社会への忠誠心なるものを強要する行動が明らかに増える。 紅一点の女性は、排除されるか、同化するか。はたまた、屈辱的な扱いをされることに耐えるしかなくなってしまうのである
認知症の最大のリスクは言うまでもなく加齢。誰でも年を取れば、認知症になる可能性は高くなる。しかし、90歳になっても認知機能がほとんど衰えない人がいるのも事実だ。認知症は予防できるのではないかと、これまで世界中でさまざまな研究が行われてきた。現在分かっている危険因子は何か、効果的な予防策は何か、認知症予防の最新事情について、前回に引き続き国立長寿医療研究センター理事長・総長の鳥羽研二さんに聞いた。 認知症の危険因子や、予防策については、これまでにさまざまな研究が行われ、報告されてきたが、2015年3月にスイス・ジュネーブで開催されたWHO主催の認知症会合の際、1990年1月から2012年10月までに公開された認知障害に関する247の研究報告を解析した結果が報告された(*)。 その報告によれば、認知症の危険因子とされているものの中にはかなり強い危険因子と考えられるものもあれば、現時点では認知症
この連載では、仕事を成功させるための思考術を扱っている。前回まで2回にわたって「思想も志も見えてこない仕事」をテーマに説明した。「失敗をもたらす10のダメ仕事」は次の通りである。 (1)目的が曖昧で作業手順がいい加減な仕事 (2)情報が不足し鮮度も悪い仕事 (3)他人をないがしろにする仕事 (4)素人の浅知恵で判断する仕事 (5)発想が貧困でつまらない仕事 (6)自分の考えに酔いしれる仕事 (7)社内調整が甘い仕事 (8)資料が非論理的で分からない仕事 (9)説明のつじつまが合っていない仕事 (10)思想も志も見えてこない仕事 1年以上にわたって、(1)~(10)のダメ仕事について説明した。事例においては、企業や業務、登場人物の設定を変えてはいるものの、基本的には実際にあったエピソードを紹介してきた。 「ダメ仕事」をしないために必要なことは何か ダメ仕事ではなく、良い仕事をするためには、い
ユーザー視点の辛口評価で知られる戸田覚氏が、薄型ボディーと拡張性が低いことで騒ぎになっている、アップル待望のモバイルノート、新MacBookをレビューした。Surface Pro 3と比べながら、携帯性、デザイン、拡張性を評価していく。 腕時計型ウエアラブル機器「Apple Watch」と同じタイミングで発表・発売されただけに、あまり話題にならなかったかに思われるアップル待望のモバイルノート、新MacBook。(編集部注:関連記事はこちら→「新しいMacBookは使い勝手が悪い」は本当? 5つの疑問に答える」)。 とはいえ、パソコン好きやMac愛好者の間では「USB-C端子が左側面に1つだけとは、拡張性が低すぎる」とか「本体が薄すぎてキーボードが打ちづらい」など、けんけんごうごうの騒ぎだ。 最初に言っておくと、新MacBookは、従来のパソコンと同じように捉えてはいけない。パソコンよりもラ
年齢に関係なく資質能力があるなら経営トップになっていいですし、それがどういうものかを筆者の目で語るならそれもいいでしょう。今後の記事を期待しますが、同時に「経営者になってはいけない人種」の論述も必要ではないですか?いろんな会社があり中間層あたりに力量があるが故に成り立っている会社もあれば、旧日産の様にトップがあまりにお粗末なのでゴーン氏がきて変化した会社もある。私の知人の様に安定大会社からスピンアウトして会社を興すため社長にならざるを得ず、その環境が彼に勉強させ逞しくなっている例も知っている。大会社の人事の評価を得たいがための上昇志向人種には玉石混合、むしろ仲良しいじめクラブの出し抜きあいが横行する構造がある。要するに「経営トップに必要な条件とは何か」を語るところからはじめるべきでは?(2012/04/12)
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