IEEEは2014年10月、東京都内で報道関係者向けにセミナーを開催し、2014年6月に「IEEE ROBOTICS AND AUTOMATION AWARD」を受賞した、東京工業大学 名誉教授の広瀬茂男氏が講演した。講演タイトルは「これからのロボット開発の方向性」。同氏が開発してきた数々のロボットを紹介しながら、昨今のパーソナルロボットへの辛口の論評も交え、持論を展開した。
かつて空間にも時間にもあった意味を、科学が壊した 本川:質量に比例して距離の二乗に反比例した力が働いて――というのは「How=どのようにして」に対する答えであって、「Why=なぜ」に対する答えではありません。「意味」を問うのはなぜの方です。それがない。 科学的自然観が世を席巻するまでは違いました。昔は、すべての空間に意味があったんです。日本でもそうです。こっちの方角には神様がいる、別の方角には別の神様がいる。だから、方違えに忙しかった。ところが、科学がこうした意味をぬぐい去った。空間は意味のない、全部均一のものになってしまいました。 時間もそうです。昔は時間にも意味があった。今日は何代前のばあさんの祥月命日、次はじいさんの祥月、という具合に、毎日毎日に意味があったわけです。 池上 彰(いけがみ・あきら) ジャーナリスト。1950年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。社会部記者と
池上 彰(いけがみ・あきら) ジャーナリスト。1950年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。社会部記者として経験を積んだ後、報道局記者主幹に。94年4月から11年間「週刊こどもニュース」のお父さん役として、様々なニュースを解説して人気に。2005年3月NHKを退局、フリージャーナリストとして、テレビ、新聞、雑誌、書籍など幅広いメディアで活躍中。2012年4月より、東京工業大学大リベラルアーツセンター教授として東工大生に「教養」を教えます。主な著書に『伝える力』(PHPビジネス新書)、『知らないと恥をかく世界の大問題』(角川SSC新書)、『そうだったのか! 現代史』(集英社)など多数。 池上:思い当たる話ばかりです。 本川:論理の言葉を理系の言葉、イメージの言葉を文系の言葉と、ざっくりと置き換えると、なぜ理系と文系とがわかり合えないか、という問題の謎も解けます。つまりお互いが、自
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く