つい先日、拙著『世界最高の話し方』の文中のとある表現についてある男性からクレームのメールをいただきました。そのご指摘は「確かに」と感じるものだったのですが、「〇〇しろ」など語気荒く、表現が非常に攻撃的だったことに驚きました。 「そんなに怒りをぶちまけなくてもいいのに……」と感じたところから、「身の回りにいるそうした人々の心理やその対処法について記事にしてみよう」と思い立ったといういきさつです。 こういう「間違い探しクレーマー」は明らかに増えているようで、あるオンラインメディアの記者は、「最近、小さな間違いを見つけては怒鳴りこむようなメールを書いてくる男性がとても多い」とため息をついていました。 先日、私も有名コーヒーチェーンの店頭で、店員のちょっとしたミスに激高して、店内の誰もが聞こえるような大声で、若い女性店員をなじり倒している中年男性を目撃。 耐えられなくなった私は、「そんな風に怒鳴ら
“潮干狩り理論”を、全否定できなかった 私は社長さんの話を聞きながら、学生時代に潮干狩りに行った時のことを思い出していた。 「目の前にアサリがたくさんあるんだから、がんばって獲れよ。今夜のご飯だぞ!」 先輩にこう言われたのだ。4月初旬の海岸は予想以上に寒い。「寒いよ~。もう帰ろうよ~」と半泣き状態だった私に、目の前に旨いもんがあるのに、今獲らなくてどうする? 今でしょ?! と言わんばかりに怒られた。 あのときの“潮干狩り理論”(下手なネーミングだ)と、全く同じだ。 この社長さんの発言を、 「社員はモノじゃないんだ!」だの 「そんなことやってるとつぶれるぞ!」だの 「人権というものを、どうお考えですか?」だの 「それで社員が過労死したら、どう責任を取るんですか?」だのと、 正論でぶった切ることはできる。 実際、残業を肯定する姿勢は全く共感できなかったし、ストレスマネジメントさえ上手くなればど
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