マンション立て直しは「絵に描いた餅」 日本とは思えないような物騒な話ですね…。 牧野:とりわけマンションでは、住民の高齢化が進むと、住民たちの多くは住居の改善に大金を費やす意欲はなくなります。人生の残り時間が多くは残っていないからです。高齢化の延長線上で空き家が増えていくと、管理費や修繕積立金の滞納も増えます。 管理費や修繕費の滞納が、外国人オーナーによるものである場合、海外までその人を追いかけてお金を回収するなどということはできません。物件を差し押さえて売却するなどといったことを一生懸命やる管理組合もありません。もはや区分所有者の5分の4以上の決議でマンションを建て直すなどということは「絵に描いた餅」。そうなると、そこから逃げ出そうとする人はさらに増えていく。資産であった不動産が、一転して負債になってしまうのです。 資産であった不動産が、一転して負債になる瞬間とは 「負債」というのは言い