チェルノブイリ、福島第一原発の事故以来、ドイツを除く世界各国では、相変わらず原発を新規建設し続けている。特に、中国の原発拡大状況は、著しい。ドイツは、2022年の脱原発にターゲットを絞ってはいるものの、それで一段落するのではない。むしろ、その後の廃炉処理や管理のほうが、重要であり、非常に難しい課題である。 変化するドイツの原子力への認識 放射能汚染物質の処理は、ドラム缶に詰め込み、地殻変動の少ない安定した地下の奥深くに保管しておけば安心、というわけにはいかない。最低数十万年は、放射能廃棄物が、空気、地下水をはじめとする自然環境を汚染しないように継続保管管理することは、並大抵の心構えでは出来ないが、人類の将来に向けて、これ以上の地球上の放射能汚染はどんなことをしても、避けなければならない。 医療用能斜線物質、核燃料が準備された時点から、使用状態、使用後の処理、保管場所への移動、収納保管後の定