「任せる」と「振る」の違いを知っている上司は、どのくらいいるだろうか。 私はリーダーシップの専門家として、部下への「任せる技術」について各所で講演している。聴講者である若い上司の方々はしばしばこうおっしゃる。「小倉さん、私はもちろん部下にバンバン仕事を『振って』いますよ!」と。 振るという言葉は、上司が部下に仕事を任せる際によく使われる。任せると振るという両方の言葉を何気なく使っている人も多いことだろう。だが、ちょっと待ってほしい。「任せる」と「振る」。私からすれば、この違いは実に大きい。 任せると振るの違いについては本連載で詳しく解説するが、振るというのは「作業を振る」という意味が言外に含まれる。そこには「部下育成」の視点はない。上司自らが抱えに抱えた大量の荷物に困り果て、誰かに肩代わりしてほしい。悲痛な叫びをあげている上司の一方的な視点から「作業」を部下に渡す。そんなニュアンスが込めら
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