人は自分の言葉によって説得され、変わる 部下を叱るにはコツがあります。「人」ではなく「事」を叱る。 あなたが「月末までに仕上げなさい」と命じた仕事があります。ところが部下は期限を一週間もオーバーして、まだ終えていないのです。このとき凡庸な管理職は「このノロマが」と、「人」を叱ってしまう。これはいけません。なぜならば「ノロマ」とは端的に人格攻撃だから。これでは部下にも心にしこりが残ります。 逆に「事」を叱るとどうか。こんな感じになります。「××くん、この仕事はいつまでだった?」「そうだ先月末までだ。で、今日は何日?」「そうだね、急いでやりなさい、今日中にだ」。つまり、あくまでも事実を指摘し、事実に基づいて軌道修正をはかり、そして事実を叱る。 事実による叱責は、指示が具体的になるのもメリットです。「一週間も遅れた理由はなんだ。これとこれとの仕事が重なっていたのか。ではそれは後回しにして、今日は