アルコール摂取と肥満化のダブルパンチ、適量はγ-GTPとALTから判断を 2017/8/29 荒川直樹=科学ライター 肥満&飲酒、原因の区別が困難に また最近、アルコールとともに肝臓障害のリスクを高める大きな要因と考えられるようになってきたのが肥満だ。例えば、肝臓障害の一つが脂肪肝。肝臓に中性脂肪が蓄積した状態だ。これまでは飲酒が原因で発症するアルコール性脂肪肝が典型例と考えられてきたが、最近ではメタボリックシンドロームと関係の深い非アルコール性脂肪肝が増えてきている。そして、非アルコール性脂肪肝の人の1~2割は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)へと移行。NASHは進行すると肝硬変や肝臓がんを発症することが分かってきた。