そうなのだ。チームを支える“片桐さん”がいるからこそ、メンバーたちはふんばることができる。ミッションが明確で、誰かの為に戦っている現場には、必ずこういう縁の下の力持ち的存在がいる。 以前、取材したある企業は、“すべて”のメンバー参加の社員旅行を行っていた。 旅費は全額会社負担。その年の売り上げによって、日帰りだったり海外だったりさまざまだが、正社員、非正規社員、お掃除の方など、すべての人たちが参加する。 「同じ会社で働いているのだから、一緒に行って当たりまえ」 創業時からの会社の方針が、何十年にもわたって、トップからトップに受け継がれた。誰もが知る、日本を代表する長寿企業のひとつであるこの会社では、社長からトイレをお掃除してくれている“おばさん”まで、みんな一緒に旅行に行くのが恒例だったのである。 私の知る限り、元気な会社やチームでは、役職や役割、性別、年齢を超えて、「人」として接する瞬間