私は、ご存知の方はご存知だと思うのだが、もともとコンピュータのゲームに縁の深かった人間だ。ライターとしてのデビューは、「マイコンゲームのためのリトルマガジン」と銘打って1984年に創刊された「遊撃手」という雑誌への寄稿記事だった。以来、しばらくの間「遊撃手」「コンプティーク」「朝日パソコン」などの雑誌を舞台に、ゲームをはじめとするパソコン関連の文章を書いていた。1992年には朝日新聞社から「パソコンゲーマーは眠らない」という単行本を出版している。 なので、ファミコンの登場や、ドラクエ発売時の騒動、任天堂とSCEの間で繰り広げられたゲーム機戦争などなど、この30年ほどの間にコンピュータおよびテレビゲームの世界で起こってきた出来事は、ひと通り見てきている。 したがって、ポケモンGOみたいなものは、やはり、なんとなく無視できない。 長らくゲームの業界に関わっていた人間からすると、ポケモンGOは、