が、とりあえず、細かい議論を省いて、上空を通過するミサイルの飛んで行く先が、わが国の防衛にとって欠くことのできない存在である米軍の基地である以上、その場所への攻撃は、すなわちわが国にとっての存立危機事態と見なさなければならない、という説明をそのまま鵜呑みにすると、われわれは、同盟国が攻撃されると自動的にその戦争に巻き込まれる国に住んでいることになる。 これはこれで、やっかいな事態だ。 どうしてこんなことになってしまったのだろうか。 夏休みの間、アメリカでは、バージニア州にあるシャーロッツビルという人口5万人ほどの街で、白人至上主義のグループとそれに反対する人々との間で衝突が起き、3人(1人の市民と2人の警官)が死亡する事件があった。 事件の背景や経緯については、ほかの記事に譲るとして、私は、白人至上主義の団体が、このたびの行動を起こすきっかけが「銅像」の撤去だった点に注目している。 銅像は