しかも、福本氏は、 「そんなんもろたら立ちションもでけへんようになる」 という考え得る限り最高度にアナーキーなコメント(Wikipediaによれば、全国紙では「呑み屋に行けなくなる」と報道された)を返した上で、受賞を固辞している。 なんと見事な辞退声明であることだろう。 ふつう、こういうコメント付きで受賞を拒絶された賞は、翌年から少なくとも10年は賞の授与を自粛するのがスジであるはずだと私は考える。 多少ともプライドを持った組織なら、こんな言いざまで突っ返された賞を別の機会に別の人間に授与しようとは思えないはずだ。授賞を伝えられた人間にしても、先立つタイミングでこのような言葉とともに拒絶された経緯のある賞を、すんなりと受け取るのは、たいそう気の重い仕事なのではなかろうか。 仮に、私に授賞の打診が来たら 「非国民栄誉賞ならぜひいただきたい」 と答えると思う。 実際、国民栄誉賞なんかを貰ったら