が、一方において、百田先生のこの意見に共感する人が少なくないであろうことも、なんとなく察知している。 ざっと考えて、日本の男性の半数は、百田先生のツイートに賛成するのではなかろうか。 残りの半分の大半も、薄笑いを浮かべつつ否定はしないかもしれない。 しみじみと孤独を感じる。 おそらく、日本人の多数派は、怒鳴った態度は良くなかったのだとして、それでも怒鳴った気持ちには理解を示すはずで、そのあたりがわれわれの道徳観の最大公約数なのだと思う。 記者に対して声を荒げていながら、日の丸に対しては礼節を保っていた大臣の態度を、私自身は異様な振る舞い方だと感じている。 でも、私と同じ感想を抱く日本人は、そんなに多くないはずだ。 多くの人は、無礼者を怒鳴りつけるのは正しい態度で、一方、日の丸に礼節を尽くすことも正しい心構えだと考えている。 大きな溝がある。 私個人は、「日の丸」という表象や、「国家」という