まずは企業文化やオフィス環境から マイクロソフトが出した答えは、ITを活用した「テレワーク(場所にとらわれない勤務形態)」の実現だった。「ビジネスの中心はクラウド」(田丸氏)という同社ならではの選択だ。 ただし、テレワークを導入した結果、企業としてのパフォーマンスが低下しては本末転倒だ。コスト削減や事業継続性、組織力、ワークライフバランスなどの点でもテレワークが有益かどうかを見極める必要があった。そして最近の取り組みから、これらの点でも「非常に大きなメリットがあることが分かってきた」という。 テレワークを導入する上でマイクロソフトはまず、企業文化やオフィス環境、制度を一から見直した。企業文化の見直しとは例えば、上司の目に映るところで部下が長時間仕事をすることに価値を認めるような古い価値観を捨て去ったり、コミュニケーションにおける「言葉」の重要性を見直したりすること。オフィス環境については、