一つ一つの夢の実現を公平に支援しよう 河崎氏は、「行政機関や民間企業による既存の支援にはできないことは何か」を考え抜いた末に、「夢(=高校卒業後の進路)への全額支援」の取り組みを立ち上げることに決めました。もちろん、25年もの間、この活動を続けることは、数年先すら予測できない現在の経済環境では民間企業にも並大抵ではありません。そこで企業人として培った人脈を生かして、3社連合で支援する仕組みをまとめ上げました。いずれか1社が不振でも、支援を続けられるからです。 もう一つの特徴は、若者が持つ夢に公平な支援を実現したこと。通常、1人当たりの支援額は一律というのが普通です。みちのく未来基金では、医師を志す人には医学部に行く学費を、パティシエになりたい人には調理師専門学校に通う学費を、留学してグローバル人材を目指す人には留学費用を、といったように若者の夢に合わせた金額を支援しています。 夢が違えど、