第2回 “肝臓がんを抑制する”は「ほぼ確実」――国立がん研究センター 笹月静さんに聞く 2016/1/27 柳本操=ライター コーヒーの「肝臓がんのリスクを下げる」効果は「ほぼ確実」 具体的に、コーヒーとがんの罹患については、どんなことがわかってきたのですか。 笹月さん 現在は、肝臓がん、子宮体がん、大腸がん、子宮頸がん、卵巣がんの評価を掲載しています。それぞれ以下のような評価になっています。 「肝臓がん」のリスクを下げる効果=ほぼ確実 「子宮体がん」のリスクを下げる効果=可能性あり 「大腸がん」「子宮頸がん」「卵巣がん」のリスクを下げる効果 =データ不十分 「ほぼ確実」「可能性あり」といった言葉は「科学的根拠としての信頼性の強さ」を示す指標のことです。最も信頼性が高い評価から順に「確実」→「ほぼ確実」→「可能性あり」→「データ不十分」となっています。例えば、「喫煙」と「肺がん」