1980年代には米国に輸出攻勢をかけていた日本企業に対する「ジャパンバッシング」が盛んでしたが、今ではその言葉をもじって、「ジャパンパッシング」や「ジャパンナッシング」などと言われています。国際競争力が低下して、日本企業に対する海外の関心もだいぶ希薄になっているようです。 一條:そうした面もあるかもしれませんが、日本企業の経営に対する関心はそれほど低下してはいないと私は思います。例えば、我々の大学院は海外のビジネススクールとの戦略提携ネットワーク「GNAM(Global Network for Advanced Management)」に参加しているのですが、今年3月にはGNAMに入っているほかの10校から計42人の学生が日本を訪れ、我が校が用意したプログラムを受講しました。彼らが参加したのは、日本や日本企業に強い関心を抱いていたからにほかなりません。 参加した海外の学生たちが異口同音に言