―誰もが「どんな仕事に人生を賭ければいいのか分からない」と悩みます。これに対し「キャリア志向ではなくミッション志向を」と提唱しています。 「世の中にはスキルやキャリアを高める方法があふれ、特に大企業に勤めていると出世や給料が関心事になる。だが、そればかりを追い求める仕事は、自分よりスキルの高い人や人工知能(AI)に代替される可能性がある。しかも誰かが定めた基準による相対評価のもとで働く人生だ」 「一方で自分のミッションを歩む人生は、誰にも代替されない。周囲から理解されない苦しみを伴い、相応の覚悟も必要だが、やりたいことが形になっていくのを見るのは何にも代えがたい喜びがある。食うために稼ぐ“ライスワーク”とは違い、一生を賭けられる“ライフワーク”が得られる」 ―斎藤さんは早くから自分のミッションを意識したそうですね。 「中学2年の時に父親が脱サラして起業した。事業を軌道に乗せるのに苦労する姿