それが、現在は、そうでもなくなっている。 高給の設定は、すでに裏切られつつある。昇給率はより確実に反故にされる見込みだ。 つまり、昔みたいに黙っていてもどんどん昇給して行く夢のような生活はもう二度と再現されないだろうと、誰もがそう感じているのが現状のメディア業界人の共通認識だということだ。 で、中の人たちのそうした悲観的な見込みを反映した結果なのか、就職戦線における優位にも影が差している。 就職希望者が減っているのはもちろん、内定者がすんなり入社せずにほかの業界を選ぶ傾向も年々高まっている。 つまり、現役の就活生たちは、マスゴミを敵視して突っかかって来ているワナビーの人々よりもさらに手厳しい人々なわけで、彼らはそもそもマスコミを第一志望の入社先として選ばなくなっているわけなのだ。 今回の休刊は、この傾向(つまり、若い人たちがメディアを忌避する傾向)に拍車をかける理由になるはずだ。 具体的な