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小田嶋に関するquelo4のブックマーク (185)

  • 「編集」が消えていく世界に (3ページ目):日経ビジネスオンライン

    それが、現在は、そうでもなくなっている。 高給の設定は、すでに裏切られつつある。昇給率はより確実に反故にされる見込みだ。 つまり、昔みたいに黙っていてもどんどん昇給して行く夢のような生活はもう二度と再現されないだろうと、誰もがそう感じているのが現状のメディア業界人の共通認識だということだ。 で、中の人たちのそうした悲観的な見込みを反映した結果なのか、就職戦線における優位にも影が差している。 就職希望者が減っているのはもちろん、内定者がすんなり入社せずにほかの業界を選ぶ傾向も年々高まっている。 つまり、現役の就活生たちは、マスゴミを敵視して突っかかって来ているワナビーの人々よりもさらに手厳しい人々なわけで、彼らはそもそもマスコミを第一志望の入社先として選ばなくなっているわけなのだ。 今回の休刊は、この傾向(つまり、若い人たちがメディアを忌避する傾向)に拍車をかける理由になるはずだ。 具体的な

    「編集」が消えていく世界に (3ページ目):日経ビジネスオンライン
    quelo4
    quelo4 2018/10/09
    “中の人たちのそうした悲観的な見込みを反映した結果なのか、就職戦線における優位にも影が差している。就職希望者が減っているのはもちろん、内定者がすんなり入社せずにほかの業界を選ぶ傾向も年々高まっている”
  • 「編集」が消えていく世界に:日経ビジネスオンライン

    前回の当欄で話題にした雑誌「新潮45」をめぐる騒動は、同誌の休刊(9月25日に新潮社の公式サイト上で告知された→こちら)をもって一応の決着をみることとなった。 「一応の決着」という言葉を使ったのは、私自身、休刊が当の決着だとは思っていないからだ。 もちろん、マトモな決着だとも思っていない。というよりも、こんなものは決着と呼ぶには値しないと思っている。 現時点で感じているところを率直に開陳すれば、私はこのたびのこのタイミングでの新潮社による休刊という決断にあきれている。理由は、休刊が一連の騒動への回答として不十分であり、「杉田論文」が引き起こした問題を解決するための手段としても、的外れかつ筋違いであると考えるからだ。こんなものが説明になるはずもなければ、事態を打開する突破口になる道理もないことは、多少ともメディアにかかわった経験を持つ人間であれば誰にだって見当のつくはずのことで、休刊は、言

    「編集」が消えていく世界に:日経ビジネスオンライン
    quelo4
    quelo4 2018/10/09
    “新潮社の上層部は、今回の一連の騒動に正面から対処するのがめんどうだった。であるからこそ、彼らは、不愉快なトラブルを爆破するついでに赤字部門をひとつ整理してしまおうではないかと考えた”
  • 「新潮45」はなぜ炎上への道を爆走したのか (5ページ目):日経ビジネスオンライン

    理由は、彼女が「まだ若いですから」ということにしているが、杉田水脈議員は現在51歳である。 比較的年齢層の高い議員が多いと言われる自民党の中でも、特段に若手というわけではないと思う。それでも、「若い」からと、安倍さんがなんとか杉田議員を擁護したのは、つまるところ、彼女が、自分自身の内心を代弁する存在だから切るに切れないのではないか。 「新潮45」の編集長が、世間からの圧倒的な逆風をものともせずに真正面からの反論企画掲載に打って出た理由も、結局のところ、杉田論文が「総理案件」であることにある程度気づいていたからで、要するに、編集長氏は、この反論企画が必ずや首相に気に入られることを知っていたはずなのだ。 特集の執筆陣も同様だ。 小川榮太郎氏は、肩書こそ文芸評論家ということになっているが、ググるなりウィキペディアを閲覧すればわかる通り、そもそも安倍首相の関連書籍が仕事の大半を占める書き手だ。 と

    「新潮45」はなぜ炎上への道を爆走したのか (5ページ目):日経ビジネスオンライン
    quelo4
    quelo4 2018/10/03
    “「新潮45」編集長が世間の圧倒的逆風をものともせず反論企画掲載に打って出た理由も、杉田論文が「総理案件」であることに気づいていたから、編集長氏は反論企画が必ずや首相に気に入られることを知っていたはず”
  • 「新潮45」はなぜ炎上への道を爆走したのか

    杉田論文への批判に再反論してみせた小川榮太郎氏の記事をはじめとする「新潮45」10月号の特集企画の中の記事群が、どれほどちゃんちゃらおかしくて馬鹿げているのかについても、あえてくだくだしく論じようとは思っていない。 理由は、それらが「反論が論敵の利益になる」ほどに、馬鹿げた議論だからだ。 以下、「反論が論敵の利益になる」事情について解説する。 「反論さえもが論敵の利益になる」議論の例として、たとえば、「ホロコーストは存在しなかった」という定番のデマがある。 この種の、立論の根のところが完全な虚偽で出来上がっている話題では、発信力のある人間が論争に巻き込まれること自体がホロコースト否認論者の利益になる。というのも、論争をしているということがそのまま 「ホロコーストの存在には議論の余地がある」 ことの宣伝として利用され得るからだ。 なんというのか、来議論の余地などひとっかけらもありゃしない

    「新潮45」はなぜ炎上への道を爆走したのか
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    quelo4 2018/10/03
    “「ホロコーストの存在には議論の余地がある」 ことの宣伝として利用され得る。本来議論の余地などひとっかけらもありゃしない問題について論争する時点で、議論の余地を認めている。この罠にハマってはならない”
  • わたしたちはなぜパワハラが好きなのか (3ページ目):日経ビジネスオンライン

    「ああ、いるよね、こういうヒト」 「オレが30代の頃に半年だけ働いたブラック企業の課長がまさにこいつとおんなじしゃべり方をするオッサンだった」 「なんというのか、この恫喝の仕方、身に覚えしかないんだが」 「夫婦でパワハラの最強ヒメヒコの一対って珍しくないと思う」 「1人のジャイアンに5人のスネ夫がかしずいている構図もオレの経験とぴったり一致してるな」 「っていうか、強いチームのコーチってほとんど全員こういう感じのヒトだぞ」 「普段から怒鳴ってる人間の声帯から出てる声って、最初の第一声でこっちに伝わるからな」 「そうそう。パワハラジジイの声って、音量が小さくても独特の強制力がある」 「なにしろ30年間で2000人ぐらいを怒鳴り倒してきた実績が作った声のサビだからな」 「正直な話、オレはあの声で命令されたら、どんな命令であっても服従すると思う」 と、たとえば日ボクシング連盟の山根明会長の語り

    わたしたちはなぜパワハラが好きなのか (3ページ目):日経ビジネスオンライン
    quelo4
    quelo4 2018/09/27
    “コーチングの内容を洗練することよりも子供たちを指示通りに動かすことに熱中するタイプの指導者は、やがて選手を恐怖によってコントロールするようになる”
  • わたしたちはなぜパワハラが好きなのか

    スポーツの競技団体に関連したパワハラが次々と告発されている。 昨年の後半、日相撲協会内部での暴力事件が暴露されて以来続いている動きだ。 あの時、相撲協会内部の権力争いと「かわいがり」を題材に制作された告発と嗜虐の一大電波叙事詩は、膨大な放送時間とのべ視聴者数を獲得するに至った。その結果、パワハラ告発と暴力追放を錦の御旗に押しまくる人民裁判放送企画は、半年のロングランを可能ならしめる黄金のコンテンツであるということが証明されたわけで、このことが、現在の告発万能の流れを決定づけている。 恒常的に尺の稼げる話題を求め続けている放送現場のコンテンツハンターは、次なるパワハラの噂を求めて、取材……に走り回りたいところなのだが、そんな予算も当面ありゃしないので、とりあえず週刊誌を開いて翌日放送分のネタを探す。その結果、この半年ほど、アメフト、ボクシング、体操の世界を舞台としたパワハラ告発連続企画がそ

    わたしたちはなぜパワハラが好きなのか
    quelo4
    quelo4 2018/09/27
    “わたくしどもこのちっぽけな島国に暮らす小市民は、威張っているオッサンを寄ってたかって十字架にかけて晒すタイプの見世物が大好きなのだ。あらためて自分の胸に手を当ててみる”
  • ?P=4

    それ以上に私が不気味さを感じているのは、「生産性」という言葉や考え方に、なんらの不自然さを感じない人々の数が増えていることだ。 最近読んだ、『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である』(吉川浩満著、河出書房新社)というの中にちょっとおもしろい話が出てくる。 第二章の「生きづらいのは進化論のせいですか?」というインタビュー記事の中で、著者の吉川氏は、質問者に答える形で、こんな話をしている。以下、要約する。 ビジネス書や処世術のでは、「弱肉強」の価値観を標榜するものがよくみられる。 いわゆる「進化論」を肯定する人々の中には、弱者や無能者が優遇されすぎている世の中への違和感を語る人々がいて、その彼らは競争の正しさを裏打ちする理論として進化論を援用している。 この世界を適応して生き残る者と、適応できずに死んでいく者に分類する考え方として、進化論を認識している人々は、勝ち組/負け組、モテ/非モテ

    ?P=4
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    quelo4 2018/08/27
    “適者生存の原理は、「適者は生存する」という法則ではありません。「生存する者を適者と呼ぶ」という約束事であり、そこから仮説を作るための前提……実際の進化は、ほとんど「偶然」と「運」に依存”
  • 「みんなで乗り越えた猛暑五輪」の思い出

    朝日新聞の意図や思惑はともかく、こういうアンケート結果が「世論」ということになると、多くの日人は、与えられた「世論」なり「民意」に同調するはずで、その「同調」がわれわれを新しい場所に運んで行くことになる。これは避けることができない。 よく聞く話だが、家電量販店の店員が顧客から尋ねられる質問で一番多いのが、 「どの製品が一番お得か」 でもなければ 「どの製品が一番高性能か」 でもなくて、 「どれが一番売れているのか」 だということが、この間の事情を物語っている。 われわれは、リーダーに着いて行くのでもなければ、イデオロギーに誘導されるのでもなく、「みんな」という正体不明の存在に同調する形で新時代の扉を開くことになる。 さきほど、グリーンスリーブスの歌詞を検索してみてはじめて知ったのだが、あれはどうやら、自分に残酷な仕打ちをした人間に変わらぬ愛を誓う歌だったようだ。 なるほど、と思ってひとつ

    「みんなで乗り越えた猛暑五輪」の思い出
    quelo4
    quelo4 2018/08/20
    “「どれが一番売れているのか」→この間の事情を物語っている。われわれはリーダーに着いて行くのでもなければ、イデオロギーに誘導されるのでもなく、「みんな」という正体不明に同調し新時代の扉を開くことになる
  • 「みんなで乗り越えた猛暑五輪」の思い出

    コラムニストは、呶呶烈々自説を主張するばかりではやっていけない。 時には他人の考えにあえて同調してみることで、硬直したアタマをほぐしにかからないといけない。 そうでなくても、ここのところ、様々な場面で、自分が少数派であることを思い知らされる機会が多い。 私自身としては、素直に見て、普通に考えて、あたりまえに感じているつもりでいるあれこれが、世間の側から見ると「変わって」いたり「特殊」だったり「ひねくれ」ていたりするらしいのだ。 もちろん、他人と違うからといってただちに自分が間違っていると考えて意気消沈するわけではない。私はそれほど気持ちの弱い人間ではない。 とはいえ、自分の感覚が「普遍」で、世間のほうが偏っているのだと、20代の頃にそうだったみたいに自信満々のテイで言い切れるのかというと、そうもいかない。無理だ。 で、結果として、私は、さまざまな場面で発生する行き違いを 「ああ、そうですか

    「みんなで乗り越えた猛暑五輪」の思い出
    quelo4
    quelo4 2018/08/20
    “マトモに対応することを断念していると言った方が適切だろう。私はあきらめている。われわれはわかりあえない。であればせめて罵り合うのはやめようじゃないかと、そのあたりに新しい線を引いている次第”
  • 「みんなで乗り越えた猛暑五輪」の思い出

    この2日ほど、関東地方では台風の影響なのか、久しぶりに涼しい風が吹いている。 おかげで、半月ばかり稼働しっぱなしだったエアコンに休息を与えることができた。 気象庁によれば、台風が通り過ぎると、また猛暑がやってくるらしい。 私自身は、梅雨が明けてからこっち、不要不急の外出を控えているので、さほど暑い思いはしていない。 なので、 「暑いですね」 と言われた時には、 「暑いのは無駄に頑張るからですよ」 と、心の中でそう答えることにしている。 心の中で言うのは、口に出してそう言うとカドが立つからだ。 頑張っている人間を揶揄してはいけない。あたりまえの話だ。 このあたりまえのことを悟るのに、私は、60年の時日を費やさねばならなかった。バカな人生だった。 ともあれ、頑張っていない人間にとって夏は暑くない。これは大切なポイントだ。ぜひ、今後の生き方の参考にしてほしい。 不要不急の用事をまるごと省くと、わ

    「みんなで乗り越えた猛暑五輪」の思い出
    quelo4
    quelo4 2018/08/20
    “私自身がスポーツ観戦オタク。つい先月まではW杯サッカー漬け、この一週間は朝から野球まみれ。余暇時間の大半をスポーツ番組視聴に費やしているテレビ端末人間がどの口でオリンピックを「不要不急」と言えるか”
  • 杉田水脈氏と民意の絶望的な関係

    告白すれば、私自身、2年ほど前から、同誌の目次に並んでいる文言が、月を追って異様さを加えていく変化の様相に気づいていなかったわけではない。毎度毎度、いったいどこまで行くものやらと、不安を感じていた。 で、手をこまねいてうじうじ心配しているうちにここまで来てしまったわけです。 今回、ことここに至ってあらためて感じるのは、活字に関わる人間であるわれわれの無力さと、世間を吹く風の凶暴さについてだ。 この10年ほどの間に、私がかかわっていた紙の雑誌のうちの半数以上は、すでに廃刊に追い込まれている。なんとか生き残っているかに見える媒体の多くも、ページを開いてみると、5年前とは別の出版物に変貌している。 「新潮45」について申し上げるなら、私の目には、同誌が目指している未来は、雑誌という媒体が生き残ることを許されない社会であるように見える。 どうして自らの死を目指すのか、その理由は私にはわからない。

    杉田水脈氏と民意の絶望的な関係
    quelo4
    quelo4 2018/08/08
    “二階幹事長が杉田議員の発言を容認しているのは、「彼女の見解こそが自民党支持者の大勢を占めるサイレントマジョリティー層の総意だから」だ。 認めたくない事実であるが、杉田水脈議員の発言は民意なのである”
  • 21世紀のオウム報道から消えたもの

    自分自身と地続きの、ちょっと変わった若者たちに過ぎない彼らが、フタを開けてみたら、あれほどまでに驚天動地の犯罪を犯していたということのもたらした恐怖が、あの事件の根的な驚きだった。 その意味では、連合赤軍による凄惨な山岳ベース事件や、革マルvs中核によるテロ殺人事件よりも衝撃は大きかった。 なぜというに、山にこもって軍事訓練をしていた左翼集団に比べて、オウムの人々は、ずっと「普通」に見えていたからだ。 当に彼らが普通だったのかどうかについて言っているのではない。メディアが、カルト教団たるオウムの各種組織からの信者の奪還運動を報じている一方で、他方では、彼らを「普通の」「面白い」若者として扱っていたことを忘れてはいけないということを、私はお伝えしているつもりでいる。 実際、彼らは深夜のお笑い番組の中にレギュラーのコーナーを持っていたりもした。 麻原彰晃こと松智津夫に限っていえば、当時の

    21世紀のオウム報道から消えたもの
    quelo4
    quelo4 2018/07/24
    “自分自身と地続きの、ちょっと変わった若者たちに過ぎない彼らが、フタを開けてみたら、あれほどまでに驚天動地の犯罪を犯していたということのもたらした恐怖が、あの事件の根本的な驚きだった”
  • 我々には外側が必要だ

    これはいかにも極端な例だが、監督の性格がどんなに温順で、協会のトップの組織運営がどれほど柔軟であっても、同じ人々が長きにわたって指導的な立場を占めていると、われわれの国の組織は必ずや日大アメフト部化することになっている。この傾向に例外はない。日相撲協会も芥川賞選考委員会も経団連も経済同友会も、日の主だったムラ社会チームはどれもこれも決して言語化されない相互忖度ガバナンスのもと、コックリさんみたいな意思決定でメンバーにタコ踊りを強いている。 だからこそ、多少チーム内の空気がギクシャクしても、スポンサーの機嫌を損ねることがあっても、代表チームにはぜひ外国人の指導者を迎えなければならないと、私は以前から口を酸っぱくして同じ言葉を繰り返している次第なのだ。 外国人が監督なら、監督はスポンサーの意向を忖度しないし、コーチは放送局の要望するスタメンに配慮しないし、記者は記者で遠慮なく思うところを記

    我々には外側が必要だ
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    quelo4 2018/07/10
    “日本相撲協会も芥川賞選考委員会も経団連も経済同友会も、日本の主なムラ社会チームはどれもこれも決して言語化されない相互忖度ガバナンスの下、コックリさんみたいな意思決定でメンバーにタコ踊りを強いている”
  • カジノなきパチンコ王国の思い出

    が、ともあれ、与党勢力が3分の2に迫る議席を独占している現今の状況では、与野党の間で決定的に意見が対立している議案については、結局のところ、ある段階で議論を打ち切って多数派による強制的な議決に委ねる結末を迎えざるを得ない。ということはつまり、与野党双方による真摯な議論が最も切実に求められる重要法案であればあるほど、かえって審議過程を省略ないしは軽視した強行採決が行われがちになるわけで、つまるところ、さかのぼって考えれば、わたくしども選挙民が、こんな一党独裁の全体主義国家みたいな議席配分を許した時点で、一党独裁の全体主義国家じみた国会運営はすでに始まっていたのである。 ギャンブル依存症は、アルコール依存症に比べてあまり知られていない。 認知度が低いだけではない。理解度はもっと低いと思う。 個人的な感触では 「自業自得だろ?」 「自己責任じゃね?」 「つまりアレか? その病気の患者はギャンブル

    カジノなきパチンコ王国の思い出
    quelo4
    quelo4 2018/07/04
    “ギャンブル依存症患者は、肝機能障害や大腿骨骨頭壊死に苦しめられることが少ない代わりに、多重債務や家財をまるごと失うリスク。 結果の悲劇は家族や親戚を巻き込む。犯罪に結びつくことも。実に深刻な話”
  • HINOMARUに詫びる理由なし(小田嶋 隆):日経ビジネスオンライン

    いよいよロシアワールドカップ(W杯)がはじまった。 私にとって、サッカーのW杯ほどわくわくさせてくれるイベントはほかにない。4年に一度、世界一周旅行に旅立つみたいな心持ちだ。あと何回見られるだろうか。 死ぬ前に、もう一回現地でナマの試合を観戦してみたいと思っている。生活に余裕ができたら、次の大会か、それが無理ならそのまた次の大会を機に、半月ほどスケジュールを空けて開催地を訪れてみたいものだ。 今大会は、自国の代表チームとは距離を置くつもりだ。応援とは別の気持ちで、各国の精鋭の戦いを観賞しようと思っている。それでも十分に楽しいはずだ。 日本代表が勝つようなことがあれば、私は喜ぶだろう。しかし、負けることになっても、それはそれで溜飲が下がるはずだと思っている。両面作戦だ。勝てば勝ったで選手を誇りに思うし、負ければ負けたで自らのサッカーファンとしての見識を誇りに思うことになる。どっちにしても、私

    HINOMARUに詫びる理由なし(小田嶋 隆):日経ビジネスオンライン
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    quelo4 2018/06/26
    “《僕らの燃ゆる御霊って、自分に敬語使ってる感じ? 》《「遥か高き波がくれども」のところもなんだかきもちわるい。文語っぽく書きたいんだったら「きたれども」にしておくほうが良かったところ》”
  • 成功者は成功ゆえに正しいか

    今回は、いわゆる「高度プロフェッショナル制度」(以下「高プロ」と略記します)について、現状で考えていることを書き残しておくつもりだ。 「高プロ」を含む働き方改革法案が、この先、参議院での採決を経て可決・成立することは、もはや既定の路線だと思っている。与党側の勢力が3分の2に迫る議席数を確保している以上、しかたのないことだ。 野党の側に抵抗の手立てがまったくないわけではない。たとえば、衆院でやっていたみたいに、審議を拒否することで法案の成立を遅らせることができる。あるいは、不信任決議案の提出で揺さぶりをかけたり、牛歩戦術や長時間の演説で議事の進行を妨げることもできるだろう。 だが、法案の可決・成立そのものを阻止することはできない。時間稼ぎをして、有権者に抵抗したことを印象づけるのが精一杯だ。 その種の時間稼ぎの抵抗が、有権者への効果的なアピールになるのかどうかも疑問だ。 というのも、審議拒否

    成功者は成功ゆえに正しいか
    quelo4
    quelo4 2018/06/19
    “生存者バイアスとは、地雷原を歩き抜いて生き残った100人のうちの1人だけの言葉を金科玉条としてしまう認識の誤り、間違いはというと、地雷原で死んでしまった99人の失敗者の証言がまったく取り上げられないこと”
  • もうしわけない、ボブ・ディラン

    1人の人間が、週に1度以上の頻度で原稿を書くのは、たぶん、不自然なことなのだ。 私の場合、各方面の媒体に掲載している記事を合算すると、ひと月あたりでおよそ十数だ。実に、2日に1のタイミングで原稿を書いている計算になる。 これは、異常なことだ。 であるから、コメント欄にも、ときどき 「何も話題が見つからないのなら、無理に書く必要はないのですよ」 という感じの、あたたかいアドバイスが寄せられる。 おっしゃる通りだと思う。 私自身、書かないことに対して原稿料が発生するのであれば、ぜひそういう仕事ぶりで生計を立てたいと思っている。 「今週は特に書きたいことがないので原稿は書きません。読者のみなさんは、真っ白な画面を眺めつつ、各自瞑想を楽しんでください」 みたいなテキストでお茶を濁せたらどんなに素晴らしいことだろう。 それでも締切はやってくる。 それゆえ、私は今日もなにごとかを書かねばならない。

    もうしわけない、ボブ・ディラン
    quelo4
    quelo4 2018/06/05
    “じぶんが参考にする意見としては、「よりスキャンダラスでないほう」「より脅かしてないほう」「より正義を語らないほう」「より失礼でないほう」そして「よりユーモアのあるほう」を選びます”
  • 安倍首相はおそらく辞めないんじゃないかと思う

    この原稿を書いている現時点から数えて3日前の5月21日、加計学園の獣医学部新設をめぐる問題で、愛媛県が新たな文書を国会に提出した。文書では、3年前に柳瀬唯夫元総理大臣秘書官が官邸で学園側と面会したことが明らかになっている(こちら)。 2日後の23日には、森友学園への国有地の売却をめぐる問題で、財務省が「廃棄した」と説明してきた学園側との交渉記録が見つかったとして関連文書を国会に提出している。なお、NHKなどの報道によれば、この記録文書については、去年2月に問題が明るみになったあと、財務省理財局の一部の職員が保管してあった記録を廃棄するよう指示していたことがあわせて発覚した(こちら)。 さらに同じ23日、防衛省が、陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報隠蔽問題の調査結果を公表している。「防衛省は当時の稲田朋美防衛相による再捜索の指示が伝わらなかったことを要因に挙げ、組織的隠蔽はなかったと結論付けた」

    安倍首相はおそらく辞めないんじゃないかと思う
    quelo4
    quelo4 2018/05/28
    “大切なのは、この日本社会がこの5年ほどの間に、いけずうずうしい言い訳を並べ立てる卑劣な大人や三百代言顔負けの聞くに堪えない屁理屈を押し出してくる商売人の目立つ、どうにも不愉快な場所に変化しつつある”
  • 「懲戒請求→返り討ち」が発生した事情

    であるからして、不当請求をしていた何百人(1人で何通も書いていた人間も含まれていると思うので、現時点では正確な人数はわからない)かの人々は、先方の弁護士たちに、自分たちの個人情報を把握されることになった。 これは、当人たちにとって、いかにも不都合な展開だったはずだ。 ともかく、結果として、彼らは、自分たちが懲戒請求をした弁護士に反撃の損害賠償請求の訴訟を示唆され、訴訟を受けて立つのか、和解に応じるべくそれなりの誠意を示すのかの選択を迫られている。 以上が現時点でのおおまかな状況だ。 よくできた4コママンガみたいな話だ。 基的には、 「自業自得を絵に描いたような」 とか 「自己責任ワロタ」 てな調子で一笑に付しておけばそれで十分な話題であるようにも見える。 が、思うに、この事件の示唆するところは、単にお調子者のリンチ加担者が返り討ちに遭ったというだけの話ではない。 というのも、ネット上のリ

    「懲戒請求→返り討ち」が発生した事情
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    quelo4 2018/05/23
    “スポンサー筋への紳士的「問い合わせ」は企業の立場から無視できない。企業→広告代理店の担当者→代理店のラテ局→放送局編成→番組プロデューサーと、特定出演者のキャスティング意図について問い合わせが届く”
  • 「懲戒請求→返り討ち」が発生した事情

    今週のはじめ頃だと思うのだが、ツイッター上で2人の弁護士への組織的な懲戒請求が話題になった。 タイムラインに流れてきたいくつかの書き込みを眺めて、私は 「まあ、よくある話だわな」 と判断して、以後、たいして注目していなかった。 というよりも、すっかり忘れていた。 ところが、しばらく私が注視を怠っているうちに、この件はちょっとした事件に発展しつつある。 なるほど。 よくある話だと見て軽視したのは、私の考え違いだったようだ。 よくある話だからこそ、重要視していなければならなかった。 よくある不快ないやがらせだからこそ、めんどうがらずに、的確に対応せねばならない。 肝に銘じておこう。 話題の焦点は、インターネット上で挑発的な言論運動を展開しているブログの呼びかけに応じる形で、特定の弁護士に対して集団的な懲戒請求を送った人々が、その懲戒請求の対象である2人の弁護士によって逆に損害賠償の訴訟を示唆さ

    「懲戒請求→返り討ち」が発生した事情
    quelo4
    quelo4 2018/05/23
    “最も伝播力が高いと見られるヤフーニュースサイトは、コメント欄がネトウヨの拠点になっている。この欄を通じ共有拡散される言論や見方が特定の人々にもたらしている影響は日々拡大。ヤフーに限った話ではない”