対策2:「I(私)メッセージ」で中立的に主張する 心理学者トマス・ゴードンが提唱したコミュニケーションスキルである「I(私)メッセージ」を使うと、この権力闘争回避と勇気づけの両方を行いやすい。B室長の間違った指示や命令に対して、YOU(あなた)メッセージで問題を指摘するのではなく、I(私)メッセージで答えるのだ。 (NG行動) 「B室長、あなた(YOU)の指示は間違っています。こっちが正解です」 ⇒YOU(あなた)メッセージであり、権力闘争的な縦の関係 ⇒相手の勇気をくじき、優越コンプレックスを強化するNG行動 (OK行動) 「B室長、ありがとうございます。私(I)はこのような方法も有効なのでやってみたいと考えますが、試してもいいでしょうか?」 ⇒I(私)メッセージであり、解決指向の横の関係 ⇒相手を勇気づけ、優越コンプレックスを弱める方向に働く行動 正しいことほど相手を傷つけるものだ。相