成長戦略の矢を曲げる、霞ヶ関の「ペンの力」 (2ページ目)：日経ビジネスオンライン
星：需要と供給、両方を増やす必要があります。そしてそのために欠かせないのが、構造改革であり、規制緩和です。 池上：そこへ来るわけですね。 星：規制緩和という言葉は聞こえがいいですから、これに反対する人はあまりいません。しかし具体論を見ていくと、損をする人が出て、反対する人も出て、なかなか前に進まないのが現状です。ですから、本当にこれをやるのなら、強力な政治的リーダーシップが必要です。 池上：規制緩和は、橋本龍太郎内閣時代に使われるようになった言葉ですが、これ、本当は規制撤廃ですよね。deregulationですから。 星：ああ、確かにそうですね。規制撤廃と表現した方がいいですね。 池上：これを規制撤廃ではなく規制緩和とあいまいに訳した、官僚が得意な“霞ヶ関文学”的翻訳を目の当たりにすると、当時、何か意図が働いたのだろうと思わざるを得ません。緩和というと、いくらでも手加減できますからね。 こ
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