月200km以上走る人はトラブルを起こしやすい 月200kmということは、毎日約7km走っている計算になる。一般のビジネスパーソンにはリアリティのない数字だと思うが、まめに大会に出ている市民ランナーにとってはそうでもないらしい。実際、奥井さんの調査でも半数以上がそれだけ走っていたという。つい、頑張りすぎてしまう人が少なくないのだ。 この調査では同時に「医療機関の受診日数」も調べたが、200km以上走った人たちは明らかに受診日数が多く、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)や不整脈など循環器系の異常が認められた人も4名いたという。 「中高年の市民ランナーには大会中に突然死する人が多い。テストステロン値が低いと、循環器系疾患による死亡率が高まることが分かっています。ケガをする人が増えるのも、テストステロン値が低くなることと無関係とは思えません」(奥井さん) 血中の遊離テストステロン値が8.5pg/m